第10話食を知りたいだけなんだ…

翌日から彼女達の態度が変わった。


場車内にいると必ず誰かがベタベタとひっついてくる。


両腕を抱えられ腕に胸の感触が伝わる。


くっそぉ…本当に俺より下なのか?


何とか理性で耐える。


町についてからの観光も同じくだ。


腕に絡み付いてくる。


正直歩きにくいし何より周りの視線が痛いほど突き刺さる。


可愛い子を4人も連れて歩いていたらそうなるだろう。


そして問題は宿。


二部屋は変わらないのだが…必ず一人が俺の部屋で一緒にすごすようになった。


一応お断りは入れたのだが強引に話を進められた。


仕方が無いので床で寝ようとすると…


「一緒に寝ればいいじゃないですか」


依頼主とはなんだったのだろうか…


色々と押さえきれなくなるのはまずいので丁寧にお断り。


「だって私達に手を出す気はないんですよね?だったらいいじゃないですか」


何とも正論のように聞えてしまうのが恐ろしい。


あんまり断り続けるのもあれなので仕方なく一緒のベットに入る。


やはりというべきか抱きついてくる。


一体何が狙いなのだろうか。


おもいきって聞いてみた。


「んー…他の子もそうだけどリョータさんといると面白そうだなって」


それだけ?


「誠実そうだし、お金もってそうだし、この世界の人じゃないってところかな」


二つ目は大いに間違いである。


アドリアーノさんからいただいたお金なので実質俺のお金ではない。


「んーでも将来的に何か稼ぎそうな気がする」


根拠は?


「勘だよ」


そうですか…


これ以上は疲れそうだったのでそのまま寝ることにした。


モチロン手は出していない。


翌日から全員に同じように聞いたらほとんど同じような答えだった。


惚れられたではなく興味があるからと言ったところかな?


まぁ年頃だし色々と気になるんだろう。


そこから旅は順調に続いた。


今回のたびの目的は世界を見て廻ることだが、特に重点を置いたのは食事情だ。


何処も同じような形が多かった。


屋台と飯屋と居酒屋この3タイプに分類される。


高級な料亭のような店もあったが一つの町に対して一つあるかどうかだ。


つまりはこの3タイプが主だった飲食店となる。


店の場所はある程度まとめられている。


朝~昼は屋台

昼~夜は居酒屋

朝~夜は飯屋


ついでに料金も確認


屋台は1000~2000

飯屋は1500~

居酒屋は2000~


結構高めの設定だ。


ひたすらこれの繰り返し。


ついでに食べ歩き。


味は悪く無いと言うかうまい。


肉や卵などなじみある物もあれば見たことない物もある。


そんな俺の行動を4人は不思議そうに思っているが特に何も言ってくる訳ではない。


むしろ町を一緒に歩いていれば体を擦り付けて強請ってくる。


この子達は既に男の落とし方は熟知しているようだ。


将来結婚する人はさぞかし大変だろうな…

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