S08 椿皐月の屋敷語り 5月27日

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進化の秘法。それは、夢物語と破滅の例えに使われたもの。

賢者の石。それは、万物の知識を与え秘術すら使えるもの。

不老不死。それは、蓬莱の少女達が朽ち果てぬ炎に身を焦がし、永久の須臾に閉じ込めた箱庭。

わたくしにも出来るでしょうか。そんな、夢のような物語を

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――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 PM16:00――


もみじ「今日は東方非想天則の大会よー!エントリーは500円!私はパチュリーで参加します!!!」


千場「私は……肉たっぷりハムサンドを2人前お願いします……」


もみじ「今日は彩音ちゃんが働きに出てないからことりちゃん代わりに頼んだ」


ことり「やったー今月ピンチだったんです!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!」

千場「」


▶綺麗な女性が入ってきますね


皐月「もみじーもみじー?あんたんとこの人暇そうだから使わせてー」


もみじ「は?いやまあいいけどさ。ネコどうしたネコ」


皐月「あらご機嫌遊ばせ。本日は依頼があって参りましたの。お力になれる人はおりませぬか?」


もみじ「まあ見た目通りの腹黒若作りBBAだけど金払いはいいから棗くん受けてあげて」


棗「――とんでもなく嫌なキラーパスをしてくれるな……」


皐月「はぁぁぁ~っ?もみじぃ?言っていいこと悪いことがあるわよ。ってかほぼ同い年でしょお・な・い・ど・し。――――というよりこんだけじゃ人少ないから呼び出しかけてちょうだい!」


