第32話 世界の終わり方

「カロヤカさんは、まだ主人公だから分かるぞ。仕方がないと。しかし、新参者の黒花イバラは、なんなんだ!? いきなり紹介話が2話もあるではないか!? 水花たちが納得できる訳がない!」

 天は、現実の生活は、学校でも、会社でも、悪が勝つ、不条理な世の中だと言っている。素人を数だけ集めても、どうにもならないことを思い知るがいい。本当に老舗かね? 崩壊してるじゃないか。

「ライバルよ。カロヤカさんに友達と仲間は出来たけど、ライバルがいないのよ。アンパンマ〇でいうとこの、バイキンマ〇って感じ。」

 麗は、作品にライバルがいれば盛り上がることを知っている。

「それにカロヤカさんは、敵だった鬼と妖怪と鬼神と親睦を深めてしまったので、現在、作品に敵がいない状態ですからね。」

 大蛇は、敵と分かり合えたカロヤカさんを尊敬する。

「花シリーズがライト文芸部に登場し始めると、私たちの存在が薄れてしまいますね。ニコッ。」

 笑は、「ライブ!? 軽い文芸部」第6期には、確実に花シリーズが現実世界に出てくると確信している。

「きっと、人手不足で、応募した人間を全員採用する。するとコミュニケーション能力のない者、自分様は偉い系の者、他人をいじめる系の者などが、紛れ込んでしまう。そういう使えない人は一つの所にしがみつくから、周りを辞めさせて、自分が権力を握る。現代の学校生活で生徒が学んでいること。日本、終わった。マクドナル〇やコンビニが、日本の若い子より、ベトナムやネパールの人を採用する気持ちが分かるわ。」

 苺は、教師として、学校に生徒が来る頃には、親の貧困の性で、素行の悪い生徒しか来ないので、どうにもならないと言っている。

「困った時は、政治が悪い。政治家が悪い。国会議員が悪い。そんな所ですね。」

 カロヤカさんのように「任せてくれ!」と言えるような、スーパースターは、現実にはいない。存在しないのだ。嫌われ者、世に蔓延る。家から外に出れる奴は、悪いことをしている人しかいない。なぜなら良い人は、家の中で引きこもっているからだ。

「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しい人間の脳みそですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「コンコン。」

 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、妖怪だった。

「剣と魔法の無い異世界。化学兵器の無い異世界。暴力は、言葉に変えて。結局、それが現代ドラマか。」

 ロイヤル奏は、言葉の殴り合いが、現代ドラマと言っている。

「そろそろ、異世界ファンタジーに飽きてきているのと、1話2500字で30話、そろそろ何文字を書いたか分からないと話を膨らませて書くことができない。あ、私は食べたら帰るからね。」

 幽子は、そろそろ次の第6期を考えようとしている。

 つづく。

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