第28話 地元のお祭りが開かれている神社の前を通りかかった
学校から家に帰る途中のことなのだけれど。
いつもは人通りがほとんどない道に、人がいっぱい集まっていたの。しかもみんな楽しそうに笑っていて。話している内容もきっと楽しいものだと思う。
手には色とりどりのお菓子を持っているわ。りんごあめとか、バナナチョコとか、わたあめとか、見ているだけで色に魅了されそうになるわ。
そういえば今日は縁日だったと思い出した。
人びとが向かう先を見ると、四角い屋根と骨組みの屋台が見えて。こちらも色は様々で、店先には人だかりができていてわいわいと騒いでいたの。
よくよく人びとを見れば、浴衣を着ている人も多くて、なぜすぐにお祭りだと気づかなかったのか、自分が不思議に思えてくるわね……。お祭りに参加することがないからかしら。浴衣が似合わなくて着られないからだったら、ちょっと泣けてくる理由よね。不公平だわ。
なんにせよ、わたしには関係のないこと。
けれど、とても賑わっているのは、いいことね。たとえ関係がなくてもどこか喜ばしい気持ちに嘘はないわ。今日はとっても素敵な日なのよ。
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※色とりどり
※縁日
※内装
※骨格 →派生:骨組み
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