ここまで読ませていただきました。
まず良かったところとしては、世界観の構築が作者様の中でしっかりと出来ていると思われるということ。初書きでそれはなかなか出来ないことなので誇っていいと思います。
そうしてもう一つ。少し強い言い方になるかもしれませんが、物語に「位置エネルギー」が足りないと感じます。確かに世界観を作ることには成功していますが、読者をぐいぐいと先に進ませるだけの「アクション」がもう少しあってもいい、と思います。アクションとは何も戦闘だけを意味する言葉ではなく、「話に変化をつけた上で、展開していく」ことです。安心、安堵だけでなく、緊張や不安を読者に仕掛けていくのも必要なことかと思われます。そしてそれは、どのような作風の作品であっても可能なことなのでは、と考えております。
長々と失礼いたしました。
作者からの返信
緑茶様
引き続き読んでいただき、コメントをいただきありがとうございます。
「位置エネルギー」の件、読み手の方々を引き付けるだけの何かは無いこと、私自身も執筆の中で感じており、自身の近況ノートにも記載しているのですが、今一番の悩みどころです。
日常回としている第2話~第20話は、『ソラたちが戦闘を終えて街に帰還して安心、安全な日常を楽しく過ごす』というのをコンセプトにし、何気ない日常に世界観を混ぜ込ませる形で執筆しておりました。
20話までは、言わば起承転結の"起"の段階で、21話から"承転結"に入っていく予定です。
なので、戦闘回以外も含めた「アクション」混ぜていくとなると、執筆済みの日常回を大幅に短縮し、21話から数話続く戦闘回以降の佳境に入っていく話を前倒すしかないかと思っています。
(もしくは、21話から数話続く戦闘回だけを前倒し、突貫工事的にアクションを入れ込むか。)
やはり20話(4万5千字)も"起"に使うというのは長すぎるのでしょうか?
全体構成として、10万字強程度で一区切り、最初の"結"の執筆を終わらせる予定ではあります。
もしお時間をいただけるようであれば、恐縮ですがご教授願います。
自主企画から来ました。猫犬鼠子です。とりあえず5話分、気になった箇所をまとめて報告します。あくまで私の主観なので、的外れだと思ったら聞き流してください。
第1歩
『訓練と実践を熟し続けて』
こなす 熟す はあまり使われない読み方なので、螺旋状にルビを振るなら、此方にも振った方がいいかもしれません。
第2歩
『洗浄することができること』
後ろの「こと」を「の」に変えてみては
第3歩
『ニコルが少し青ざめた表情で腕をスンスンと匂い始める。』
匂い始める→嗅ぎ始める。
〈代替案〉腕の匂いをスンスンと嗅ぎ始める
その後に、僕が自分の身体を嗅ぐシーンがあるので、嗅ぐという動作が連続してしまうことになります。
よって、〈代替案〉腕の匂いをスンスンと確かめる、というふうにしてもいいかと思います。
第4歩
『ポラリスが加入を申し込む為の条件として~』と続く段落の一字下げ。
『感想』
第3歩について。
私はどうにも世界観の説明が苦手なので、説明を始められると意識が持って行かれそうになるのですが、『というのが、昔読んだ本の一節に書いてあった二つの世界の始まり』この一文がある事で、すんなりと本編に戻れました。話の戻し方、上手いですね。見習いたいです。
作者からの返信
ご指摘のコメントをいただき本当にありがとうございます。
自身の目では気づけなかった箇所ばかりで。
ご指摘いただいた箇所は全ヶ所修正させていただきました。
(『熟す』に関しても全文で修正しました。)
また感想もいただきありがとうございます。
励みになります。
後ほど貴方の作品も拝見させていただきます。
今後とも宜しくお願い致します。