このエピソードを読む
2019年9月7日 01:54 編集済
この作品は、起承転結の〝承〟から物語が展開されていますね。〝起〟がごっそり抜け落ちていますよ、たぶん。冒険が終わり帰路につく道中が主に書き綴られていますが、これは〝承〟だと思います。戦闘中の描写が〝起〟に該当すると思われます。対アルミラージ戦が〝起〟のはずなのですが、話が短すぎて〝起〟が機能していません。大ピンチに陥りながらも奮闘する主人公。危ない! だが問題ない。頼れる仲間が三人、すぐ側で戦っている。めっちゃ頑張って戦っている描写を入れる。自分たちは◯◯という職業だ。全ては生活のため、△△を倒すために××村から来た。仲間の一人は◻︎◻︎村出身だが、目的は同じ。必ず獲物を持って帰ってやる。めっちゃ頑張って戦っているけれど、三人とも大ピンチの描写をする。特に、とにかくひたすら主人公が大ピンチ。主人公が大ピンチに陥っている描写から始まるのが理想的と言われています。しかし、敵が恐ろしく強い。こいつは、アルミラージ。見た目は愛らしいが、魔物が棲む〝新界〟から現れた怪物だ。こいつが持つ〝魔石〟が僕たちの獲物だ。殺すのはまずい。〝魔石〟が欲しいから、できれば生捕りにしたいんだけど……だめだ、危ない!ちょっと適当な書き方になりましたが、〝起〟で戦いながら設定を小出しに説明するといいかもしれません。ひたすら主人公をピンチに陥らせ、設定の説明をせざるを得ない状況を作るというか。それならば、設定の説明をされても読者は納得すると思います。動作の中に説明を入れていくと、読者の頭の中に設定が入っていくと思います。ピンチだけじゃなく、ピンチを切り抜けて安堵したところに説明を挟むなど。そのほうが設定にインパクトを与えられると思います。身体的動作や心理的動作と合わせるように設定の説明をするのが、個人的にはベストだと考えています。アルミラージの場合ですと、アルミラージが何者なのか、何ページかページを捲らないと分からない。アルミラージが登場している最中に、アルミラージに関する説明を、戦いの描写と共に細切りに書いたほうが、作品を初めて読む読者としては有り難いです。あくまでも私個人の意見なのですが、対アルミラージ戦を〝起〟とし、帰路につくまでの道中に語られる設定を分割して先に書いてしまう。説明文が繋がると、小説というよりも設定資料集みたいに見える危険性もあるので、動作あるいはアクションシーン(ここではアルミラージとの戦闘)の描写の間に、設定説明を挟む。戦闘描写→設定説明→戦闘描写→戦闘描写→設定説明→戦闘描写→設定説明→設定説明など。これだと設定の説明にも動きが出ますし、説明と説明が二つくらいくっついていても気にならない。なにより〝起〟の文字数を稼げます。ちょっと曖昧になっている〝起〟を独立させ、日常回の設定説明を減らす。〝起〟は長くなるし、長く感じる〝承〟の日常回の文字数は減らせます。総文字数は同じなんです。ただ戦闘シーンにくっつけて先に説明するか、帰りながら後で説明するか。それぞれの説明回の文字数を変更するというだけの話ですね。説明する場所を変えるだけでも、「説明が長い」というイメージを払拭できるかもしれません。戦闘描写が少ないので、恐らく今後の展開で出てくると思います。ですが、その戦闘はもう〝転〟に入っています。〝承〟のほのぼのした日常から転じて、主人公に危機が訪れる。ですが、この〝危機〟は、〝起〟と〝承〟との一貫性がなければいけません。なので、〝転〟で劇的に物語を動かす予定なら、導入部分の〝起〟にも、それなりの動きがないとまずいんです。もしも、ほのぼのとした日常を〝起〟とするなら、〝起〟よりも穏健に書かなければならない〝承〟は、もっとマッタリとしなければいけません。今まで以上に動きを書けなくなるんです。物語の構成を、山、平坦、真っ逆様な谷底or高すぎる山、フェードアウト&エピローグとしたとき、平坦から始まる物語は、どこか物足りなく感じるそうです。起承転結の定義はバラバラで、何をもって〝起〟とするかによりますが、私は〝起〟が抜け落ちていると感じます。長々と、人様の大切な作品に申し訳ありません。上記は個人的な感想です。不快に思われましたら削除して下さい。
作者からの返信
水早零下様長文でのコメント、誠にありがとうございます。「〝起〟で戦いながら設定を小出しに説明する」それは盲点でした。日常モノのようなほのぼの回が結構長く続くので、そこで説明すべきだという先入観に囚われておりました。目から鱗です。水早様のコメントが、日常回が長いことへの悩みの解消の助けとなりそうです。ありがとうございます。(本件、近況ノート ↓ で悩みを記載していました。 https://kakuyomu.jp/users/M-date/news/1177354054890819616 )『第1章の完結後に構成をいじったバージョンを別作品として投稿する』となった際は、いただいた2つのコメントを穴が開くまで見て、参考にさせていただきます。また、アルミラージの説明については、同様の事を他の方にも指摘されている為、後ほど修正予定です。起承転結について勉強させていただき、ありがとうございます。本作が初の執筆作品になるので、構成のセオリーなどイロハもわからず。こうやってご指導いただけるのは、大変ありがたいことと思います。本当にありがとうございます。『〝起〟が全く機能していない、というか〝起〟がない』とは、本当におっしゃる通りだと自分でも思います。"起"を動かす。それについても、今手を加え始めると大きな修正となって時間が掛かりそうなので、まずは第1章を完成させた後に取り組みたいと思います。以上、お礼まで。
2019年8月31日 21:09
Good!
ありがとうございます!