もみじ「えぇ……」


皐月「携帯の上から……。紺野と伊良原と祓川と……、こいつとこいつに一斉通信と」


もみじ「あ、あぁ……。まあいいかぁ」


棗「だから関わりたくないんだ四季家は……」

ことり「おおう……おおう……。なんかすごい人おる……」

千場「ことりちゃ~ん……。ごはんまだ~……」

ことり「あっはーい、ただいま」


――朱鷺森市 朱鷺森小学校:校門前 PM16:10――


皐月「絶対来るように!!」


▶一言喋ると、電話がぶつ切りで切れます


紺野「ごめんね秋月さん。うるさかっただろう?僕の旧友が暴れてるみたいで」


このは「ふぇっ?あの……はい」


紺野「皐月は昔から唯我独尊でね……。皐月の父上が3月に死んで以来荒れてるんだよ。申し訳ない」


このは「それは……、先生が謝ることじゃないじゃないですか~」


紺野「まあ……保険をかけるものなんですよ。汚い大人になると」


――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 PM16:30――


もみじ「やめてー!皐月ー!!お空で射撃連打して突撃はやめてー!」


皐月「帝王に逃走はないのだー」


千場「そこは前ダッシュしてかわして、落ちてきたトコを責めればいいんじゃ?」


もみじ「パチェの前ダッシュとかひらめと変わんないー」


棗「アークドライブフィニッシュ」

小菅沢「こんにちは、どうしたんですかもみじさん、あんな端的で不明瞭な呼び出しはらしいといえばらしいですが」

枯尾「愛故に人は苦しむとは言いますが、どうなんでしょうね。僕もいつか苦しくなるのでしょうか」


もみじ「あれで来るとかいい人なのか馬鹿なのか……」


棗「帰っていいか?」

枯尾「来いと言われれば来ますよ、お世話になってますからね、何かと。暇ですし」

謙二「何で姉じゃなくて僕が呼び出されてるんですかね……」


もみじ「ま、結ちゃんには別口で仕事用意してるからねえ。人手は多い方がいい」


千場「あ!天狗ショタくんじゃ~ん!久しぶり~」

小菅沢「みらのさん、なんだかお久しぶりですね。おかわりありませんか?」

千場「!?( ^ω^)この反応……あの天狗ショタくんじゃない……!」

千場「私がいない間に、何かあったわね!!」

小菅沢「アハハ、どうしたんですか、みらのさん、なにか、と言われましても色々ありましたしねぇ」

枯尾「――色々あったと言うしかありませんね」

千場「この余裕……、これは……ハッ!?このリア充が纏うオーラh――花ちゃんからラブラブビームが放たれていr――」

このは「それで~、何の用事なんでしょ?」

棗「お守りはもうこりごりなんだがな……。しかしあんたまでいるとは、苦労してるみたいだな先生殿も」


紺野「まあ、ね……」


ことり「おおう、なんかいつもより騒々しいことになっておられる……。――具体的に言うと私が置いて行かれてる……」


棗「――――ついてこれるか?」


ことり「ついて行けないほうが身のためでは」


棗「――そうだな……」


皐月「お集まりの皆々様方。わたくしは滅びし四季華族の直系の末裔。椿つばき皐月さつき。依頼内容は羅刹の巣になったわたくしのお屋敷の奪還、探索ですわ」


枯尾「滅んでも末裔はいるんですね」


皐月「色恋沙汰で色めき立つ、色のない人々に細やかながら資金を渡して差し上げようという粋なはからいをさらっと無視されて悲しいですわぁ。およよ……」

皐月「仕方ありません。報酬の一人600万はなかったことにして、紺野、2人でも行くわよ」

紺野「えぇ……」


このは「お金の話なんてしてなかったじゃないですか~」

ことり「600万!」

小菅沢「ぉや、すみません。少し惚けていました。詳しくお話頂けますか?」

千場「それは先に言うんだ。さあ、いくぞ真貴さん!さっさと終わらせて打ち上げだ!!」

棗「もっと穏やかな依頼であってほしかったもんだな……。出来るなら行きたくないんだが」

千場「ドウセマキコマレルカラアキラメロー」

棗「というかいつからそうなったんだ?」


皐月「わたくしを守る肉盾と、特攻兵に分かれていただけると」


もみじ「……流石ね。 えー、椿の屋敷で皐月と一緒に隅々まで見て回るやつと、先に行って強そうなのをボコるのに別れてちょうだい」


千場 「お嬢様を守るのはナイトの役目、引き受けようぞ」

枯尾「そういうことなら怪異狩りは僕の役目ですね」

小菅沢「なるほど、依頼は護衛と調査ですね。僕は花さんとならどんな依頼でもこなせますよ!」

千場「そこのリア充は前で敵諸共爆発してきてくれると助かる」

謙二「――まぁ、僕は人数足りてない方で良いですよ。さっさと終わらせちゃいましょう」

ことり「ふっふーん、600万もあったら月末ピンチが乗り越えられて、というか半年くらいは遊んで暮らせるのでは?」

このは「う~ん、先生はどっちに?」


紺野「僕はお留守番だよ。バイトもみんな駆り出されると七瀬の喫茶店が成り立たないからね」


棗「あっちも大概な無視じゃないか……。情報が欲しいんだが?」


もみじ「椿の屋敷は先々代が死んで以降掃除すら行ってないわ。場所は駅上。巷で幽霊屋敷などと言われてるみたいね。危険領域で今まで封鎖していて、上からGOサイン出てなかったけど皐月が金で黙らせた形ね」


棗「最低な案件だな。そこを放置しておくことで起きるデメリット、解消したことで起こるメリットはあるか?」


もみじ「そうね……。デメリットは敵が強いから怪我必至、メリットは事前脅威の排除かしら」


棗「なるほど、いずれはぶち当たる事象ってことか。了解した」

千場「敵が強いって……。ボス的なヤツがいるとか、数がめちゃ多いとか、具体的なことはわかんないの?」


紺野「わからないね……立入禁止になってたのは僕が子供の頃だったから……」


このは「なにがいるか分かったものじゃないですね~」

千場「そんな前からかい!はよ手を打っとけよ!」


もみじ「そんな場所に行かなくても手軽に稼げるし、悪鬼の実害はないのに好き好んでラスボスみたいなのを狩りに行くやつなんていないからね……」


小菅沢「それじゃあ、僕は護衛任務に就きます、花さん、信じてますよ!」

枯尾「ああ……、今僕は愛の為に怪異を狩るんでしょうね……。ふふふふ」

千場「クソォ!!天狗ショタくんが成長していやがる……」

棗「決まったな。そんなんでも一応要人だ、そっちはちゃんと護衛してくれよ」


もみじ「じゃあ気をつけてね。このはちゃんとことりちゃんには親御さんに電話しておくから気にせず時間かけるのよ」


このは「わざわざありがとうございます~」

ことり「手早く終わらせて早めにお風呂に入りたい所存であります!」


――朱鷺森市 旧椿邸:玄関 PM17:00――


▶外は赤い霧に包まれていたが、屋敷の中身は特に変わった様子もなさそうです。

広いエントランスにシャンデリア、左右に伸びる階段など金持ちの屋敷感を全身で醸し出しています


▶謙二 回避判定

 成功

▶歩いていると、見えない影の牙が背中を掠めたよ


謙二「……おっとっと」

千場「ん?どしたん?」

謙二「牙っぽいのが背中に……。けどもう居なさそうですね」

棗「さて」


▶棗 地質学

 成功

▶枯尾 罠知識

 成功

▶雑草によって土が見えないが、荒らされた形跡もない。地面からの奇襲はないだろうと判断できます


棗「よし、下は安全だな」

枯尾「おや、ギロチンがありますね。壊しておきますか」

棗「少なくとも安全な場所じゃないみたいだからな、ここは」


▶枯尾は軽く捻るようにドアごと壊します


▶千場 メカサーチ

▶謙二 電子工学

 成功

▶機械反応が地面に複数反応出たよ。それがどうやらプラスチック爆弾っぽいのもわかります


千場「チョイチョイ~っと……ってうわ!?足元にめっちゃ反応した!?――なんか機械?が足元にいっぱいあるよ」


――朱鷺森市 旧椿邸:周辺 PM18:00――


▶建物は赤い悪鬼に全体が包まれています。その為、君たちが侵入している庭も例外ではなく、赤い深遠の霧に包まれており、鋭い気配がそこかしこに漂っていますね。足の踏み場も雑草でなく、べちゃべちゃとした液体で、地面も不安定に揺れています。


皐月「さて、お祖父様について少しでも情報を掴むのです。探索はお願いしますね」


小菅沢「と、言われましても、まだ入り口ですからね、見た感じだと……」


▶このは 回避判定

 ファンブル[何もなし]11ダメージ

▶このはが歩いていると急に足元が光り、強い衝撃と破片が身体に刺さります。爆弾だって思った頃には全身血まみれになっています


皐月「ちょっと!先鋒隊は無能なの???」


ことり 「あでででで……。――なんで普通?のお屋敷に爆発物なんてあるの……」


このは「ごめんなさい~。――――なんか踏んじゃいました、か?」


皐月「気にしないで。怪我より情報よ」


小菅沢「ァイタタタ……。わざと残していてくれたものだったのかもしれんが、嬉しくは無いですね」

ことり「果たしてわざと残す意味とはうごご……」


▶小菅沢 観察力

 失敗

▶綾瀬 ローカル知識

 失敗

▶館外には陰鬱とした空気が漂っています。向かう時にも館に近寄り難い雰囲気がしゃくしゃくと感じますね。来る途中の子供にも、ここの館は怖いので近づきたくない、怖いと噂されています


