犬神神社の影
朝になり、それぞれの死体が発見される。
犬神神社境内の月影も身内に発見された。
皆、忍びの裏稼業をわきまえている。
死体は秘密裏に埋葬された。
■
犬神神社の当代宮司である吉影【よしかげ】はきくゑを淀川に同行させた。
吉影「月影は行方不明とする」
きくゑ「はい」
吉影「殿には今夜報告してもらいたい」
きくゑ「はい」
吉影「神社の裏稼業は廃業とする。
報告後は実家に戻り田吾作の跡を継げ」
きくゑ「はい、お世話になりました」
■
大坂東町奉行所は打ちこわし首謀者の首なし死体を回収後、
田吾作の首も回収、お竹の死体もその日の内に検分した。
首なし死体の首が別の場所に転がる謎。
さらに江戸御庭番の名無しの権兵衛も死体で発見された。
謎は謎のまま残る。
■
夜、きくゑは大坂城代の松平を訪ねた。
天井裏から話しかける。
きくゑ『殿、月影が死にました』
松平「おぬしは?」
きくゑ『犬影』
松平「跡継ぎか?」
きくゑ『いえ、僭越ながらご命には応えられませぬ』
松平「そうか、東町奉行所には御庭番御用達が多く居る、気を付けるが良い」
大坂東町奉行所は江戸同様腐敗している。
月影として天誅を下す先は決まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます