第21話 みきちゃんの話

○○さんが高校時代の恋バナを書いていて、僕も少し昔のことを思い出した。



人生には確かに「モテ期」というものが存在すると思う。


僕のモテ期は、これまで4回存在した。


1.幼稚園~小1

2.大学1年~4年

3.社会人1年~4年

4.30歳~32歳


それぞれの恋バナは、またゆっくり書くとして、今日は初めての恋のお話である。




それは、幼稚園の入園式でのことだった。前に立っていた日焼けして髪の短い男の子は、よく見ると女の子だった。名前をみきちゃんといった。入園式で、僕はみきちゃんに一目惚れしてしまった。


幼稚園は第1期モテ期が到来していたため、結構モテた。みきちゃんの家は幼稚園からすぐのところにあり、時々遊びにいった。バレンタインには、チョコを沢山もらったが、みきちゃんからのチョコはなかった。僕のことは、あまり眼中になかったらしい。


その後同じ小学校に入学。僕はずっとみきちゃんが好きだった。みきちゃんはやっぱり髪を短くしていて、日に焼けており、バスケが上手かった。小1で第1期モテ期が終了したため、小学校での恋バナはあまりない。


小6になり、席を自由に決めていいことになった。みんなは2人づつペアになって隣同士になっていったが、僕はどうしても3人がよかった。

で、一番後ろの席に特別に3人席を作ってもらい、窓際に陣取った。

で、バランスをとるため、もう一方の廊下側にも3人席を作ることになり、女子3人が座った。みきちゃんもその3人に入っていた。


この、一番後ろの6人が、次第に仲良くなり、だんだんお互いを意識するようになっていった。


小6の夏休みに林間学校があり、6人はひとつの班になった。


うどん作りを体験した。

うどんが出来上がると、うどん用のお汁を作りはじめた。


途中、炭が足らなくなり、僕は炭を取りに行った。


炭を持って戻ってくると、みきちゃんが立っていた。

手には小さなお皿を持っている。




「これ、わたしが味付けしたの・・・。 味見して。」




僕はもうこの時点で心臓バクバク。




「はい。」とみきちゃんがお皿を差し出す。




お皿を受け取り、味見する。おいしかった。




「うん!おいしいよ!」




と僕が言うと、




「あはははは」




とみきちゃんが笑いだした。




ポカンとする僕。何か変なこと言ったのか?




「それ、鶏肉のアクだよ~。」




とみきちゃんは言った。僕は見事に騙されたのだ!



顔が真っ赤になった。恥ずかしかった。


班のみんなにも笑われ、穴があったら入りたかった。





そんなこんなで、小学校は終わり、僕は遠くの私立の中学に進むことになった。公立の中学に進んだみきちゃんとは別の学校になり、逢うことはなくなった。






中1のバレンタインの日、自転車で駅まで向かう道の途中にみきちゃんが立っていた。


呼び止められた。



そして、



「あの時は、騙してごめんね。ホントはわかってたの。」



とチョコを渡された。





その後みきちゃんは、どこかに引越してしまい、連絡が取れなくなった。こうして僕の長い初恋は終わった。僕がショート好きなのは、この辺りにルーツがある。








という訳で今日は 初恋の思い出 のお話でした。ああ、恥ずかしい。

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