第4話 尊敬する人

A君が来週研修に行くことになった。



お昼頃になって突然A君が僕のほうに向き、




「○○さん、尊敬する人っていますか?」




と聞く。




「ん? アントニオ猪木?」




と即答するとなぜか周囲に爆笑されてしまった。




リーダーズ研修というものらしく、なにやら課題が出されていてその中の質問で、尊敬する人は? というのがあるらしい。




聞いていた向かいのT君「アクセル・ローズ!(ガンズアンドローゼズのボーカル)」


はす向かいのKさん「マザーテレサ?」





やりとりを聞いていた周囲も盛り上がってしまい、





「坂本竜馬?」



「スティーブ・ジョブス?」



「シド・ヴィシャス?」



「孫正義?」



「マイケル・ムーア?」



「ガンジー?」



「松田聖子?」



「お父さん?」






などの珍回答が続出!!









あなたの 尊敬する人 は誰ですか?(笑)












<アントニオ猪木 について>


「命あってのモノダネ イノキあってのモノマネ」と言われる説明不要の国民的人気プロレスラー。



もう完全引退に近い頃、


獰猛とも言えるほど強力な若手外人レスラーの挑戦を猪木は受けることになった。


明らかに猪木は歳であり、猪木の劣勢は誰の目にも明らかだった。


良くてホールド負け、悪くて病院送りでそのまま引退かと噂されていた。


僕はついに猪木が負けるのかとはらはらしながらTVで見ていた。


試合直前、インタビューに控え室に入った記者は猪木に聞いた。


「猪木さん、この試合、勝てそうですか?」


猪木はその記者におもいきりビンタを食らわし、こう怒鳴った。


「馬鹿野郎! 戦う前から負ける気でいる奴があるか!」





あなたはどうですか?





戦う前から諦めたり、それが自分の限界だとか、自分はこんなもんだからとか、そのほうがより自分らしいとか といった言い訳をしていることはありませんか?




猪木のこの言葉、深く刺さりました。





また、その著書の中で猪木はこうも述べています。



「問題はいつも束になってかかってくる。束をほぐして、ひとつひとつ潰していけば、必ず解決できる。」





案外、


いいこと言う人 


なのです。










という訳で今日は 尊敬する人 のお話でした。


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