ことり「改めて近くで見ると結構怖いなあ。絶対夜来る場所じゃないよね……」


小菅沢「お祖父様はどういう人だったんですか?」


皐月「そうね。お祖父様は封印がどうとかで殉職したらしいわ。たかだか100年程度前なのにね」


▶小菅沢 歴史知識

 失敗

▶朱鷺森市の地下で見たのは覚えてるが、詳しいことは知りませんでした。


小菅沢「封印って以前の地下で皆さんと合流したあのネズミ?が居たところですよね……?なにを封印していたのかはよくわかりませんが」

ことり「あれはつらかった……。色々と……」


皐月「封印がせめて何をってさえわかればってところね」


小菅沢「入り口に居てもよくわかりませんし、進んでみませんか?」


▶このは 視線

 成功

▶どこからか斧が飛んできた。刺さるところでした


ことり「ひゃっ!?」

ことり「うわなんかすごい自分じゃないみたいな声出た……」

このは「このはたちもしっかり気を付けてなきゃいけませんねぇ……。はふぅ」


皐月「安全対策はどうなっているのかしらね」


▶小菅沢 刀剣

 失敗

▶秋月 刀剣

 成功

▶綾瀬 闇目

 失敗


ことり「飛んできたとしたら2階からだけど、どうやったら飛んでくるのこれ」


小菅沢「投擲されたのは間違いないでしょうが、人影は見当たりませんね」

このは「100年くらい前のものでしょうか……?あたると痛そうですね~」


皐月「奇襲大好き野郎がいるようね。とっとと中に入ってしまいましょう」


ことり「大好きなのは構わないけど、人が来てる時くらいは控えてほしいですね!」


――朱鷺森市 旧椿邸:1Fエントランスホール PM21:00――


▶裏口から君たちは館に侵入したよ。広いエントランスと真っ赤な部屋が映えています


枯尾「――さて、怪異は何処に……?」

千場「さ~て、行きはよいよい帰りは怖いってね~♪」


▶棗枯尾 反射で判定

 失敗 20ダメージ

 成功

▶1Fの壁から矢が飛び出し、凄い勢いで発射され棗の肩に突き刺さります


枯尾「おや、危ないですね」

棗「あだっ!?つつっ、おいおい下手したら死ぬぞ今の」


謙二「大丈夫ですか?二人共」

千場「うわっ!?びっくりした!」


棗「ああ、流石に入ってすぐ当たるとは思わなかったがな」


千場「これ気を抜いてたら膝に矢を受けてしまうな……」

枯尾「僕は平気ですが……そちらは結構な傷ですね」


▶謙二 心理学

 成功

▶千場 事故防止


謙二「僕なら、次は落とし穴仕掛けますかねー」

千場「落とし穴か~……」

枯尾「床でも叩いてみます?」

棗「落とし穴か。こうも暗いと見にくいな」


▶棗はランプに火を入れます。すると、エントランスの全景がわかるようになりますね。壁に槍が飾られ、ところどころに可変式の壁になっているのが見えます。ここから射出したんだろうなと思いました。落とし穴も見えます。一部だけ床の色が変わっていますね。このまま歩いていたら落ちていたでしょう。階段の上に2部屋、下に4部屋ありそうです。


棗「よっと、明るくなったな」

千場「助かる助かる……と」

千場「お守りつかっとこ~っと……チョイチョイ」


▶棗 観察力 見切り

 成功

 失敗

▶千場 イベントサーチ

▶階段に近づいていくと、花瓶の裏から出てきた黒い影に鎌を振り下ろされるけど、間一髪銃撃して撃退します


千場「しっかし、羅刹倒していくといっても罠ばっかりでどこにいるんだよ~?」

千場「う~む……、なんか外の方にも反応が強いなぁ。――これは裏口っぽい?」


枯尾「――いや、先行探索なんですから中を調べた方が良いでしょう」

棗「外にはあいつらがいるだろうしな。それに引っ張られたのかもしれん」

千場「そっか、じゃあ中からぶっ倒していこうか」

謙二「じゃあどこから行きます?」

千場「じゃあ俺はこの一番右の扉を選ぶぜ……いい?」

謙二「じゃあそこで」

千場「お邪魔しま~す……」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:応接室 PM22:30――


▶暗くてよく見えません


千場「また真っ暗かよぉ……」

枯尾「うーん、暗いですね……」

千場「って当たり前かぁ、使ってないんだしね」


▶棗がランプを灯すと、部屋が見えるようになっていきますね。応接室っぽいと感じました。ホコリがふわりと舞っており、少し霧のようだなと感じます。内装はソファーがぽつんと置かれているだけで、他には何もないように感じました


