第49話 単純で分かりやすいもの
「第7期の異世界ファンタジーも、1話1000字で1テイクだけにしよう。まったく話が進まないな。約100話で10万字。読む人もいないし、1話で主人公の名前を決めるだけとか、1話で薬草を手に入れるだけ、1話でスライムか、ゴブリンを倒すだけとか、めちゃめちゃ、ゆっくり、スピード感を無くしてやってやろう。ワッハッハー!」
天は、マッドサイエンティストのような性格である。
「第5期も総字数が分からないから、終わりを書いていないのに、困ったライト文芸部の天部長だわ。」
麗は、天をフォローできる、気が使える性格の副部長。気が使えるということは、かめはめ波が撃てるかもしれない。
「第7期の始まりはどうします? 舞台設定はどうします? 主人公の性別は、男? それとも女? もう大作の拘りを捨てて、ダラダラジメジメした作品にしましょう。」
大蛇は、真面目な性格。
「面白いことを考えた。本当にダラダラするのであれば、世界設定なしで、ダラダラクエストをすればいいのだ。ニコッ。」
笑は、腹黒い性格。
「主人公は、女性で、職業は、女教師。どう? 完璧でしょ!」
苺は、自分のことが大好きな性格。
「記憶喪失のパターンですね。なのに、無茶苦茶強いというラノベチックな展開。必殺技は、魔王斬り! 究極最大魔法は、至極恐悦にございます!」
カロヤカさんは、世界平和を願っている。
「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しいコロッケでうすよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」
「コンコン。」
本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、揚げ物でも美味しく食べる。
「壮大なストーリーよりも、身近な話題。盛り上がりにかけても、壮大なストーリーを構想しても、手抜きでも読む人はいない。それなら手抜き異世界ファンタジーでいいじゃないか。ワッハッハー!」
奏は、お金持思考なので、庶民の苦しみは理解できない。
「「あれ? ここは? なぜ僕はここにいる?」お馴染みの始まり方。もう、そんなんでいいか。クリスタルだの、魔王だの、姫がさらわれただの、考えても人がいない。「痛い」「復活」「痛い」「痛い」「復活」「何度、倒されても、負けるものか! 強いからって好き勝手出来ると思うなよ!」何度、打ちのめされても、起き上がり悪と戦い、そして倒す。その姿勢が、人々の感動を呼ぶそうな。ありきたりで普通なのだが。それでいいなら何も新しいものを作る必要はないんだな。既存のアニメがタイトル違えど中身は同じだもの。」
幽子は、楽できるなら楽したい性格なので1000文字以上がんばりたくない。
つづく。
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