5.地域と施設の一覧(その他)


【概要】


本ページでは、作中に登場した特定の地名と施設について解説します。

※設定上のみ存在する地名も多く含まれている可能性があります。

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【目次】(五十音順)

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◆アルデラント


◆エスタルト


◆エプセン


◆グラウ運河


◆ダースガルド公国

 ▽ミレノー山脈


◆デミュール


◆ノイレゾント

 ▽アルフォヴィア


◆バルカーラ

 ▽イシュワラ・サーダナム


◆フランベネル

 ◇アルビニエ

  ▽ルゼーヌ川

 ◇タルゼット

 ◇ヴェルデルッツォ


◆ベルリッヒ共和国

 ◇ドルンセン


◆ポルカーナ

 ◇ルーネの谷


◆マタール王国

 ◇アシュ砂漠

 ◇アル・ラフィージャ

 ◇スプーラ


◆ヤパルタ


◆ラヴァルツォーネ


◆ラスズール

 ◇グローセンハイム

 ◇ザールシュテット

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◆アルデラント


ロイゲンベルク王国の北方に位置する国。

広大な領土を誇るが、永久凍土の領域や耕作には不向きな土壌の割合が多い。


貴石を含む幅広い鉱物資源が多く産出することで知られ、ロイゲンベルクを始めとした国々に多く輸出されている。


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◆エスタルト


フィルモワールから遠く北東に位置する小国。


周囲を山林に囲まれた地形で、かつてその中のとある山奥に、妖魔の隠れ里(アサイラム)が存在したとされている。


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◆エプセン


平坦な土地が長く続く地方で、ベルリッヒとマタール王国とを連絡する交通と貿易の要衝として知られている。


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◆グラウ運河


ラスズール地方の東から遠くフィルモワール王国が支配する領域の近傍にまで伸びている極めて長大な運河。寄港地に指定された重要な都市ごとに閘門が設けられ、広く水上貿易ならびに交通の要となっている。


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◆ダースガルド公国


ベルリッヒの南東に位置する非常に緑豊かな公国。

南方には『ミレノー山脈』が広がる。


森林以外にも数多くの美しい湖を有することから保養地としての人気も高い国だが、街道から外れた場所では妖獣の遭遇報告が多く寄せられている。



▼ミレネー山脈


ダースガルド公国の南方周縁部に位置し、東西にかけて広がる山脈。

地理的に外敵勢力の侵入を拒む自然の境界線としての役割を果たしてきた。


山脈の最高峰であるラ・グレーヌ峰には、霊泉といわれる『ネルア泉』があることで知られ、その麓にある町はこの泉に纏わる神話の巡礼地として知られる。


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◆デミュール


フィルモワールから遠く東南に存在する地域。

同国が誇る広大な庇護領域『天の傘』から僅かに外れた位置にある。


同地域内には、フランベネル方面から流れてくるルゼーヌ川の本流沿いに小規模ながら人が暮らす集落群と、ラスズールの東から続くグラウ運河の終点にして最終寄港地として知られる都市『ビエラグラーテ』が存在する。


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◆ノイレゾント


ベルリッヒとロイゲンベルクの東に存在する国。


長く続いた王制から君主を持たない共和制の国家に移行中であるため、一般的には王国とも共和国とも呼ばれず、単純に『ノイレゾント』と発話されることが多い。


東西に長く伸びる自然豊かな国土を持ち、その東側はドエル海に面している。



▼アルフォビア


ノイレゾント最西部にある、非常に長閑な風景が続く地方。


大陸北部から流れるオルゾ・マーレを挟んで、ロイゲンベルクの北東部に位置する首都ヴォルフスハーゲンの東端と、ペジェル大橋によって接続されている。


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◆バルカーラ


バルテロニア大陸の最北部に位置する、大陸中で最大最長規模を誇るシーヴァシューニャ山脈および、広大なヴィプラマホン高原とその周辺の地域一帯のこと。


独自の宗教と一夫多妻制など古の慣行を永く受け継ぐ複数の国家によって構成されており、北境には世界最高峰の霊峰『イシュワラ・サーダナム』が存在する。



▼イシュワラ・サーダナム


バルテロニア大陸の最北部に広がる、シーヴァシューニャ山脈の中央部に存在する大陸最高峰。その最頂部付近には神殿があると言われている。


バルカーラでは霊峰として古くから信仰の対象ともなっており、その入山には同峰に面している全ての国家から個別に許可を得る必要がある。


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◆フランベネル


アシュ砂漠から南方にあり、東西に長く広がる地域。


複数の小国が連なって独自の経済圏を構築しており、その大部分が西方にあるフィルモワールの勢力圏内となっている。



◆アルビニエ


フランベネルにある小国、ミレッツィオの南東部に位置する町。


遥か北西側から流れ、遠くヴェルメリア海へと注ぐ『ルゼーヌ川』の河畔に存在する大きな町。ワインの原料となる葡萄作りが盛んで、広く葡萄棚が見られるほか、同地域西方にあるヴェルデルッツォから伝わった料理であるピッツァが有名。