千場「てか電灯ないのこの屋敷?――見事に割れているね……」

棗「ほれ、悪いがこれ以上は持ち合わせてないぞ」


▶謙二 仕事知識

 成功

▶応接間にソファーしかないのは怪しいと感じました


謙二「こういう一見何にもない部屋って隠し通路とかあるんですよね」

枯尾「――ソファーだけなのは怪しい……、ですね?」

千場「座ったら壁からまた矢とか飛んでこないでしょうね?」


▶棗 植物知識

 成功

▶壁は檜、床は大理石のようです。壁の組み方がおかしいと感じました。


棗「ビンゴだな。組み方が違う、壁のどこかに扉か何かがあるはずだ」

枯尾「どのあたりでしょうか……」

千場「お?仕掛けか?鍵か?みらの先輩に任せなさ~い」


▶棗 風向き

 成功

▶蹴り飛ばして回転扉を突き止めました


棗「……せいっ!」

枯尾「うーん、何処にあるんでしょうか。いっそ全部の壁を蹴り飛ば……、そっちにありましたか」

千場「さぁ隠し扉はどこだ~!」


▶みらのは反対の方向で腕をぶんぶん回していますね


棗「見つかったぞ、行くか?」

千場「おいいいいい!><」

千場「ここはみらの先輩の活躍の場でしょ~><」

枯尾「――行きましょうか」

千葉「置いてかないで~><」

謙二「まぁ、わざわざ隠すって事は何か有りますよって事ですしね」

棗「適材適所ってやつだ、気にするな」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:書室 PM23:00――


▶真っ暗で何も見えません


千場「真っ暗ですよね~」

棗「参ったな、ここも暗いか」

枯尾「――スイッチか何かで明かりが入ればいいんですが……。ここも蛍光灯が割れてたら意味がありませんね」

千場「なんか見つかった?」

棗「まだ何も、だ」

千場「そうか~。ここは夜のバイト(意味深)で鍛えたミラノ先輩の眼力を使ってみてあげよう」


▶千場 闇目

 失敗

▶枯尾 根性

 クリティカル

▶千場 イベントサーチ

▶気合で目を凝らすとある程度の内装がわかります。本棚が多くたくさん壁に敷き詰められていますね。書斎だなと感じました


枯尾「――見えないのは仕方ないのでこうなったら気合と根性ですね!」

千場「これは……!みらの先輩の眼力をもってしても見えないな……。くそ~手探りか~……」

枯尾「――――本棚が沢山あって随分狭い部屋ですね」

棗「本棚か、隠してある部屋だ。本を漁ってみるか?――いや、それは後発組に任せるべきか」

千場「ふ~む……、やっぱり本棚から反応あるけど、見えないし後ろに任せるか~」

棗「なら別の部屋を探すか。どうせ全ヶ所回る羽目になるだろうしな」

謙二「そうですよ、よその仕事に首突っ込むとろくな事になりませんしね」

枯尾「明かりが無いのは辛いですね……」

千場「じゃあなんか怪しい反応ありますよ~っと、付箋でも貼っときますか」

棗「この辺もちゃんとやっておかないと文句言われそうだしな。助かる」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:エントランスホール 23:30――


▶暗闇が全体を浸しています。ことりがランプをつけて、慎重に入ってきますね。エントランスホールが見えて、階段があるのがわかります。目の前に蛍光ペンで落とし穴!って書かれている床があったりしています。右の扉だけ開いていますね。


ことり「おおう……。これ灯り持ってきてなかったら駄目そうな文字が見える……」


小菅沢「どうやら先遣隊は右の扉を進んだようですね、僕たちも少し調べたら後を追った方がいいですかね?」


皐月「なるほど。任せるわ。まずは情報よ」


このは「ことりさんは準備がいいですね~。灯りなんて持ってないのでどうしようかと思いました」

ことり「んー、まあ備えあれば憂いなしってね。あんまり余裕ないけど」


▶小菅沢 反射

 失敗 13ダメージ

▶小菅沢 通常攻撃

 成功 23ダメージ

▶死神のような黒い影に襲われましたがナイフを突き刺し、エグるように引き裂きました


小菅沢「ぅわっ!コんのぉおっ!」


ことり「安全確保 #とは」


皐月「探索もしっかりしないとダメね。取り残しもあるみたいだし」


このは「むむ、思ったより大変な任務ですね~これ」

小菅沢「今の羅刹……?いや……、まだなにも判りませんね……」


ことり「というか目の前の落とし穴?とか昔からあったんですか……」


皐月「いえ……聞いたことないわね」


▶綾瀬 風向き

 成功

▶落とし穴の下にも道がありそうと感じました


ことり「あっこれいやな予感。――なんか、なんかこの下に道がありそうな感じが……します……」


皐月「なるほどね。地下が封印場所ならそういう隠し方をするでしょう。お手柄よお嬢ちゃん」


ことり「やったー褒められた」


皐月「さて、そろそろ次に行きますか」


小菅沢「どうしますか?他にも開いていない扉もありますが、その穴の先を調べるのも一つですが」


ことり「いや、とりあえずは安全を?確保?してくれている?らしいので、進んだであろう道をいこう」


小菅沢「そうですね、でないと意味がありませんし。行きましょう」


皐月「いや、あいつらが戻ってくる。もうすぐ日が変わる。これ以上はロリロリシスターズの君達には酷でしょう。――先に野営の準備よ。屋敷の中だけど埃に塗れたくはないわよね」


