始まり

ー6年前ー

『よっしゃー!今日から中学かー』

俺は今日から中学生、なんかまだ制服が

着慣れない。

もちろん部活は決めてる、『バスケ部』だ。

小学校からバスケはやってるし、そこそこ

上手かったんだよなー。



『う〜、今日から中学か〜』

私は今日から中学生、友達作るの苦手…

部活もなんにもやりたい事ないよ〜…。

どうかクラスに同級生がいますように!



今日から仮入部期間がスタートする。

クラスの奴らも誘ってバスケ部に行った俺。

『おねがいしゃす‼』

ゼッテースタメン取るぞ!


今日から仮入部期間か〜。

には馴染めないし、部活は決まらない…

体育館からいい音がする。バスケかな?

なんか人集まってるし少し見てこうかな?


ダンッ バスッ!

『っしゃー!』

ボールのサイズ差はあるけど、できる!

気持ちい~! 

「ナイシュー」『ありがとうございます!』

先輩にも言われるし、入って良かったー。


わー、すごい!

初めてちゃんと見たけど凄い!

なんか面白そう、バスケ、楽しそう!

えっ、もうこんな時間!ヤッバー!


『ありがとうございました!』

部活帰り、のんびり歩いてた。

交差点近くまで来たとき、後ろから1人走り抜いてく子がいた。

信号が赤に変わった……気付いてない⁉

俺はダッシュした。車がもう来てる!

その子の手を掴んで引いた瞬間


ガンッー バタッ キキーッ


えっ、どうして

さっきまでシュートを決めてた男の子が

キラキラしてて目が離せなかった男の子が

そこにいた 頭から血を流して…

混乱する中、何があったか思い出す。

『あぁ、あぁ…』

その場に座り込んでしまった。

『私が飛び出たから?飛び出さなければ…』




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