3.地名と施設の一覧(ロイゲンベルク王国)


【概要】


本ページでは、作中に登場した特定の地名と施設について解説します。

※設定上のみ存在する地名も多く含まれている可能性があります。

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【目次】(五十音順)

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◆ロイゲンベルク王国

 ◇ヴォルフスハーゲン

 ◇エルゲンハイム

  ▽オイゲンホルスト

 ◇キルヒェンシュヴァイク

 ◇ストラングヴァスト

 ◇ツァイフェル

  ▽ノルトレイゼン

 ◇フィーン・アジール

  ▽ヒミルの樹


◆水源

 ◇オルゾ・マーレ

 ◇ユンガーフェルン湖

  ▽バロムニッツ川


◆主要施設

 ◇王立図書館

 ◇王立博物館

 ◇議会議事堂

 ◇アーヘングラート広場

 ◇ネルゲローデ宮殿

 ◇ペジェル大橋

 ◇ボルゲンシャイト大聖堂

 ◇ロイヒテントシュヴァーン城

 ◇ローゼン・アルカディアン魔術女学院

  ▽幻廊書庫


◆特別区

 ◇ヴァーレンハイム(管理採鉱区)

 ◇グリュンエルデ(特別自然保護区)

 ◇ゲートリンゲン(冶金工業区)

 ◇ノインクルスト(魔導実験区)

 ◇ダールブリュッケン(廃棄物管理区)

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◆ロイゲンベルク王国について


バルテロニア大陸の北東に位置する大国。


魔鉱石の大鉱床を始めとした鉱物資源に加え、古代湖として知られる『ユンガーフェルン湖』と北部から流れる河川『オルゾ・マーレ』が齎す豊富な水源、そしてその広大な国土以上に大きく広がった、実に幅広い勢力圏を持つ王国制の国家である。


もともとは魔鉱石の主要産出国と、武器防具に関する非常に高い製造技術を売りにした国として知られていたが、近年では魔導器関連の技術発展が特に目覚ましく、魔導列車によって拡大した輸送網により近隣諸国への輸出も積極的に行われ、さらなる経済成長を遂げている。


また、国土周縁部の北部から東部にかけては非常に長大な森林地帯が広がっており、希少な動植物を特殊な広域結界内で保護している特別区が存在する。


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◆ヴォルフスハーゲン


ロイゲンベルク王国の首都。国土の北東部に位置している。

王城である『ロイヒテントシュヴァーン城』があることから王都とも呼ばれる。


豪壮な歴史建造物が数多く立ち並び、中央には王城、北側には公選議員により組織される『議会議事堂』、南側には貴族院が議事堂として利用している『ネルゲローデ宮殿』があり、西側には世界有数の蔵書数を誇る『王立図書館』がある。


東側には隣国であるノイレゾントとロイゲンベルクとを隔てる、オルゾ・マーレと呼ばれる大きな河川が流れており、ノイレゾントへの接続部となる『アルフォビア地方』へ向かうには『ペジェル大橋』を通過する必要がある。


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◆エルゲンハイム


ロイゲンベルクの北西部に位置する都市。

作中に登場する、ディートリンデの出身地でもある。


北側の郊外には新興貴族が多く住む、閑静で瀟洒な佇まいを見せる住宅街があり、中央の区域には大きな噴水と時計台がある『アーヘングラート広場』がある。


また、都市の東側には賑やかな装いを見せている繁華街と、観光名所の一つでもある『ボルゲンシャイト大聖堂』がある。



▼オイゲンホルスト


観光客のための繁華街が多く立ち並ぶ、エルゲンハイムの東に位置する区域。

駅の近くには『ボルゲンシャイト大聖堂』を始めとした、長い歴史を持つ宗教建築群が存在している。


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◆キルヒェンシュヴァイク


ロイゲンベルクの北部に位置する都市。

先進的な構造を取り入れた建築物が数多く立ち並んでいる。


同国では高等教育機関を集積させた学園都市として有名であり、魔導器の研究機関も多く集中しているほか、『ローゼン・アルカディアン』という同国屈指の魔術女学院が都市の中央部にあることで知られる。