このは「あれ、もうそんな時間なんですか~。今日はあまりなにもできなかったですねぇ」


▶そのうち、先鋒隊も帰ってきますね


千場「ふぃ~暗い暗い……目が疲れたよぉ……」

枯尾「ただいま戻りました……。こうも暗いとダメですね……」

棗「行動をした時間も遅かったしな。明日からに切り替えればいいさ」

千場「お、後発組じゃん。入口の罠解除してたから楽々だったっしょ~♪」


ことり「そう、ですね!ちょっと爆発しただけで何もありませんでした!」


棗「綾瀬ちゃん、タフになったな。立派だ」


ことり「あんまりうれしくないですね……」


小菅沢「おかえりなさい花さん、今テントを張りますね。」


▶小菅沢 テント


皐月「私は寝袋があるから。おやすみ」


▶皐月は立派なテントを展開すると寝てしまいました


枯尾 「ありがとうございます。――が、怪我してる方を優先してあげた方がいいのでは……?」

小菅沢「花さん……。やはり優しいですね。それでは負傷した方を優先にどうぞ」

千場「真貴さんまるでお父さんみたいだねぇ……」


棗「そりゃこれでも長生きしてるんでな、俺は」


千場「じゃあおじいちゃんはテントに入って休んでおいてね~。労わらないとね~」


棗「――――パシリだのおじいちゃんだの好き勝手言ってくれるぜ」


ことり「あっそういえば、そこの落とし穴!って書いてあるところ、もしかすると下に道があるかもです」


棗「そういえば俺達も地下に落ちて……。そうだ、道と扉があったな」

千場「マジ?ことりちゃんナイスじゃ~ん」

棗「まあ探すなら明るい時だな。すまんが休ませてもらう」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:エントランスホール AM8:00――


▶薄ぼんやりと景色が見えます。埃に塗れ、豪華絢爛な装飾も灰色に冒されてしまっていますね


ことり「しっかしまあ、家の中で寝袋テントってなかなか奇怪な光景だよね。――というかまさか寝泊まりするレベルでがっつりするとは思わなかった……」


皐月「おはよう。最悪な朝ね。徹夜組もありがと。今日もよろしく頼むわね」


棗「――日が暮れたら起こしてくれ……」

小菅沢「おはようございます、おかげでしっかり休めました」


ことり「お風呂に入りたい……」


皐月「働くのよ。取り敢えず今日中に終わらせましょう」


枯尾「――おや、朝ですか」


▶枯尾は壁にもたれかかったまま寝てたようですね


棗「朝はとてもつらい」

このは「んんー……、改めて見るとあんまり綺麗じゃないですね~。使ってた場所じゃないのはそうなんですけど」

千場「屋敷だからお風呂くらいあるでしょ?」

小菅沢「アハハ、それなら今日はお風呂探しですね。」


皐月「では、頼みましたよ」


千場「OK~!サクッと終わらせましょ!」

謙二「日付変わっても終わってない仕事っていつ以来ですかね。まぁ再開しましょうか」


ことり「でも正直お風呂あっても冷たそうじゃない?って言うかたぶん水でないよね……」


棗「――ここは廃屋だったんだがな」

枯尾「また二手に分かれて動きますか。特に希望が無ければ昨晩と同様で構いませんが……」

小菅沢「はい、それでは昨日同様、皆さん、お願いします!」

千場「よし、じゃあ次の部屋を潰しますか」

棗「階段の下に残った部屋は3ヶ所か」

千場 「あ、そうそう、昨晩調べた右の部屋、奥に隠し部屋あってそこの本棚?になんか反応があったよっと伝えておくね~」

小菅沢「本棚……ですか。調べてみましょう」


皐月「じゃあわたくし達はあっちね。行くわよロリロリシスターズ」


このは「はぁ~い」

ことり「あれ、でも私ロリって歳じゃなくないです?」


皐月「未成年はみんなロリよ。私からするとね」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:応接室 AM8:30――


▶ソファーだけがある部屋ですね。窓が空いたところからは植物が入り込み、自由意思があるように君たちに襲いかかってくるだろうと思いました


▶綾瀬 教鞭

 失敗[軌道修正] 9ダメージ

▶小菅沢 通常攻撃

 成功 42ダメージ

▶食虫植物が肥大化し、悪鬼の力で意思を持った羅刹だろうと思いました。酸性の液体をことりの身体に噴射すると、服や皮膚が爛れる様に溶けていくのがわかります。あっさりと切断すると動かなくなりました


ことり「モンスターハウス……」

このは「なんでもあり……過ぎるんじゃないでしょうか」


小菅沢 「食虫植物にしてはずいぶんと大きいですね」


皐月「リョナは趣味じゃないのよ。さっさと件の本棚を見ましょうか」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:食堂 AM8:30――


