第39話 形あるもの、いつかは滅びる

「恐らく、100点でなくても、異世界ファンタジーを書け、働くお姉さんを書け等は、簡単に書けるだろう。創作もできるだろう。やっぱり大人の事情などで、書く熱量がなくなる。続けるなら、自分が楽しい、面白いと思える展開の話を書く。まあ、お題はコンテストに合わせて書く。熱量か? エネルギーか? 問題は、カロヤカさん第5期も、久々に10万字を目指して書いているが、途中修正はあるものの、普通にスラスラ書けてしまっている。10万字に字数調整を考えるくらいに。いや~、困った。」

 天は、何も言えねえ。

「感情のぶつけ合い程、人間が嫌いになることはない。無意味だからだ。人は、単純に非日常や異世界に現実逃避したい訳でもない。また現実で自分ができないことを架空のアニメやドラマで実現している訳でもない。全てが都会の人間で冷たく心が腐っている訳ではない。田舎に帰りたいと、死にたいと泣いたりもがき苦しんでいる訳でもない。半分の人口は、都会人ではなく、田舎の純粋な心を持った人々なのかもしれない。NH〇の朝ドラが高視聴率なのは、インターネットもしないだろう、高齢者だ。時代劇もテレビ欄からなくなり、見るものが朝ドラだけになってしまった。若者は、バラエティー番組だらけの同じようなテレビから、ネットで好きなことをする時代になったから。」

 麗は、上記も出版不況の原因である。

「人間、行きつく先は、無差別殺人。」

 大蛇は、2019年の日本を嘆く。

「その中で、がんばる弱者、偉い人を弱い人が倒す、下克上が良い。地方民には、ウケるみたいですね。都会人は、田舎の人がどうなっても、政治家やお金持ちを筆頭に関心がありませんけどね。ニコッ。」

 笑は、やっぱり良い話を書いて、現代ドラマ路線を狙おうとする。

「それなら私の女教師モノを復活させなさい! エッヘン!」

 苺は、まだ世界を欲しがっている。

「第5期は意外にも、最初5話で1万字でした。いつから3話で1万字になったんだろう? まったく総合字数が想像できない。」

 カロヤカさんは、第5期が10万字を、遥かにオーバーしそうで動けなかった。

「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しいマイクロSDカードですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「コンコン。」

 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、遂に物まで食べだした。

「10万字。確かにテンプレートで毎回、同じ内容の繰り返しにしないと、書く方は大変だ。もしも皇室ドラマをやるなら、皇室のことをチュートリアルで説明していかないといけないということね。」

 ロイヤル奏は、その皇室の説明に書き手が興味があるのか、ないのかが10万字達成の情熱のポイントである。

「なにをやっても長続きしない。逆にいえば、何でもできる。ということは、何でもできるジャンルで10万字を書けばいい。女子アナ? 警察? 逆に女教師やアイドルは行動範囲が狭い気がする。そこを超えて、事件解決やレポーターをやらせるか? なんかイマドキで「ギャップだ!」とかは言われて、テレビドラマ化はされる。しかし数字も無ければ、おもしろくもなかった。というオチである。ということは、最近、求められているギャップモノも面白いという訳じゃないと。あ、私は食べたら帰るからね。」

 幽子は、第6期を書きだすまで、あと2万字はあるから、それまで、ゆっくり悩めばいいと言っている。

 つづく。

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