3年生になった俺。
あの後どうなったかと言うと、登校した時周りは俺が辞めるんじゃないかと心配していたらしく、俺は謝ってまた普通の日常に戻り、1年の時からずっと成績トップで、周りの手本になるからと、推薦された生徒会の副会長にまでなった。
そして、月日は経ち俺は3年生になった。
とは言っても、4年制なので後1年残っている。
俺は22歳になった。
彼女とは、たまには口論にもなるが交際は続いている。
この学年になると、皆は将来の進路を考える様にはなるが、俺はそのまま今の会社で続けていく事になるだろう。
だが、高校卒業した後、彼女と結婚するべきか悩む様になった。
何故なら、彼女にもまた彼女なりの人生がある。
一応、彼女の両親には挨拶済みだが、果たして許してくれるかどうかって言う悩みもあった。
それはさておき、全日制の高校と同じく、定時制にも修学旅行がある訳なんだが、それにも行こうか悩んだ。
彼女は「一緒に行こう」と言ってくれるが、俺には母親と弟と妹がいるから養っていかないといけないのだ。
そんな悩みを抱えたある日、会社の事務所にて社長が「お前はいつも頑張ってくれて助かってるし、それとお前が居なくても出来るやつは結構居るから、有給取ってたまには気休めで行ってこい!!」と言われ、同僚や先輩達にも「彼女と他の連中と楽しんでこい。ただしお土産よろしく」と言われたので行く決心がついた。
そして、学校が終わり家に帰った後、俺はお袋にこういう様な事を伝えると、俺の為に今まで貯めていたお金を俺に渡してくれた。
弟や妹たちももう大学生と高校生になっているし、バイトもしているから行ってきなと勧めてくれた。
そして、修学旅行に行く事となった。
あちこちで中国人とかの観光客で賑わっていた。
修学旅行が終わり、普通の学校生活に戻った後、俺は前に授業で提出した定時制高校の生活の作文を、担任の先生が読んで、俺に生活発表会に出てみないか?と言われた。
正直、最初は悩んだが俺の言葉が壇上て誰かの心に響くのならと思い、出ると決心したのだった。
内容は、通い始めることとなった経緯と、2年の時にあったバイク事故で亡くなった友達の事だ。
発表の時、俺は時には涙ながらに壇上で語り続け、そこから見える限りだと、中には涙する者も居た。
結果は、地区予選には行けたが県大会には行けなかった。
それでも俺は、自分の中でベストを尽くしたつもりだったので満足だった。
そして、その年のクリスマスの日、将来の事を考えてある事を決断し行動する事となった。
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