▶赤い薄明かりがぼんやりと部屋に射し込んでいます。ここはおそらく食堂のことだと思いました。大きい机に椅子がたくさん置かれているからです


千場「ここは食堂……かな?ってコトは、罠は食器とかか~?」

棗「まあ真っ暗よりはマシか」

枯尾 「何かあればいいんですが……」

千場「ふ~やっぱり人はお日様の下に生きないとね~」


▶謙二 自炊

 失敗

▶棗 観察力

 失敗

▶食器は置いていません。ちいさい花瓶がぽつんと置かれています。その花瓶から液体のように羅刹が出てきますね


枯尾「怪異!」

千場「そっから!?」

棗「この屋敷は本当に厄介だな……」


▶千場枯尾 集中

 失敗 10ダメージ

 成功 

▶棗謙二 哨戒

 成功

 失敗 10ダメージ

▶花瓶からスライムのように溶け出し、手のように模ったもので喉を掴み壁に弾き飛ばします


謙二「うぐっ……」

千場「こ……のぉ!!って痛っあ!」

棗「後続のためにも潰しておくか」

枯尾 「ふふふふ。怪異狩りの時間ですね」


▶枯尾 通常攻撃

 成功 43ダメージ

▶花瓶は砕け割れました


枯尾「――ふむ、こんなものですか」

棗「ありゃ、お見事」

千場「花ちゃん!次は私がぶっ壊すから、出たら教えて!ありがとう!」

謙二「助かりました、というか一撃ですか……」

枯尾「鈍刀【赤鰯】は斬れない折れない曲がらないの三拍子揃ったナマクラ刀ですからね」

千場「この水みたいなヤツだけかぁ……?(# ゚Д゚)」


▶千場 メカサーチ


千場「――上になんか機械っぽい反応があるね……」

棗「ここはこれ以上はなさそうか。次の部屋に向かうか?」

千場「もう屋敷ごと吹っ飛ばしたくなってくるね☆」

枯尾「燃やしたら……、流石にマズいですよね」

棗「確かに手っ取り早いが、ここに溜まってる物が外へ吹き出したらまずい。流石にできんな」

千場「次!次いこう!謙二くん歩ける?」

謙二「大丈夫ですよ」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:エントランスホール PM1:00――


棗「残りは左に2つか」

枯尾「とりあえずさっさと片付けていきましょうか」

千場「暗くなると見えないしサクッと行きましょ」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:寝室 PM1:00――


▶おそらく寝室だろう。天籠があるベッドが大きく置かれています


千場「寝室か……」


▶謙二 罠知識

 失敗 8ダメージ

▶ベッドの下から秋夜によく似た絵葉書がベッドの下の埃に埋まっていました。また、天井のランプから黒い影のようなものが出てきて針のようなものを落としてきます


千場「さぁて……羅刹ぅ……!ここにいるんでしょ!――――あれ?」

千場「なんだこの……絵葉書?」

枯尾「怪異!」

謙二「痛っ……またですか」

千場「下じゃなくて上かい!謙二くん!」

棗「いない場所はなさそうだなこりゃ!」


▶謙二 通常攻撃

 成功 21ダメージ


謙二「ええいこのっ!――こういうのはあんまり得意じゃないんですけどね……」

千場「いやいや!やるじゃない!って傷は!?」

謙二「――まぁこれくらいなら何とか」


▶棗 仕事知識

 成功


棗「他にはなさそうか。さっきベッドの下で何を見つけたんだ?」

千場「無理はしないでね、あ、これこれ」

棗「これは、絵葉書か」

枯尾「――――どことなく秋夜くんに似てる気がしますね」

千場「秋夜くん?知り合いに似てるの?」

棗「絵葉書の裏に差出人は書いてないか?」

千場「差出人……、え~と」


▶榎屋総一朗と書かれています


枯尾「古い物のようですから、ご両親か祖父母でしょうか……?」

千場「榎屋……総一朗……?」

棗「榎屋総一朗か……四季家の1つ、榎屋の当主だ。もう亡くなったがな」


▶宛名には椿弥生つばき やよいと書かれています。名前は萩野秋伍と書かれていますね


千場「椿弥生って人への絵葉書か……」

枯尾「――――まあ、持ち帰って聞けばいいんじゃないでしょうか」

千場「とりあえず次行こうか」

棗「その辺は椿さんにでも見せた方が早いだろうな。次を探すか」

謙二「そうですね、次行きましょうか」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:書室 AM9:00――


