偽王大全

  大沢州人(著)


 ミュンヒハウゼン新書


 合衆国史に詳しい方なら、「アメリカ合衆国皇帝」を名乗った男、ジョシュア・エイブラハム・ノートンの名をご存知かもしれない。十九世紀後半、突如アメリカの皇帝を名乗り、無数の「勅令」を新聞社等に送り続け、その奇矯な振る舞いから大衆に愛された変わり者である。

 

 この種の「自称皇帝」「自称王様」「自称王族」は世界各地、各時代に現れている。本邦では戦後に南朝天皇の子孫を名乗った熊沢天皇や、2003年に偽の結婚披露宴で祝儀料を騙し取った有栖川識仁等が記憶に新しい。


 本書は、こうした「王族詐称者」の事例を時代・地域を問わず収集、列挙したものだ。

 銃殺されたロシア皇帝皇女・アナスタシアを名乗ったアンナ・アンダーソン、

 八大将軍吉宗の落胤を主張した天一坊など、有名どころからマイナーまで、なんと千五百名の僭称者が収録されている。 

 中には「月面皇帝」や「冥王星の大公」を名乗った変り種も。

 あなたが偽王マニアなら、これは必読の一冊だろう。


(このレビューは妄想に基づいたものです)

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