後悔と決意

きみは絶対安静で病室のベッドに寝ている。

事故のあとは目まぐるしかった。

うちの親が来て、きみの親も来た。

私はショックて気を失ったらしい。

うちの親はほぼ全員に頭を下げていた、

私も意識が戻ってから君の親に謝った。

それで今君の寝ている隣で目を覚ますのを

待って、いるんだ…。


『ぅ…ぅ、』    『あっ!』

『あれ、俺は?』  『だ、大丈夫?』

ーこの声、     『あの…

あのときの子?   ごめんなさい!』

でも何で………?   『じ、実はあの事故

前が見えない、    の時…、』

  『失明させてしまったんです』

とてもか細い、泣きそうな、苦しそうな

声でその子が言った。


『…え?』     『私が不注意だったの

           に…』

          『私のせいなんです』

『いやいや、    『え…?』

俺が助けたかったん

だから君は悪くない』『でも…私が』

『失った物は戻らない

し、俺生きてるし』 『でも、何か

           出来る事は 

          ないですか…?』

『じゃあ、

俺の代わりに

バスケして』    『え??』

『前みてたでしょ、 『何で知って…?

おもしろかった?』  はい! ぁ…』

『なら大丈夫!    『はぁ』

仮入部期間残ってるし

女バス、入ってよ』  『えぇ、』

『出来る事これしか

ないからさ!』    『…分かりました』


少し遅れたけど部活に入った。

後悔は残るけど君の分も頑張るよ!

命の恩人で初恋になった君の分も


   

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後悔 成瀬桜 @ringfrower1470

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