▶本棚が立ち並び、小さく机がある部屋です。書記室なんだろうと思いました


▶小菅沢秋月綾瀬 本知識

 失敗

 成功

 失敗

▶それぞれ、

『椿弥生の隠し撮りアルバム』

『四季華族、繁栄の礎の宝石』

『秘めたる恋の成就方程式』という本を見つけました


小菅沢「――これは……違いますね」

このは「宝石ですか……。四季華族がそうであると?それとも本当に宝石があるんでしょうか。きらきら~」


▶綾瀬 新聞

 失敗

▶『号外!萩野秋伍 不倫か!???』という一面記事を見つけました


ことり「ううん、どの時代もこういうニュース……萩野!?」


このは「皐月さんは何か、宝石で思い当たることはありますか~?」


皐月「そうね。あんまり興味はないわね。精々換金処理に使うくらいかしら」


▶小菅沢 歴史知識

 成功

▶綾瀬 歌唱

 失敗

▶『四季華族、繁栄の礎の宝石』より抜粋、『時を巻き戻す不和の瑪瑙、盗まれる!』

▶調子に乗ってくるくるとターンしたら引き出しが空いてしまいます

たまたま、『調査報告書:瑪瑙は地下のガマガドキが飲み込んだ模様』という資料を見つけます


ことり「ふーんふーん♪……あいたっ」


小菅沢「『時を巻き戻す不和の瑪瑙、盗まれる』……なんでしょうか、これは」


ことり「ん?そのめのう?について書いてあるよこれ」


皐月「瑪瑙……宝石……どこかで……」


小菅沢「ガマガドキとはなんでしょう?封印されたなにかと関係があるのでは?」


このは「あら~ちょうど宝石のお話ですね~。飲み込んだ、ですか」


皐月「私に聞かれても……」


▶小菅沢 図書館

 成功

▶『調査資料報告書』より抜粋、『逢魔々時が妖怪になったものをガマガドキというらしい』


小菅沢「逢魔が時が妖怪になったものをガマガドキと言う。時間が……、妖怪に?それが地下に居ると?」


皐月「正確には封印が解けて自由の身ってことね。その資料、私がもらっておくわ」


ことり「と、いうことはもしかしてあのネズミも……?」


皐月「まあ妖怪化するほど時間が経過してたんでしょう。まだ調べる?」


小菅沢「では、封印されていたものというのはガマガドキと言う妖怪で、それが今自由の身なっていると。そして、その体内には時を巻き戻す瑪瑙があるということですか」


▶このは 民俗学

 成功

▶瑪瑙は蛋白石の変種だ。おそらくもう一個はあるだろう


このは「もう一個は宝石があるような気がします~。見つかればいいですね~」


皐月「そう。お手柄ね。宝石には興味がなくってね……。今度調べてみるわ」


ことり「そろそろ次にいこう。結構時間たっちゃってる」


小菅沢「この部屋で調べれるものは調べたと思いますし。進みましょうか」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:エントランスホール PM15:00――


皐月「次はお隣ね」

小菅沢「そうですね、先遣隊が安全を確保してくれた部屋に行きましょう」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:食堂 PM15:00――


▶花瓶が割れ、何もない空間に大きい机だけが置かれています


小菅沢 「食堂……のようですが、机ぐらいしかないですね」


ことり「立ち食いそばかな?」


皐月「経年劣化が激しいんでしょうね」


小菅沢「食堂にしては机があっても椅子が無いっていうのは少しおかしい気もしますが、椅子はどこかに持って行ってしまったと言えばそれでおしまいですね」


ことり「なんもなさそうだし、次いきましょうか」


――朱鷺森市 旧椿邸1F:エントランスホール PM17:00――


千場「うえ~。ほこりまみれだわ、羅刹湧いてくるわで大変だわ……」


ことり「お風呂に……、入りたい……」


小菅沢「今日はこっちは特に何もなかったですね……。調べ物はうまくいったというところでしょうか」

千場「お風呂まだ見つかってないよ……。あ、そうそうこれ、さっきの部屋で見つけた絵葉書だけど」


ことり「というか椿さん、そういえばなんかありそうな場所の目星みたいなのってついてないんですか」

このは「端から端まで隅々っていうのは厳しそうですしねぇ……」


皐月「そうね、難しいわ。出来てたらやってるってのが正しいところかしら。ま、当主の部屋に行ってないし、当主の部屋って言うと2Fよねえ。――これ、萩野のとこの爺さんね。孫のガキに似てるっしょ」


ことり「さっき見た秋伍さんって方かな?――すごいね、めっちゃ似てる」


皐月「悪い人ではないわ。ただ……ねぇ?」

皐月「――まあいいわ。残りは調理室でしょう。後は上の階を調査してちょうだい」


千場「萩野の爺さん?でも差出人って榎屋って書いてるよ?宛名も椿って人だけど?」


皐月「顔は爺さんなのは間違いないってだけよ。人間全知全能じゃないのよ?」


千場「まぁさすがに昔の絵葉書だしわかんないか……ありがと」


ことり「待って、当主は2階って……、住んでる人いるんですか今」


棗「上に何かの反応はあったらしいぞ。間違いなく人以外の何かだがな」

枯尾「四季なんとかがどういうものなのかは分かりませんが、こんな手紙を送るくらいなら、仲が良かったんでしょうね」

このは「なんかは居るんですかぁ…………」

棗「むしろいないならこうならないさ。そろそろ再開するぞ」


皐月「ま、適当にやってちょうだい。残り2部屋で片方は小さい。で、それはおそらく浴室。ということは大きい方ね。1人私ににつけて突入してちょうだいな」


枯尾「怪異を狩るのであれば、ついていきますが」


▶謙二 回復の草

▶棗 睡蓮草


謙二「持ってきておいて正解でしたね……」

小菅沢「落ち着きますねコレ……」

千場「癒されるわぁ……(*´▽`*)」

このは「皐月さん、このはがおともします~」


皐月「危なくなったら私じゃなくてあっちを助けるのよ?」


このは「よほどのことがなければみなさん大丈夫だと思いますけどね~」

枯尾「――皆さん準備は良いでしょうか?」

棗「それじゃ行くか」


――旧椿邸2Fだったもの:モンスターハウスの心臓部――


▶当主の部屋に入ったあなた達が見たのは、物凄く大きな絡繰が部屋に埋まり、黒い霧のような羅刹を量産している姿だった。あなた達を認識すると屋上を切り取り、右手のようなものに取り付け、盾のようにします。赤い悪鬼に満たされ、空間が変質した満点の星空が姿を表します


▶戦闘前行動 千場 ライブラ

▶戦闘前行動 ことり 瞬速一閃


枯尾「――――絡繰が怪異を!?」

千場「さぁ来い!みらの先輩の本気を見せてやろう!――世界を視よ、知覚せよ。既にその記憶は持ち得ている。『キー・オブ・ザ・メモリー』!!」

枯尾 「花咲け『刃桜』!朽ち果てよ『赤鰯』!」


▶謙二 見切りで判定 武器罠

 成功

▶千場 エーテルドライ 通常攻撃

 成功 62ダメージ

 成功 62ダメージ


千場「みらの先輩の一撃を食らえええええ!!!」

枯尾「一撃とは一体……」


ことり「へっへっへ、いつものやっときますぜダンナ!」


小菅沢「ありがとうございます!」

枯尾「おや、ありがとうございます」

千場「オッサン臭いわねぇ……。ことりちゃん」


ことり「みらの先輩にはあんまり言われたくないですね!」

小菅沢「排除しますっ!」

棗「畳み掛けるか、少し時間をくれ」


▶棗 ジャンプ


▶小菅沢 通常攻撃[もっと狙って]

 成功 24ダメージ


▶枯尾 通常攻撃[もっと狙って][属性違うぞ!]

