第3話惑星連合独立宇宙軍3

「隊長。全部隊配置に着きました」




「判った」




隊長と思われた女から発せられた言葉は"隊長"だった。




「各自動きは判っていると思うが復習だ。第一から第十小隊までは十字の陣形、11と12は抜けだすやつがいないか後方から広範囲での索敵だ。まずは一斉射撃。1分後に第一、第二部隊が前線に切り込む、その間も射撃を止めるなよ?さらに、5分後に第三から十小隊までは同じく前進して切り込め。第11から12は2機を索敵に残しライフルで援護射撃だ。まぁいつもの感覚でやれば問題ないと思うが大丈夫だな?」




「「「「「「「「「「「はいつ!」」」」」」」」」」」




11小隊各隊長の声が同調した。




「よしっ!射撃カウントダウン開始!」




「一斉射撃10秒前…9…8…7…6…5…4…3…2…1」




「全機!ぶっぱなせ!」




カウント終了と同時に総勢100機体から一斉に射撃が開始される。




銃撃、ミサイル、レーザーありとあらゆる兵器による制圧射撃が開始された。




一分後




「よし!第一第二小隊はついてこい!後ろからの射撃に当たんなよ?後ろの射撃も味方に当てんなよ?いくぞっ!」




第一第二小隊の機体が抜刀し、一斉に前線に駆け出していく。




「隊長!ぶつかります!」




「撃墜カウント忘れるなよ!」




20機は互いに邪魔をすることもなく、後方からの援護射撃に臆することなく敵を切り刻んでいく。




「そろそろ5分か…第三から十小隊が来るぞ!獲物を横取りされていいのか?」




「ふっ…第二小隊!遊びは終わりだ!全機!全力でかかれ!」




定刻の5分が経過し第三小隊から第十小隊までがこちらに突っ込んでくる。




「第一小隊は更に中に進むぞ!獲物はまだまだ沢山いるからな!」




それからも戦闘は続いていたがふとした瞬間、敵が後退していく様が伺える。




「深追いはするな!だが狩れる奴は狩りとるぞ!」




それからしばらくすると戦闘は終わった。




「各機周辺をサーチして打ち漏らしがないか確認次第帰投する」




「隊長。一度彼らの船で補給を受けるのがよろしいかと」




「あぁ…っていうかまだ居たんだ…」




「我らの戦闘を見ていたのでしょう。またこれで我らの名前が刻まれますね」




「別にそういう名誉はいらないんだけど…じゃぁ、通信は任せていいか?俺は殿を担当する」




「お任せを!」

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