また、同学院の近くには歴史資料館と美術館の両側面を持つ『王立博物館』が存在し、外国人の観光名所としても知られている。


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◆ストラングヴァスト


ロイゲンベルクの南東部に位置する山地。

作中に登場する、リーゼロッテの出身地でもある。


広く花崗岩かこうがんで形成された山地と丘陵が続いており、昔から長雨による土砂災害に見舞われることが多かった。


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◆ツァイフェル


ロイゲンベルクの中央部から北東寄りに位置する都市。

作中に登場する、メルセデスの出身地でもある。


東側にエルフェンバイン通りという大通りがあり、其処に由緒ある貴族の大邸宅が集中する『貴族街』があることで知られる。



▼ノルトレイゼン


ツァイフェルの北側に位置する、長閑な自然の風景が広がる区域。

メルセデスの母親アルベルティーナと、兄エルヴィンが眠る霊園がある。


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◆フィーン・アジール


ツァイフェルから東南部に位置する広大な森林地帯。

森の中央部には天を摩するように聳える巨樹『ヒミルの樹』がある。



▼ヒミルの樹


樹齢四千年以上と推定される、大陸最大の巨樹。

ロイゲンベルク王国の特別天然記念物に指定されている。


その樹幹は極めて太く、仮に三十人ほどが腕を広げて取り囲んだとしても、まだ不足するほどの幹周を誇っている。


周辺は特に高濃度の自然魔素で満ちており、病気療養の一環として訪れる場所としては最適であるとされるが、環境保全のために長期の滞在は禁止されている。


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◆オルゾ・マーレ


ロイゲンベルクよりも北方に位置するエルスデン山地に源を発する河川。


その本流が首都ヴォルフスハーゲンの東側と、隣国ノイレゾントの『アルフォヴィア地方』への接続部との間に流れ込んでいるほか、支流の一部がロイゲンベルクの各都市部内にも流れ込み、王国の西部に存在する『ユンガーフェルン湖』から流出した河川である『バロムニッツ川』と合流している。


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◆ユンガーフェルン湖


ロイゲンベルク王国の最西部に存在する巨大な淡水湖で、極めて古い文献にもその存在を示す記録が見られることから、古代湖の一つとして知られている。


オルゾ・マーレと並び、同国を支える重要な水源として昔から重宝されており、さらに避暑地としても利用され、昔ながらの貴族たちが湖の周辺に多く別荘を所有しているが、夏季には一般市民も湖での遊泳や釣りなどを自由に楽しんでいる。


中央部の水深は極めて深く、魔導で身体能力を強化した者たちが、これまでに何度か最深部への到達に挑戦したが、いずれの試みも失敗に終わっている。


また、湖中の生物相も非常に豊富で固有種も多く生息しており、魚類や淡水エビの漁獲を中心とした、独自の漁業が発展している。



▼バロムニッツ川


ユンガーフェルン湖から流出している唯一の河川。


湖のある位置から東に向かって長く伸びており、その途中でオルゾ・マーレの支流と合流している。


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◆王立図書館


王都ヴォルフスハーゲンの西側に存在する国営の大図書館で、その蔵書数は圧倒的であり、世界でも一、二を争うほどと言われている。


様々な学術書や専門書を始め、ここでしかお目に掛かれない貴重な文献や写本はもちろんのこと、大衆向けの小説や絵本、戯画を多数収録した書物など、所蔵されている図書の種別も極めて多様性に富んでいる。


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◆王立博物館


学園都市キルヒェンシュヴァイクの中央部に存在する国営の博物館で、王国屈指の魔術女学院と名高い『ローゼン・アルカディアン』から徒歩で向かえる距離にある。


太古の地上を支配していたとされる恐竜の化石を始めとして、初期の人類が使用していた石器や旧時代の人間が使っていたと思われる遺構の一部といった貴重な展示物や、古今東西の絵画や彫刻といった美術品に加え、その他の工芸品も多く所蔵していることから、歴史資料館および美術館としての側面を併せ持っている。


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◆議会議事堂


王都ヴォルフスハーゲンの北側に存在する議事堂。


現在は国民の投票によって選定された、公選議員によって組織される衆議院が利用している。


国が興った初期の頃から存在しているが、非常に高度な建築技術を以て建造されており、大理石によって象られた豪壮な柱廊玄関が美しいことでも知られている。


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◆アーヘングラート広場


エルゲンハイムの中央部に位置する非常に大きな広場で、壮麗な彫像に彩られた噴水と、長く人々に時を伝え続けて来た特徴的な時計塔が聳えているため、よく待ち合わせ場所として利用されている。


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◆ネルゲローデ宮殿


現在から三代前の王政時代に存在した公爵の邸宅を、二代前の国王が深く寵愛した公妾こうしょう、ネルゲローデの居城として後に改築したもの。


現在は貴族出身者によって組織される『貴族院』が議事堂として利用しており、宮殿の周辺には広大な庭園が広がっている。


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◆ペジェル大橋


王都ヴォルフスハーゲンの東側に位置し、オルゾ・マーレの本流を跨いで隣国であるノイレゾントのアルフォビア地方へと接続している橋梁。


鉄道橋であるが脇には歩行者用の通路も設けられており、魔導列車と人の両方が利用している。


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◆ボルゲンシャイト大聖堂


エルゲンハイムの東にある区域、オイゲンホルストの駅近くに存在する聖堂。


非常に長い歴史があり、見る者を圧倒する豪壮な造りで知られ、天に向かって聳つ尖塔と聖堂の周囲を支えるように立ち並ぶ、飛梁とびばりという建築構造が極めて特徴的で、その内部には壮麗なステンドグラスが配されている。