[エレメントガード]

 成功 96ダメージ


▶ことり 早歌[葛、剣]片破の首飾り



▶棗 ポカリ 疾風の御札 通常攻撃[狙撃、ウインドウェポン、麻痺追加攻撃]

 12ダメージ

 成功

[瓦礫ガード(ダメージを1回無効化)]

[武器罠[火傷追加攻撃]]40ダメージ


枯尾 「舞い散れ『刃桜』!朽ちよ『赤鰯』!」

綾瀬「一回やってみたかったことがあるのよね。えいや!!」

綾瀬「お、おお……!まさか成功するとは自分でもびっくりだぜ……」

棗「ファイア!――なるほど、防がれるか」


▶四方から火に包まれた剣が突き刺さし、絡繰は二度と歯車を回すことはなくなりました。火が埃に引火し、たちまち屋敷中に火が回ってきます


謙二「もっと燃えるがいいや!」

千場「なにそれなにそれ!すごーい!」

枯尾「――――やりましたか?」


ことり「あの、私が言うのもなんだけど、――なかなかひどかったね……」


▶燃え盛る建物に最早支えもなく、崩れ落ちていきます。悪鬼の夢が潰えた今、廃墟はその形を急速に取り戻そうとしています


棗「おーしお疲れさん。ってまた崩れるのか」

枯尾「――――さて、撤収しますか」

千場「崩れるんか~じゃあ、みらの先輩は鍵を使って……あれ?なんで?動かない?」

千場「ちょちょちょちょ……ヤバいヤバい!脱出用の鍵が使えない!」

枯尾 「――――戻れませんね。自力で帰るしかなさそうですが……。怪我のある方は治療してからの方がいいでしょう」

千場「ぬあああああマジカヨー!最後の悪足掻きしやがってー!!」


皐月「お嬢ちゃん、護衛、お願いね」


このは「はいっ、かってでたからには……!」


棗「だから関わりたくなかったんだ……」

枯尾「――まだ傷薬が必要な人はいますか?」


▶ことり 高級コールドスプレー

▶枯尾 もこたんの羽 譲渡 ことり謙二小菅沢


謙二「――ありがとうございます」

枯尾「……これを、渡しておきますね」

小菅沢「花さん、ご心配はありがたいですけど、コレは僕には必要ありません!僕は花さんを残して死んだりしませんからね!」

枯尾 「――――その言葉、信じますからね」


脱出判定

棗 1失敗 16ダメージ

枯尾 1失敗 7ダメージ

千場 2失敗 21ダメージ

謙二 4失敗 56ダメージ

ことり 5失敗 63ダメージ[超的確な指示×2]

このは 5失敗 42ダメージ

[このは:高速回復薬3個]

[謙二:もこたんの羽][ことり:もこたんの羽]

▶謙二 致命傷判定

 成功[気絶]

▶ことり 立弓

▶ことりは気絶した謙二を背負って一緒に脱出します


――朱鷺森市 旧椿邸廃墟:入り口 PM20:00――


▶綾瀬 エクスポーション


枯尾「――――皆さん、無事ですか?」


ことり「一回死んだような気がする……」


棗「無事に見えるならいい目をしてると思うぜ……。オーライ」

枯尾「――――ほぼ無事なのは僕だけみたいですね」

小菅沢「――花さん、ただいま。無事にってわけには、行きませんけどね、ハハ……」

枯尾「――生きていれば、十分ですよ」

小菅沢「花さんは流石ですね……。やっぱり……、すごいや……」


ことり「うーん、お熱いことで。」


皐月「大丈夫……?無理してない?辛い時は大人に頼ってもいいのよ?」


このは「大丈夫……です、守り切りました。――――グスッ」


皐月「よしよし……あなたは頑張ったわ。――本当なら私がやるべきなんだけどね。今は、ごめんなさいね……」


棗「――とりあえず全員分の治療費出してやってくれ」


皐月「ええ……。私もボロボロだし、まさか崩れるとはね」


枯尾「自分で言うのもなんですけど、なんで無事なんでしょうか僕」

千場「謙二くん!謙二くん!」

謙二「――――起きてますって。……ちゃんと体は鍛えておかないと、ですね」


ことり「ところで絶対まだいろいろ探索不足のところがあったと思うんですけど……」


皐月「仕方ないわ。命には代えられないもの。また、崩れたところを探索するわ」


棗「全員生存確認。撤収するぞ、こんな所に居てられるか」

枯尾「――――さあ、帰りましょうか……、と言いたいところですがこれ救急車呼んだ方がいいんじゃないでしょうか?歩けます?」

謙二「大丈夫、って言いたいんですけど流石にしんどいですね」

千場「俺は帰るぞ!」


皐月「元気なやつはおぶってね。病院よ先に」


ことり「お風呂入りたい……

千場「そういえば、お風呂みつからなかったね。あの館」


皐月「行ってないだけよ……。おそらくだけどね、――はぁ……。赤字よ赤字……」

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