第44話 第6期 おバカちゃん注意報

「ふっ、怖いものだな。自分の才能とやらが。ほぼ文字を書くということにスランプが無い。雑誌の連載も10個ぐらいなら、こなせそうだ。」

 天は、第6期の現代ドラマの筋書きが見えてきて、上機嫌だった。

「悪いニュースだけでなく、良いニュース、良い話題も痛快コメディーで取り上げればいいのか。それでも順番でいくと、京アニ放火事件だな。推理して解決する訳でもないから、名探偵コナ〇とも違う。前は時代的にユーチューバー設定を推していたが、良いことも取り扱うとなると、ユーチューバーとも少し人種が違ってくる。やはり女子アナか、新聞記者か、それともネットニュースか。」

 麗は、ユーチューバーは面白い存在だとは思う、ただ一部のおバカちゃんがいると、ユーチューバー全体がおバカちゃんに思われてしまう。悲しい。

「それでは、京アニのおバカちゃんをどうぞ。」

 大蛇は、試作品を執筆する。


 試作。

「エッサ、ホイサ、エッサ、ホイサ。」

 必死に汗をかきながら男性がドラム缶をリヤカーに積んで運んでいる。

「お母さん、あの人は何をしてるの?」

 それを見ていた親子連れがいました。子供はお母さんに尋ねました。

「きっと足の悪いお年寄りの人たちに石油を運んでいるのよ。」

 男の姿は珍しい光景ではあったが、事件が起こるまでは、通行人や近所の人々は、男が何をするのかは理解できなかったし、予想もできなかった。

「許さない! よくも俺様の小説をパクりやがったなー!!! 絶対に許さないぞ! 都アニ!」

 男は、自分の書いた小説を都アニにパクられたとか恨みしていた。人殺しは悪いことである。ただ真実的には、都アニがおバカちゃんの作品をパクって、吹奏楽部かクラシック部のような、けいお〇の2匹目のドジョウ作品を制作したともテレビのニュースでもやっていた。真実は分からない。ただ人殺しは許されない。

「くらえ! 都アニ! これが俺様のファイアーショットだ!」

 男性は、都アニのビルにやってきて、ガソリンを撒き、マッチで火をつけた。

「ワッハッハー! 燃えろ! 燃えろ! 火よ燃えろ!」

 火は3階建てのビルを一瞬で火の海に包み込んだ。

「しまった!? 焼き芋にする芋を買ってくるのを忘れた!?」

 放火犯は、おバカちゃんなので忘れ物が多い。

「飛び降りろ! 生き延びるんだ!」

 都アニで助かった人は、2階の窓から飛び降りたらしい。

「どうだ! 人間バーベキューは! ワッハッハー! あ、しまった!? 俺様が逃げれない!? ギャアー!?」

 放火犯は、おバカちゃんなので自身も全身火傷を負って、地面にのたうち回って苦しんだ。

「ピーポー、ピーポー。」

 放火犯は、全身火傷で動けなくなり救急車に乗せられて運ばれるのでした。

「本当になんなんだ!? この放火犯は!?」

 本当に迷惑なおバカちゃんである。

 試作、終わり。


「盛り上がるようで盛り上がらない、おバカちゃんであった。ニコッ。」

 笑は、気が乗らなかった。

「全ジャンル、全ニュースを使用できて、それに絡める主人公、その他のキャラクターが必要である。それはライト文芸部なのか? それとも新聞部なのか? なにかしっくりくるものがあるとは思うんだけど、見つからない。」

 苺は、次の課題を見つける。

「不謹慎かな?」

 カロヤカさんは、悩む。

 つづく。

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