第16話新たな仲間達その2

数週間を掛けて目的の町に到着した。


その間クルルは常に俺にべったりとくっついていた。


馬車の中でも宿屋でもだ。


周りの視線が凄まじかった。


さて…まずはあの子供達がいた場所へ行くか。


目的の場所へ到着し周辺を散策しているとアッサリと見つかった。


「あれ?お兄さん…?」


おう!久しぶり!


「どうしたんですか?」


君たちに用があってね。


「何でしょう?」


俺の店で働いてみない?


「へっ?」


彼らの寝ている場所まで案内してもらい説明をする。


店を出している街まで移住してもらい働いて欲しい。


給料は一日3000イェン


衣食住完備でまかない有り


3000イェンは安いように見えるが子供達にはそうではないだろう。


孤児の子供を雇う店もあるらしいが一日の給料が500イェン以下が大半だそうだ。


だから少し高ければという訳ではなく、きちんと働けるかどうかを見て給料はあげていくつもりだ。


さぁ…どうする?


「一つ聞きたいんですけど…ここにいる全員ですか?」


勿論!


「えっと…それなら…お世話になりたいです!一生懸命頑張ります!」


よし!早速出悪いが出発したいので準備を済ませちゃってもらえるかな?


浮かれている子供達には悪いが早く戻らないと3人が死んでしまう。


更に数週間を掛けて店に戻ることが出来た。


道中は安い宿や野宿が多かったので子供達には辛いかもしれないと思わせたが意外にも大丈夫であった。


店のある通りは相変わらず寂しくあるが奥へ進むと賑やかになってくる。


その原因は俺の店だ。


クルルに子供達の面倒を任せ店に戻る。


休まずに一気に働いたので物凄く疲れた…


子供達はというと…


寝床を既に作っていたのでそこで待っていてもらった。


ちなみに待っていた場所…店の隣にある建物なのだがっこは子供達の寝泊りする場所の予定だ。


「明日から早速働いてもらうことになるけどまず守ってもらいたい事がいくつかある」


風呂には毎日入る事とご飯をしっかり食べる事を約束させた。


「あ、あの…本当にいいんですか?住む場所も用意してもらって…服も用意してもらったみたいなんですけど…」


「働くには今の服装じゃ駄目だ。必ずその服を着て仕事してもらうぞ。それと風呂も仕事が終わったら絶対に入るんだぞ」


「その…ありがとうございます!一生懸命頑張ります!」

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