第2話惑星連合独立宇宙軍2
軍に入った当初は偵察部隊に配属されたことを不満に思っていた。
自分も戦えるのに何故だ!と
今はそんな気持ちもなかった。
偵察など、ではなく偵察は重要な仕事であると理解していたからだ。
この仕事に十分誇りを持っていた。
しかし当時の自分を思えばこそ…ついこんな言葉が出てしまうのも無理はない。
「偵察部隊でよかった…」
「あ、十字部隊の射撃が止まりましたね…はっ!?また全員抜刀!?」
部下の言葉で我にかえりモニターを切り替える。
「まさか…」
その言葉と同時に十字に展開していた部隊が戦場に向かって進む姿が見えた。
「あん…?後ろの部隊何やってんだ…?」
8小隊が戦場に向かった直後に後方部隊が動いた。
1機体が組み立て取り出した武器…スナイパーライフルのような銃身が長い重火器に見えた。
その重火器を後方にいた全機体が一斉に構えた。
重火器から一斉に弾が打ち出される。
先程までのような派手な光は見られない。
「嘘だろ…誰も外してねぇ…全部命中してやがる…」
「ははっ…本当に化物の部隊だな…ありえねぇ…」
それからどのぐらいかの時が経ち、動きが見えた。
エイリアンが撤退していく姿が確認できた。
「すげぇ…何万っていたのに…追い返しやがった…」
偵察部隊で観測できた数が約3万ほどだった。
あくまで予測数値にしか過ぎないが、それ以上に潜んでいる可能性が高かった。
その万単位を相手に一機も欠ける事無く、撃退したのである。
「どんな女なんだ…あの部隊の隊長は…」
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