独立宇宙軍"鉄騎士団"の物語

@syouta02

第1話惑星連合独立宇宙軍

「おい!やべぇぞ!援軍はまだこねぇのか!?」




「怒鳴るんじゃねぇよ!来てねぇのは見りゃわかんだろうが!!」




「てめぇらうるせえぞ!!口開く前に一匹でも多く倒しやがれ!!喚いても援軍は早くこねぇんだよ!!!」




彼らは宇宙生命体…エイリアンと交戦している最中の兵士だ。




「弾がやべえんだよ!このままじゃ尽きちまうんだよ!」




「そうなったらてめぇの弾でも積めてやれよ?何億って無駄にたまってんだろ?」




軽口を叩きあい互いを震え上がらせるが彼らの命は危うい状況にあった。




「そうだな!っと…わりぃ…弾数がゼロになっちまった…」




「まったくてめぇは無駄打ちが…って人の事言えねぇわ…同じくゼロだ…隊長?」




「こちらもだ…ったく…偵察だけのはずだったのに…今日はツイてねぇな…仕方ねぇ!二人ともブレードを構えろ!接近戦でいくぞ!」




「あーぁ…ったくよぉ…この戦いで生き残れたら嫁と子供連れてリゾート惑星に行ってやるとしますかね」




「おぃおぃ…そのセリフはフラグってやつだぜ?」




「なんだそりゃ?」




「俺の故郷…地球で昔流行ってた言葉だが知らねぇのか?」




「おあいにくさま、俺はティール星出身なんでね」




「そいつぁ悪かったよ…俺は風俗に行きまくるな!特にルイスアール星の高級風俗に行くぞ!」




「あそこの風俗って…ロリータ体型ばかりじやなかったか?お前…そんな趣味だったのか…?」




「ちげぇよ!あそこ料金がアホみてぇに高いんだよ!クソ変態野郎が多すぎてな!この任務が無事に終えられりゃ危険手当て貰えんだろ?そうしたら行けると思ったんだよ!」




「へぃへぃ…そういうことにしときますか…隊長はどうします?」




「そうだな…俺の妻が地球の和ってのにハマってな…連れていってやろうと思う」




「地球の旅行は高いけど人気っすからね」




「迷惑かけてるしな…一度ぐらい贅沢しても問題ないだろ…さて話の時間は終わりだ!覚悟はいいな!?」




「「おう!」」




「よし!行くぞ!」




その時だった、機体からアラーム音が鳴り響いた。




「なんだ!?後ろから…増援か!?」




「隊長!こいつは味方のようですぜ!」




「ふぃー…助かったようだ…ありがてぇ…」




「聞こえるか?我らは鉄騎士団だ。応答を求む」




「こちら第16艦隊87偵察部隊、指揮官のグロッソだ。貴君の援軍に感謝する」




「応答に感謝する。後はこちらで引き受ける。貴殿らは下がるといい」




「はっ!よし!俺達は下がるぞ!」




男達は安堵した。


自分達は助かったのだと。




「俺…鉄騎士団なんて初めて見たよ…」




「俺もだよ…宇宙連合の最強と言われる部隊…意外なのは女の声だな」




「あーわかるわ…意外だよな…」




「お前ら…気を抜きすぎだぞ…」




「いやでも…正直もう駄目だと諦めましたからね…」




「わからなくもないがな…」




「鉄騎士団がどの程度なのか見ていきやせんか?」




「まぁ被害が及ばない範囲でスコープでなら問題ないか…」




「スコープ起動最大望遠」




先程の場所より遠く離れ為望遠機能を最大限にして戦場を覗く。




「しかし…連合最強にしちゃあ数がすくねぇな…」




「どれどれ…んー…120機ってことは12小隊か…すくねぇな」




「だよな?普通の大隊なら最低でも千単位…おおけりゃ万単位いくはずだよな」




「お前ら知らんのか…あの部隊はエリートしか入れない部隊だぞ…だから数は少ないが一人一人のテクニックは半端じゃないぞ?」




「へぇ…っと!動きがあったな…えーっと…なんだあの陣形…?十字の陣形に後方に2小隊?」




「んー…まずは制圧射撃ってとこだろ…あ、ほらな」




「まぁ教科書通りだな…最強っても所詮は…いや、待て待て…真ん中の2小隊が全員抜刀したぞ」




「おい!まさか!」




「おいおいおいおい!あの砲撃の中突っ込みやがった!まじかよ!」




「真ん中の様子はどうだ?お前の機体なら最大望遠で見えないか?」




「はいはいっと…望遠最大値まで伸ばせ」




「どうだ?」




「なんというか…見えてるのに信じられないっすね…」




「どうした?」




「あんだけの弾幕の中で…弾を避けながら戦ってるんすよ…映像送りましょうか?」




「頼む!」




送られてきた映像には目を疑うような光景だった。




激しい弾幕を回避しながら見事に戦っている姿だった。




「本当に…ありえんな…」




軍に勤めて20年ほどになるグロッソだが戦場を間近に見たのはこれが初めてだった。

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