第18話 おじさん、勇者、魔王さま…… (18)
とにかく、今俺の頭の中で、何か、良い妙案がないかと?
俺が無い頭を使いクルクルと思案をしていると──。
「い、いや、今はそんな事はどうでもいいのです! 魔王! それよりも? 私達は自分達の世界に帰れるのですか?」
「……ん? まあ、この
魔王さんは勇者さんに、ここまでの言葉を告げたところで、話しを止め──。
勇者さんから、俺へと視線を変えてきた。
それも俺を見詰め甘えながら、また口を開いた。
こんな感じでね。
「以前儂はこの世界に遊びにきて、帰還もした事があるから大丈夫じゃ、帰れない事はない……」
「そ、そうなのですか? ま、魔王……? じゃ私達は自分達の世界帰れるのですね?」
「あああ、心配しなくても帰れるぞ、勇者エヴァよ……」
「そ、そうですか、魔王……。じゃ、今から直ぐに我が世界に帰還をしましょう……。特に私達は異世界人でもあるので、いつまでもこの世界に留まっていると。何かしら、トラブルが起きてしまっては、本当に大変な事になるので、自分達の世界にとっとと、帰還をしましょう、魔王……」
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