マネージャーは恋愛ができない？！

第1話 憧れ

誰もが、好きなタレント・アイドル・アーティスト・声優等々のマネージャーになりたいと一度は考えたことがありませんか？

私も幼い頃は自分の好きだったバンドのメンバーに近づきたい！なんてミーハーな理由でマネージャーになりたかった。

バンドマンがモテたくてバンド始めるような安易な理由だったのかもしれないけど、これが私には人生を大きく揺るがす出来事だったのです。

安達日菜は地方の田舎に住むホントにごく普通の女の子だった。

小学生の時には○ャニーズにハマってクラスメイトと学校で妄想トークを繰り広げる…。

この行為に『あるある！』と共感してくれる方も多いだろう。

そこからバンドにハマった。

Rolénというバンドだった。

彼らはいわゆるヴィジュアル系と呼ばれる部類だったのだが、そのドラム月翔（つきと）に一目惚れした。

Rolénのボーカル冬哉が好きだった幼馴染にライブに誘われて、初めてバンドのライブに行ったところ、月翔に完全に心を奪われた。

自分も歌が好きだった日菜は、歌手になりたかった。

自分より歌がうまい人がたくさんいる中で、自分に対しての自信を無くしてしまった日菜は、別の理由でもいいから芸能界に入りたかった。

根っからのミーハー気質だったのだ。

ここまで来て言うことでもないんですが、これは半分フィクションで半分ノンフィクショです。

自伝のような、くすぐったい感覚にとらわれつつ、最後までゆっくり読んでほしいし、日菜を自分と照らし合わせて、そして月翔を自分が追いかけているあの人と照らし合わせて、思う存分妄想を楽しんでもらえたらめちゃくちゃ幸せです。