羽と腕

僕が持っていないものを


あなたはきっと持っていて


あなたが持っていないものを


きっと僕が持っている


浅い眠りの中ではいつもあなたが死ぬ夢を見る

深い眠りの中ではいつも僕が死ぬ夢を見る


キラキラとした記憶の中一体どこに


そんなに悲しい夢の素材があるのだろうか


君は空を飛んだ


僕は君に捕まろうと腕を伸ばすが


いつ振り落とされるのだろう


怖くてたまらないまま


僕はまた夢を見ることだろう

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