第41話 お盆で人がいない

「誰か偉い人が言った。小説は、アニメ、漫画、ゲームには勝てない。その通りになった。なっている。普段でもアクセス数は少ないが、無風になってしまった。小説家になりたければ、芸能人になって出版するか、大人の事情しかないのではないかと思えてしまう。あとお金持ちの自費出版。結局「なんでこんな作品が大賞をとる?」と思う作品は、アニメ化、ドラマ化が前提の大人の事情の作品だった、ということである。はあ~。」

 天は、本当にお盆は東京でも人がいないと思った。

「気持ちを切り替えて、痛快コメディーを考えましょう。女子高生がパンチしたら、学校が壊れたとか、女子高生の目からビームが出るとか、女子高生の首と胴体が離れて行動するとか。アハッ。」

 麗は、女子高生ジオングを想像する。それはそれで面白いし、怖い。

「真面目に勉強をしていて、本を読んだら、神や天使、悪魔、精霊、妖精などが現れるとか。実は学校の先生も女子高生だったとか、ええー!? 先生、ランドセルを背負ったことがあるんですかー!? あったら悪いのか? あったら? 的な。」

 大蛇は、アホなこと、面白いことは簡単に思いついてしまう。これだけの案でも作品に採用したいレベルである。

「他が落ち目の中、頑張ってる漫画雑誌だな~っと思ったら、人気の魔法少女と軽音楽部を所持してるのか、そりゃあ、絶好調だな。テレビアニメも製作するし、結局、落ち目でアニメの製作を控えたから、さらに落ちたのであって、落ち目でもアニメ制作を続けていれば、そこまで落ちなかったということ。ニコッ。」

 笑は、来年も女子野球ブームが続くと予想する。

「当たった1作目が本家で、2作目から登場キャラクターも違うし、でも内容は同じ。これはどういうこと? まあ、当たりを作った本家も2匹目のドジョウ狙いということね。本家以外もタイトルが違うだけで、ほぼ内容は同じ。パクリ? 便乗? オマージュ? リスペクト? 要するに客がいるから、失敗したくなかったら同じの作れ的な、いつもの展開。アイドルが当たれば、みんなアイドルだな。」

 苺は、これが製作やプロ、スポンサーの常識である。

「ああ~あくまでもノリは違いますが、私の野球部も女子野球ブームに影響を受けて書いたと言われても否定できませんからね。ということは、次に来るのは、女子サッカーか女子バスケットボールですね。女版スラムダン〇とか、受けるんでしょうね。ただし、タイトルが違うだけで、スポーツモノは内容が同じなのは、お約束の脚本、製作者サイドは、かなり手抜きです。」

 カロヤカさんは、先に作ったもの勝ちと思う。

「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しいサッカーボールですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「コンコン。」

 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、ボールも食べる。

「創作なのか、愚痴なのか、気がつけば1000字を超えている。終わろう!」

 ロイヤル奏は、女子野球の二の舞になると予想する。

「そうならないように、ちゃんと先のストーリーまで決めて始めようね。そうじゃないと頓挫する。でも、夏の甲子園、秋の秋季大会、春の甲子園、男女は関係なく、野球モノでも、やることは同じ。それか高校野球なのに、甲子園を目指さないという、アナザー女子野球にするか!?」

 幽子は、地球が放射能に汚染され、イスカンダルまで放射能除去装置を貰いに行く途中、敵と出会ったら、野球の試合で勝負する。採用! な面白い話である。

「まあ、素人が何を書いても、アイデアをプロにパクられるだけなのだろうな。コネが無い自分が悪い。」

 つづく。

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