第14話


みどりは家に帰るとお風呂に入り、さっそく作った化粧水をつける。


おお!

お肌に染みこむ感じ!!

これは良さそう!

そういえば顔以外にも使えるって書いてあったなぁ


そう思い出し、手や肘や膝にも化粧水を塗り込んだ。





翌朝。


「おぉぉぉ・・・。」


お肌がつるつるモチモチになっていた。


吹き出物もくすみも薄くなってる!!!

すごい!!!

肘も膝もつるつるになってる!!!


これは、毎日使ってたらどうなってしまうのか。


「・・ま、いいか。」


考えてみたが結局使ってみなきゃわからないし。

良くなってるんだからいいか。


そう思い仕事に行く準備をし化粧をするときにまた化粧ノリの良さに驚いた。





そろそろ休憩とってお昼にしようかな。

そう思い天気がいいので中庭に向かう。


「文月さーん!

休憩??一緒にお昼食べよ。」


「あ、清水さん。」


「また綺麗になってる!!

急にどうしたの?最近文月さん噂になってるよー!」


う、噂!?

そんな変なことしてる!?


「え!?噂って?」


「だって急に痩せてメガネ取ってアクセサリーつけたりおしゃれして、綺麗になってるから。

最近花守先輩の仕事も断って早く帰ってるでしょ?

だからストレス無くなったから綺麗になったんかなー?とか彼氏かなー?とか、話題になってるの。」


「そういうことね。

ストレスが無くなったというか、自分に使える時間が増えただけだよ。」


「そっかー!でもよかったよ。

今まで断らないからって文月さんに仕事集中しちゃってたしさ、みんな心配してたよ。

毎日帰り遅かったから。」


「仕事が集中してたというか、花守さんの仕事を押し付けられてたというか。

まあ今は自分のだけだから大丈夫!」


「うん、その方がいいよ!

花守さんは自分でやればいいんだし。

・・・あ、もうそろそろ時間だね。

戻ろっ!」


そっか、みんな心配してくれてたのか。

気持ちを知ってちょっと嬉しくなった。





ピロン


弓波さん:“今日はどうする?”


ん?どうする??

どういうこと??


“どうしたらいいですか?”


弓波さん:“こちらの世界では大掛かりな魔法は教えられないからもう教えることがない。”


“手伝えることはないですか?”


弓波さん:“薬品生成は頼みたいが、今は仕事の依頼がないな。”


“わかりました。では今週エスティエーリルに行くときにリリーちゃんに持っていくお土産を買いに行きたいのでお休みいただいてもいいですか?”


弓波さん:“私も行こう。明日にしよう。

それでは明日。”


ん!?明日!?

一緒に来るってこと!?

あんな美形が外歩いて大丈夫なのか??

まぁこっちに住んでるんだし買い物も普段してるんだよね?

なら大丈夫か。


また明日ってことは今日は休みってことかな??

じゃ、今日はゆっくりしよっと。








次の日いつも通り仕事をしていると


ピロン


弓波さん:“何時だ?”


弓波さん。本当に来る気なんだ。


“18時にはなんとか仕事終わらせたいです。”


弓波さん:“わかった。

会社はどこだ?”


んん!!?

会社に迎えにくるつもり!?


“待ち合わせはどこにしますか?”


弓波さん:“会社はどこにある??”


だめだ、全然人の話聞いてない、、。


“▲▲駅にある〇〇ビルです。”


弓波さん:“わかった。”


だめだ、こうなったら弓波さんがくる前に仕事を終わらせておいて弓波さんが来たらさっさと出発するしかない。


みどりはそう思い急いで仕事に取り掛かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る