第35話 酒場2

 酒場の店内は広々としていた。


 見慣れぬ形式だが、みな靴を脱ぎ、座敷と思われる小部屋に座っている。

 膨らんだ四角い布に腰を下ろし、低いテーブルを囲って談話を弾ませていた。

 テーブルの上には酒らしき液体に満たされた透明で縦長の器や、色鮮やかな食べ物が置かれて湯気を立ち上らせる。


「お客様はこちらになりますね」


 店員に従って店の奥に進む。

 通路は狭く、ひとが2人同時になんとか通れるといった具合だ。

 すこし柔らかい床の感触に、ふと意識を持って行かれる……。


 さらに進むと見慣れた光景が目に入ってきた。

 木製のジョッキに、嗅ぎ慣れた酒の匂い。立ち飲みするためのテーブルが5,6個ほど。

 さっきの酒の席はいったいなんだったのだろうか……。

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描写練習の練習!? カメラワークを意識してワンランク上の文章力が!? 水嶋 穂太郎 @MizushimaHotaro

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