第34話 水花、死す
「軽い文芸部の話であり、さらに緩い良い話が好きなのに、架空の人物であっても、どうでも良いキャラクターでなく、主人公の友達が死ぬって、悲しいわ。10万字で終える作品としても、友達を殺す意味があるのかしら? 最近のアニメファンは、人の死がお好き?」
天は、水花の死を悲しんだ。
「大丈夫! もし第2期を書けば、ヘルの支配する死者の国ヘルヘイムに、死んだ仲間を生き返らせるために、カロヤカさんが殴り込めばいいのよ。」
麗は、逆説からのポジティブを思いつく。
「一人ずつ殺していく。主人公の友達を。最高に楽しいショーの始まりです。ドラマもアニメも、こんな展開の作品ばかり。そりゃあ、こんな作品ばかり見ていたら、いじめがなくなることはないだろうし、無差別殺人が大量に起こるのも納得できる。どういった内容の作品を、ドラマやアニメにするのか、見る子供よりも、作品を選ぶ大人に問題がある。大人が腐っているのだろう。社会に与える影響を考えない。」
大蛇は、今の世の中を嘆く。「蒼天、既に死す。」まさに三国〇。
「かといって、きれいな物語を書いても選ばれない。無名素人のジレンマですね。ニコッ。」
笑は、自費出版するお金もない人間には、本当にチャンスの限りなく少ない世界である。
「火花も死んだ。バラバラに引き裂かれて。ビルを放火したり、自分勝手な人間が増えたものだ。どこかで変な人間を辞めさせないと、そんな人と働きたくない良い人が、たくさん辞めていくんだぞ!? そんなことも分からないのか!?」
苺は、日本の人手不足を嘆く。
「仕方ありません。人材を選べないんですから。いる人間でやるしかない。その中に不逞の輩がいたとしても。そういった不逞の輩は大手に入れてラッキー状態なので辞めないで居座る。長くいれば、権力が手に入る。その人間と一緒に働きたくない良い人は辞めるだろうしな。こうしてモラルのあった大企業も、いじめ、パワハラ、セクハラの最低企業に変わっていく。」
カロヤカさんは、諸行無常の響きありを語っている。
「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しいフライドポテトです! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」
「コンコン。」
本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、何でも味は、甘くて美味しいのだ。
「正に現代ドラマね。これだけでも人と人とのぶつかり合いで、ドラマの台本が1ッ本書けそうだわ。あ、それでいいのか。」
ロイヤル奏は、現代ドラマに気づく。
「もっとあれだな。弱い人の気持ち。権力に打ちのめされる弱い人の気持ちを描けば、99%の弱者の支持や共感が得られるんじゃないか? 正に韓国ドラマだな。絶対に始まりは弱く困難の連続だが、最後は悪者を倒して、弱者が成功する。お金持ちに踏みにじられる弱者。結局、弱者もお金持ちになって、お金持同士が戦うことになる。あ、そうか。韓国ドラマの内容は、今の日本のアニメやドラマには無いから、韓国ドラマをパクればいいのか。あ、私は食べたら帰るからね。」
幽子は、第6期の構想を練る練る。
「さあ! 創作スタート!」
「第5期ファンタジー・カロヤカさん。総文字数が分からないから、話を膨らましていいのか、悪いのかが、分からないのよね。」
「書けないぞ! ワッハッハー!」
つづく。
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