第12話 愛のむきだし
はい。久しぶりに映画のご紹介でも。
「愛のむきだし」 (2009)
監督:園子温
出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ 他
この映画、エロいです。卑猥です。パンチラどころかパンモロです。
しかし、なんなんでしょうこのエロなのに純愛な感じ。卑猥なのに厭味がない感じ。
「盗撮」とか「パンチラ」とか「宗教」とか「女装」とか「レズ」とか「自慰」とか「洗脳」とか「誘拐」とか「暴力」とか「DV」とかを扱った作品なのに、ポップで、笑える娯楽作となっています。
そして、この作品長いです。4時間あります。4時間あるのに、見飽きる感じはありません。
園子温という人は、もともと自主製作映画の人です。鬼才と呼ばれることが多いのは、表現が過激にすぎるからだと思います。血がどばどば出るし、エロいし、暴力だし、R15です。
そして、女優:満島ひかり のもはや狂気と呼べるくらいの、神がかった芝居。
満島ひかりが圧倒的に凄いです。
「悪人」「モテキ」「おひさま」「それでも生きてゆく」で最近有名になりましたが、この映画の当時は全くの無名。予告編でも「デスノート」の満島ひかり なんてクレジットがされています。デスノートに出てたのなんて誰も知りません。その無名の満島ひかりが、突如として、世に現れてくるのがこの作品です。しかも圧倒的な演技と神のようなオーラを纏って。
ラスト30分、「むきだし」になった「愛」に胸が震えます。ていうか「勃起」で感動させるっていったいどういう映画だよ って感じなのですが、なんなんすかこのさわやかな感動は! って思います。
観てください。観てください。
あ、R15指定ですからそのつもりで。
信用できん!変態映画だ!と思う方は、wikiで受賞歴をチェック!
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