編集済
この作品は、起承転結の〝承〟から物語が展開されていますね。〝起〟がごっそり抜け落ちていますよ、たぶん。
冒険が終わり帰路につく道中が主に書き綴られていますが、これは〝承〟だと思います。戦闘中の描写が〝起〟に該当すると思われます。
対アルミラージ戦が〝起〟のはずなのですが、話が短すぎて〝起〟が機能していません。
大ピンチに陥りながらも奮闘する主人公。危ない! だが問題ない。頼れる仲間が三人、すぐ側で戦っている。
めっちゃ頑張って戦っている描写を入れる。
自分たちは◯◯という職業だ。全ては生活のため、△△を倒すために××村から来た。仲間の一人は◻︎◻︎村出身だが、目的は同じ。必ず獲物を持って帰ってやる。
めっちゃ頑張って戦っているけれど、三人とも大ピンチの描写をする。
特に、とにかくひたすら主人公が大ピンチ。主人公が大ピンチに陥っている描写から始まるのが理想的と言われています。
しかし、敵が恐ろしく強い。こいつは、アルミラージ。見た目は愛らしいが、魔物が棲む〝新界〟から現れた怪物だ。こいつが持つ〝魔石〟が僕たちの獲物だ。殺すのはまずい。〝魔石〟が欲しいから、できれば生捕りにしたいんだけど……だめだ、危ない!
ちょっと適当な書き方になりましたが、〝起〟で戦いながら設定を小出しに説明するといいかもしれません。
ひたすら主人公をピンチに陥らせ、設定の説明をせざるを得ない状況を作るというか。それならば、設定の説明をされても読者は納得すると思います。
動作の中に説明を入れていくと、読者の頭の中に設定が入っていくと思います。
ピンチだけじゃなく、ピンチを切り抜けて安堵したところに説明を挟むなど。そのほうが設定にインパクトを与えられると思います。
身体的動作や心理的動作と合わせるように設定の説明をするのが、個人的にはベストだと考えています。
アルミラージの場合ですと、アルミラージが何者なのか、何ページかページを捲らないと分からない。
アルミラージが登場している最中に、アルミラージに関する説明を、戦いの描写と共に細切りに書いたほうが、作品を初めて読む読者としては有り難いです。
あくまでも私個人の意見なのですが、対アルミラージ戦を〝起〟とし、帰路につくまでの道中に語られる設定を分割して先に書いてしまう。
説明文が繋がると、小説というよりも設定資料集みたいに見える危険性もあるので、動作あるいはアクションシーン(ここではアルミラージとの戦闘)の描写の間に、設定説明を挟む。
戦闘描写→設定説明→戦闘描写→戦闘描写→設定説明→戦闘描写→設定説明→設定説明など。
これだと設定の説明にも動きが出ますし、説明と説明が二つくらいくっついていても気にならない。
なにより〝起〟の文字数を稼げます。
ちょっと曖昧になっている〝起〟を独立させ、日常回の設定説明を減らす。
〝起〟は長くなるし、長く感じる〝承〟の日常回の文字数は減らせます。
総文字数は同じなんです。ただ戦闘シーンにくっつけて先に説明するか、帰りながら後で説明するか。
それぞれの説明回の文字数を変更するというだけの話ですね。
説明する場所を変えるだけでも、「説明が長い」というイメージを払拭できるかもしれません。
戦闘描写が少ないので、恐らく今後の展開で出てくると思います。
ですが、その戦闘はもう〝転〟に入っています。〝承〟のほのぼのした日常から転じて、主人公に危機が訪れる。
ですが、この〝危機〟は、〝起〟と〝承〟との一貫性がなければいけません。
なので、〝転〟で劇的に物語を動かす予定なら、導入部分の〝起〟にも、それなりの動きがないとまずいんです。
もしも、ほのぼのとした日常を〝起〟とするなら、〝起〟よりも穏健に書かなければならない〝承〟は、もっとマッタリとしなければいけません。今まで以上に動きを書けなくなるんです。
物語の構成を、山、平坦、真っ逆様な谷底or高すぎる山、フェードアウト&エピローグとしたとき、平坦から始まる物語は、どこか物足りなく感じるそうです。
起承転結の定義はバラバラで、何をもって〝起〟とするかによりますが、私は〝起〟が抜け落ちていると感じます。
長々と、人様の大切な作品に申し訳ありません。上記は個人的な感想です。不快に思われましたら削除して下さい。
作者からの返信
水早零下様
長文でのコメント、誠にありがとうございます。
「〝起〟で戦いながら設定を小出しに説明する」
それは盲点でした。日常モノのようなほのぼの回が結構長く続くので、そこで説明すべきだという先入観に囚われておりました。目から鱗です。
水早様のコメントが、日常回が長いことへの悩みの解消の助けとなりそうです。
ありがとうございます。
(本件、近況ノート ↓ で悩みを記載していました。
https://kakuyomu.jp/users/M-date/news/1177354054890819616 )
『第1章の完結後に構成をいじったバージョンを別作品として投稿する』となった際は、いただいた2つのコメントを穴が開くまで見て、参考にさせていただきます。
また、アルミラージの説明については、同様の事を他の方にも指摘されている為、後ほど修正予定です。
起承転結について勉強させていただき、ありがとうございます。
本作が初の執筆作品になるので、構成のセオリーなどイロハもわからず。
こうやってご指導いただけるのは、大変ありがたいことと思います。
本当にありがとうございます。
『〝起〟が全く機能していない、というか〝起〟がない』とは、本当におっしゃる通りだと自分でも思います。
"起"を動かす。それについても、今手を加え始めると大きな修正となって時間が掛かりそうなので、まずは第1章を完成させた後に取り組みたいと思います。
以上、お礼まで。