『ウーヴァの丘』と呼ばれる小高い丘の上には、女子修道院である『メティーナ修道院』があり、女性であれば誰でも見学出来るようになっている。



▼ルゼーヌ川


フランベネルから遥か北西に存在するクウェレ山地に端を発する河川。

同地域を縦断して遠くヴェルメリアの海へと注いでいる。



◆タルゼット


フランベネルにある小国、ペルデローネの最南部に位置する町。

酪農が盛んで、ここで作られた乾酪チーズは絶品であることで有名。



◆ヴェルデルッツォ


フランベネルにある小国、グロリエッタの南西部に位置する区域。

長閑な田園風景が広がり、フランベネルにおける食文化の発信地とされている。


山と海の中間地点に存在することから、食においてその両方の幸を新鮮なうちに堪能することが可能で、周辺諸国の美食家が多く集うことでも知られている。


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◆ベルリッヒ共和国


ロイゲンベルクの南に位置する共和制の国家。


かつてロイゲンベルク王国が帝政であった時代に支配されていた地域で、貴族制度が廃止された主権国家として独立はしているものの、現在も外交面において同国に強く依存している。


複数の国に面しており、首都ライシュバインに存在する『ライシュバイン中央駅』からロイゲンベルクやノイレゾントを始めとした多くの国に移動することが可能。



◆ドルンセン


ベルリッヒの南西周縁部に位置する小さな町。

文明の発展からは取り残されており、町民は昔ながらの生活を営んでいる。


ラスズール地方へと接続する経路が存在し、同町から出ている馬車を利用すれば移動することが可能。


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◆ポルカーナ


フランベネル地方の北東に面している微小国家。


『ルーネの谷』と呼ばれる峡谷に架かる橋を渡れば、フランベネル北東の国ミレッツィオにある町、アルビニエへと到達することが出来る。


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◆マタール王国


アシュ砂漠の北端に位置する王国制の国家。

首都はアル・ラフィージャで、その中央には王宮がある。


ラスズール地方から流れるグラウ運河と、北方のエプセン方面に通じる鉄道などを通じて貿易の要衝としての地位を確立しており、金に勝るとも劣らない価値を誇るとされる『胡椒こしょう』と始めとした数多の香辛料を交易の主力としてきた。


近年では魔鉱石に替わるとの期待が寄せられる、『炎水フロガム』という新資源の効率的な採掘に成功したことで、それを新たな武器にしてさらなる経済発展を遂げることが予想されている。



◆アシュ砂漠


マタール王国の北西から南東にかけて存在する、大陸最大級の砂漠地帯。

西方に古代遺跡群があり、今でも新たに遺構が発見されることがある。


首都であるアル・ラフィージャの南方には、代々の王家を祀った霊廟が数多く存在する『南方公路』が存在し、国王の許可が無ければ立ち入れない禁足地として知られている。



◆アル・ラフィージャ


マタール王国の首都で、同国において最も活発な経済活動が行われている都市。

中央部には遠方からもその壮大さが判る、豪奢な王宮が存在している。


基本的に裕福な商人が多く、一見貧しさとは無縁に見えるが、他国からの流れ者や、様々な理由で排斥された人間が辿り着いて形成された下層区スラムが存在する。


また年に一度、同国で長い歴史を持つ宗教に纏わる祝祭『復活祭(ペサハ)』がこの首都で行われる際には、他国からの観光客も多く訪れることで知られている。



◆スプーラ


アシュ砂漠の南西周縁部に位置する町。


飛び地のように散在するマタール王国の支配地の一つであり、同国の西方公路およびグラウ運河を通じて移動が可能となっている。


『マネスの魔洸石』と呼ばれる、巨大な魔石による庇護を受けた地とされ、町の周辺には砂漠とは無縁の緑化した地域が広がっている。


同町の周辺には『炎水』の主要採掘地が存在し、ここで採掘された炎水は一時的に町なかで貯蔵されたあと、グラウ運河の水路を通じて北方へと運ばれる。


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◆ヤパルタ


かつて、大陸の中でも極めて高度な文明を誇っていたとされる消滅国家。

今日使われている魔導器や統一言語の源流がここに端緒を持つと言われている。


現在ではその正確な位置は謎に包まれているものの、フィルモワールから遥か北方に広がる森林地帯に長大な城壁の様相を呈する謎の遺構群があり、その周辺では特に巨大な植物が散見されることから、それが同国を破滅に導いたとされる未知の現象『界蝕イロード』が齎した影響の名残りではないかとされている。


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◆ラヴァルツォーネ


フィルモワールから遥か北東に位置する地域。


広大で緑豊かな平原と豊富な水源があり、高濃度の自然魔素が充溢している特色を持つことから、病気療養のための保養地としても知られている。


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◆ラスズール


ベルリッヒから南西に位置する地方の総称。


東に存在するナクラ渓谷から流入する川水により、同地域の東方から西南部にかけて広大な湿地帯を持つことで知られ、水棲系妖獣との遭遇報告も多い。



◆グローセンハイム


ラスズールの東部一帯を支配圏に持つヴェーレンフェルト王国の首都。



◆ザールシュテット


ラスズールの東南部に位置し、辺境伯が治めている都市。


もとはヴェーレンフェルト王政府が国境付近に設けた軍事地区の一つに過ぎず、同地区に置かれた地方長官が長くその一帯を支配していたが、それが時代の変遷を経て辺境伯という大きな権力を持つ存在に変化し、その領土も拡大していったとされる。


現在では辺境伯にして領主でもあるザールシュテット家が、家の名を冠した都市の自治と同地域に面するグラウ運河の閘門を管理する権限を所有しており、市民からは『水伯爵』などと呼ばれている。


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