小鳥と渚
水ぎわで
いきを殺しながら私は
夜の重さのことを考えていた
水鳥たちはわらいながら朝を壊し
ほらまた
ほらまた夜になるよ
羽は抜いた方がよいだろうか
明日にはどうせ
塗りつぶされてしまうなら
ほらまた
ほらまた
夜になるよ
目覚めた朝が染められてゆく。
水鳥たちは夢を見るのだろうか
固くとざされた嘴の先で
夜になるのだよ、案じなくても。
瞬きを忘れた私のことを
水鳥たちがまた笑う。
夜がくるよ。
夜はくるのだよ、
暴かれたままのまぶたの上にも。
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