第27話約束

「おはよう樹ー」


「あぁ、おはよう」


「樹、もうすぐ花火大会あるじゃん。その…一緒に行かない?」


「珍しいな夏実から誘うなんて」


「で、どうなの?一緒に言ってくれるの?」



行きたいさ行きたいけどあの2人が許す訳もないしな〜でも幼馴染があんな顔してるんだぜ?断るなんて俺には出来ない。



「あぁ、いいぞ一緒に行くか!」


「ッ!本当に!?ありがとう!」


さぁー、あの2人をどうやって説得するか考えないとなー………無理じゃね?


そこからお昼まで授業が全く入って来なかった。


ガラガラガラ

「樹ー、昼ごはん食べに行くよ?」



やるだけやってみるかこの際当たって砕けろだ!!

「綾乃、夏樹ちゃん話があるんだけどさもうすぐ花火大会があるじゃん」


「うんそうだねそれがどうしたの?」


「夏実と一緒に行っていいか?」


「は!?ダメに決まってるじゃん!!そんなの!

許さないあの女!今度こそ許さない!!」


「待て待て待て!落ち着け綾乃!」


「落ち着いてられるわけ無いじゃん!」


「綾乃ちゃん、夏実って?」


「言っていなかったねあの女はお兄ちゃんの幼馴染にして私が1番嫌いな女よ!」


「いいんじゃない?別に」


「ッ!!夏樹?どういう事?樹が取られたらどうするの?」


「だって樹はもう裏切らないんでしょ?それに次裏切ったらどうなるか樹が1番分かってると思うしさ」


「で!でも!!「綾乃!」


そう綾乃を呼んで2人でひそひそ話をし始めた。

嫌な予感がしてたまらないなー。


「それなら……」

あの綾乃が認めた!でもその顔は未だに不満でいっぱいそうだった。



「じゃー、行くならこれ!使って行ってね?」

その手にはGPSがあった。

「これは?」


「これを着けるなら行ってもいいよでも門限は守ってるよね」



俺の外出許可は仮にだがOKされた。

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