エフェス


※このページでは、所謂ネタバレの要素が多分に含まれています。

 まだ本編をご覧になられていない読者様は、どうかご注意ください。


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【キャラクター紹介】

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■エフェス


初登場話:第65話


【本名】

エフェス(Efes)


【偽名使用時】

なし


【改名後】

エフェス・スー・ベーゲンハルト(Efes sous Begenhard)

エフェス・リーフェンシュタール(Efes Riefenstahl)※後日談にて


【愛称】

特になし


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【年齢】

11歳(外見年齢)


【出身】

不明


【身分】

国籍なし


【髪色と髪型】

若草のような艶のある蒼色

髪型はロングヘア(少しクセがある)


【瞳の色】

水底みなそこのように深い青(瞳は垂れ気味)


【身長と体重】※現実世界の単位に換算

141 (cm)、35(kg)


【使用武器】

なし、メルセデスが作成した特性の魔杖ケイン(終盤)


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【特技】

早食い、大食い、盗み食い


【趣味】

食べ歩き、お絵かき、おしゃべり


【好きなもの】

甘いもの全般、肉料理

お店などの食べ放題

魔術学院での生活


【苦手なもの】

苦いもの、筆記試験、読書、エセル(物語の後半まで)


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【概要】


メルセデスたちが旅先に訪れた女子修道院にて偶然に出会った少女で、当時は彼女と瓜二つの見た目をしたエセルという別の少女に命を狙われていた。


そんなエフェスの姿を、亡き妹のフローラと重ねたリーゼロッテがメルセデスの協力を得て必死に保護し、またエセルから守り抜いた後もずっと行動を共にすることとなり、それがメルセデスたちとの関係を深めていくことになった。


のちに彼女の特殊な出自が明らかとなったあとも、メルセデスたちとの繋がりが揺るぐことは微塵もなく、さらにリゼの勧めもあって彼女の養子として迎え入れられることになり、保護者を得たエセルはフィルモワール王国の『サント・ペトリエール魔術女学院』へ通学することとなった。


エフェスは幼い外見でありながら極めて強力な魔現を行使し、またメルセデスたちに本能的な恐怖を与えるほどの、実に途方もない生体魔素を秘めていた。事実、エフェスは魔導陣などを介することなく、大規模な魔現の発動を行うといった圧倒的な資質を示している。


加えて魔現における変現資質のうち、術士にとって得意なものは通例一つで、二つともなれば稀有な存在であるところを、彼女は炎や氷、雷や風などありとあらゆるものに対して難なく変現させている。



【使用武器について】


エフェスの攻撃手段は基本的に魔現であるため、特段武具を用いることはなかったが、のちに彼女の魔現をさらに強力なものとするために、その力を増幅させる効果をもった霊燿石ファスマライトを冠した魔杖ケインをメルセデスから贈られている。


この魔杖は使用時のみに杖の形状をとるようになっており、普段は金の腕輪状に物質変化させられた状態で、エフェスの右腕手首にはめられている。


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■エフェスに纏わる対人関係



【リーゼロッテとの関係】


何者かに命を狙われて怯えていたエフェスを見たリーゼロッテは、幼い頃に亡くした妹フローラとその姿を重ねた結果、どうしても放っておけず、彼女を狙って現れたエセルと対峙し、メルセデスと共に死力を尽くして守り抜いた。


そしてリーゼロッテたちがフィルモワール王国で市民権を得た際、エセルはリーゼロッテからほぼ願いともいえる勧めを受けて、彼女の養子になることを決め、以後はベーゲンハルトの姓を名乗ることとなった。


エフェスは、それまで見ず知らずの自分のことを必死に守り、深い思いやりを注いでくれたリーゼロッテに対して、表面的な感情表現自体はまだ拙かったものの、まるで本当の子が母に向けるような愛情を実際に抱いていた。



【エセルとの関係】


当初エセルはエフェスにとって、自分の命を執拗に狙う暗殺者であり、恐怖の対象でしかなかったが、やがてエセルが自我に目覚めて自らの意思で行動し、エセルにその出生の秘密を伝えると共に、己の身を賭してエフェスたちを助けるという判断を行ったことに対して、自身と同じ姿をもつ彼女と共に歩んでいく未来を見い出すことが出来たが、直後にエセルとは離れ離れとなり、消息不明となってしまった。


その後エセルの無事を知って彼女との再会を果たして以降は、二人はまさに双子の姉妹とも呼べるほど親密な関係を築き、さらに共に同じ魔術学院に通うようになって、日々他愛もない会話を交わす、普通の女の子としての生活を送るようになった。


なお、どういった作用なのかは全くの不明であるものの、エフェスとエセルは物理的な距離を越えてお互いの存在を感知したり、差し迫る危機を察知したりする、非常に特異な能力があるようで、のちにその力がエセルを救うこととなった(後日談)。


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【メルセデスと出会うまでの詳細な来歴】※ネタバレ要注意


◆誕生~自我の目覚め


エフェスは、御落胤から知識を得たクリストハルトらが再起動に成功した、古代遺構の地下奥深くにある、人工生命研究所の培養装置内で秘密裏に生み出された。


それは古代文明が隆盛していた旧時代において、当時の人間を上回る技術を有していたとされる『アールヴ族』の民から得た血を結晶化したものを主素材とした人工生命体ホムンクルスで、魔核ヌクレウスという環境中に遍在する自然魔素を自己の生命力にそのまま変換する特殊な心臓を有していた。


なおエフェスという名前は、同種族が用いていたとされる言語において『零』を意味するという。


クリストハルトたちはエフェスに加え、別に九体の実験体を生成しており、のちに皆を専用の極秘施設に入所させて個別に教育を施し、何の疑いも持たずに自分たちの命令だけを忠実に遂行する操り人形の育成に注力した。


やがて成長し、アールヴ族由来の極めて強力な魔現の資質を示すようになったエフェスたちは、クリストハルトたちからの作戦指示を受けて、特定の標的や施設を何の疑いも無く排除することに専心するようになった。


しかしそんな日々が長く続いたある日、事あるごとに一所に召集され、ただ指示通りに対象を排除することに対して疑問を持ち始めたエフェスは、作戦行動中に禁を破って他の実験体たちと意思疎通を試み、結果として他の個体も同様の疑問を抱き始めている事実を知ることとなった。


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◆刺客の襲来~メルセデスたちとの邂逅かいこうまで


とある作戦において、エフェスを始めとした実験体全てが総動員され、大規模な施設の破壊活動を行った直後、何処からか現れた存在によってエフェスたちは苛烈な急襲を受けることとなった。


それはエフェスたちと非常に酷似した外見を持った個体で、自らをエセルと名乗り、反撃を巧みに回避しながら実験体を次々と殺害。それに対して初めて恐怖という明確な感情を抱いたエフェスと残存していた実験体たちは、一斉に散開して作戦領域からの離脱を図った。


逃亡を図る他の個体が相次いで抹殺されてゆく中、作戦領域からの離脱に辛うじて成功したエフェスはその後も各地を転々とするが、行く先々で現れるエセルから執拗に命を狙われた。


そしてエフェスは幾度となく窮地に追いやられながらも寸でのところで落ち延び、流れ着いた先にあった女子修道院にその身を隠していた最中さなか、其処へ偶然にも訪れたメルセデスの一行と出会うことになったのだった。


なお、エフェスを始めとした実験体の命が狙われたのは、自我に目覚め始めた彼女たちの動きを察知したクリストハルトらが、自らの制御を離れて反乱することを恐れ、当時新たに生成した実験体であったエセルの性能試験も兼ねて、その排除を試みた結果であったことがのちに判明している。


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