翼廊には告解室があり、地元の子どもたちがそこでお互いに懺悔ごっこなどをして、遊び場にしていることもある。


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◆ロイヒテントシュヴァーン城


王都ヴォルフスハーゲンの中央部、小高い山の頂に存在する白亜の王城。

城下の山が霧に包まれた際には、さながら空中楼閣の様相を呈する。


対候性よりも装飾を重視した造りになっており、陽光に照り映える白亜の城壁が、美しい白鳥の姿に見えたことから、旧語で『光耀の白鳥』を意味する名を冠された。


豪奢な装飾は城内にも及び、神話を主題とした壮観な壁画や金銀を多用した絢爛な造りとなっており、他にも敷地内には広大な庭園と礼拝堂、さらに円形闘技場が存在し、そこで大規模な剣術大会が年に一度催されている。


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◆ローゼン・アルカディアン魔術女学院


学園都市キルヒェンシュヴァイクの中央部に存在する魔術女学院。


他の魔術学院に比べ各種適性検査が厳格であり、卒業までに要する学費も高額なことから、必然的に良家の息女が集っている。


魔導と魔現の修練のみならず、博物学を始めとした諸学問の教育にも注力しており、また魔術だけでは不足する身体運用能力の向上を図るため、体術や剣術などの教導も併せて行っている。


また、特定の一族に代々引き継がれている閉鎖的な古式錬金術とは別に、知識があれば誰でも習得可能な近代錬金術の研究および学習にも力を入れており、専門授業を受けて実験棟で練習を積めば、簡単な薬品の調合などが行えるようになる。


院内の敷地には庭園があり、近代錬金術の調合にも使える有益な植物が数多く生育しているが、その手入れのほとんどは在校生が担っている。


校舎の一角には、数多くの魔導書グリモアを所蔵する『幻廊書庫』なる図書室が存在するが、その空間には古の術士による細工が施されており、外観からは想像も出来ないほどの広さを誇る。



▼幻廊書庫


ローゼン・アルカディアンの校舎、東棟の三階に存在する書庫。

学院の在校生と関係者を除き、その立ち入りや書物の持ち出しが制限されている。


外観に見合わない広大な空間がその内部に存在することでこの名が冠されたが、その起源は過去に起きたある事件に端を発する。


その昔、魔術が妖魔と契約して手に入れた邪悪な術だと民衆の間で喧伝され、術士が迫害を受けた時代があったとされ、この民衆の動きを受けた当時の王令により、多くの魔導書が焚書に処されることになった。


そして同時代の偉大な術士たちが、連綿と受け継がれてきた魔術の秘奥を途絶えさせまいと、空間に干渉する神理アルケーを駆使し、民衆や王府の人間から秘匿する目的で作られたのが、この幻廊書庫の始まりであるとされる。


魔導書以外の学問書や専門書なども多く所蔵されているほか、さらに特定の図書委員や司書長でしか立ち入れない管理書庫が別に存在するという。


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◆ヴァーレンハイム(管理採鉱区)


ロイゲンベルクの最北西部に存在する特別な区域。

いわゆる『露天掘り』の跡が数多く見られることで知られる。


同国の経済を長く支えてきた、魔鉱石の採鉱が活発に行われている地域で、今だ残る鉱床の多くがこの区域に集中しているとされる。


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◆グリュンエルデ(特別自然保護区)


ロイゲンベルクの最北東部に存在する特別な区域。


中央部に巨樹の根と思しき、大きな遺骸が確認されており、かつてはこの区域にも『ヒミルの樹』に準じる規模の巨樹が存在したと考えられている。


区域内では非常に豊かな森林地帯が広がっており、独自の生態系や現在では絶滅危惧種となった動植物が多く見られることから、特に探索術と分析術に優れた術者などが定期的に環境調査を行っている。


しかし希少な動植物は密猟者から格好の標的ともなり得るため、同区域はその全体が特殊な広域結界によって覆われ、さらにその周縁部に複数の監視所を設けることで、外部からの不法侵入を拒んでいる。


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◆ゲートリンゲン(冶金工業区)


ロイゲンベルクの南西部に存在する特別な区域。


この区域では、採鉱した鉱石から金属を採取および加工し、水車とふいごを利用した高炉法による製錬が行われ、さらに種々の目的に応じた金属材料を製造する『冶金やきん』を主とする工業所が集中している。


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◆ノインクルスト(魔導実験区)


ロイゲンベルクの最南部に存在する特別な区域。


天然資源に乏しい平坦な土地が続く区域であり、住民もほとんど存在していないことから、主に大規模な魔導実験や新型魔導器の安全試験などが行われている。


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◆ダールブリュッケン(廃棄物管理区)


ロイゲンベルクの最東南部に存在する特別な区域。


魔導機関の登場に伴う文明の目覚ましい発展により、都市部から排出される廃棄物の量が格段に増加したことで、衛生状態が悪化しつつある状態を懸念した王府の環境相により造成された、広大な廃棄物処分場が存在する。


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