S07 萩野秋夜と朱城玲海の水中花火 5月13日
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一緒に行けてよかった
あなたとお祭りを一緒に見て、楽しむことなんて滅多になかったし
いつもとは何処か違うこのお祭りを
もっと目に焼き付けて
私の一生の思い出にするんだ
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――朱鷺森市 朱鷺森小学校:校門前 PM17:30――
幽雅「着付けに手間取ったけど……これ変じゃないですよね?」
このは「大丈夫ですよ~、ばっちりきまってますね」
幽雅「秋月さんも浴衣、綺麗ですね。自分でやったんですか?」
このは「えへへ、ありがとうござます~。そうですよ~一人でできるように頑張ったんです」
幽雅「羨ましいです。僕はお母様に手伝ってもらって……。怒られたり叩かれたりもしましたが、秋月さんと行けて嬉しいです。早めに良い位置、取りに行きましょう!」
このは「はいっ、のんびり急ぎましょ~」
――朱鷺森市 朱鷺森公園:ベンチ PM17:30――
小菅沢「あ、ハ、花さん!お楽しみのところすみません!――お隣、よろしいですか?」
枯尾「ええ、構いませんよ。別段、やることも無くぼーっとしていたところなので」
小菅沢「ぃえぃえそんな!日の沈むさまを物憂げに眺めているお姿は神秘的で麗しくその……、ぃやぃや!そ、そうだ!もしよろしければ今日の夜、朱鷺森水中花火大会なるものが催されるんですよ。もし、宜しければ、その……い、一緒に行きませんか!屋台もでますので!!」
枯尾「花火!いいですね。そうやって誘っていただけるのは非常に嬉しいです。僕で良ければ一緒に行きましょう」
小菅沢「や、やったぁ!で、では、屋台は6時からなのでその時分にまたここに迎えに行きますね!それではー!」
▶小菅沢は飛び跳ねるようにスキップして去っていきました
枯尾「……ふふふふ。さて、そういうことなら浴衣の用意でもしましょうか」
――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 PM17:30――
もみじ「彼女もいなくてこんな日に一人寂しくマッチングもしないBBをやってる棗くん棗くん!ボランティアしない?」
棗「しないぞ」
もみじ「ええーっ!仕方ないなぁ……。怜ちゃんにかれぴっぴ出来たのーって無理やりツーショット撮って送りつける★」
棗「あいつなら鼻で笑うと思うがな」
もみじ「そんなことないと思うけどなぁ……。まあ建前としてはボランティアなんだけど実際は悪鬼発生監視なんだわ」
棗「それは金を払えよ!?」
もみじ「事件発生しないと上からお金がおりないのよ……」
棗「世知辛い世の中だ…まあいい、対象がもう絞れているのか?」
もみじ「いやいや、未然に防ぐやつだから対象もなにもよ。場所は朱鷺森水中花火大会っていうイベントの会場よ。こういうところは色恋だの金銭トラブルだの犯罪だのって想いが蓄積して悪鬼になりやすいのよね」
棗「なんだ、既にそうなりかけている奴でもいるのかと思ったんだが。聞いちまった以上は手伝うしかないな」
もみじ「悪いわね。流石に店員でもないから屋台のイカ焼きは任せられないのよね……。ま、そっちはよろしくね。1万円あげるから楽しんできて」
棗「子供か俺は。ま、もらっておくさ。土産は期待するなよ」
もみじ「9時には花火も終わるだろうから何もなければそのまま帰ってちょうだい」
棗「何もなければ、な」
――朱鷺森市 朱鷺森高校:校門前 PM17:30――
秋夜「やってしまった……。スイーツ喜んでもらえたから勢いで誘ったけどやっぱこれ時期尚早なんじゃねこれやっべ緊張するわデートだろこれ花火大会一緒に行かね?とかなんで言ったんだよ俺グッジョブいや死ねよなんだよこれつっれえ待ってるのつっれえもうこれ40分とか経ったんじゃね???いや1分しか経ってねえじゃん……」
ことり「ごめーん!お待たせ!」
秋夜「いやいや全然待ってないよ」
秋夜「ところでそれ、に……似合ってるよ」
ことり「え、本当?ありがとう!秋夜くんもすごいかっこいいじゃん」
秋夜「お、おう……あ、ああ……、サンキュ」
ことり「それじゃあいこっか」
秋夜「あ、ああ……うん。行こうか」
▶秋夜はことりの手を握ろうとしたが、ヘタレすぎたので諦めたよ
秋夜「お、おう。もうすぐ屋台もあるから早めについてこいよ綾瀬」
綾瀬「ん、わかった」
――朱鷺森市 交差点:信号待ち PM17:45――
幽雅「そういえばお祭りって僕行ったことないんですよね。小説で見たくらいで」
このは「そうなんですかぁ?それは、それは……。じゃあ、今日は二人でいーっぱい楽しみましょ~」
幽雅「いいですね!どういうのがオススメなんですか?」
このは「むむ……、おすすめですかぁ。このははよくわたあめ食べますね~、よければ一つ買って半分こしましょ~」
幽雅「わたあめ……ですか。食べたことないんですよ。ありがとうございます」
――朱鷺森市 朱鷺森公園:ベンチ PM17:45――
小菅沢「花さんお待たせしました!ァ……ァァ!浴衣!似合ってますよ!すっごく!素敵です!」
▶枯尾 ファッション力
成功
▶意外にも真っ当な、桜模様の浴衣ですね。細めの肢体によく似合っています
枯尾「ふふふふ。そう褒められると買ってきたかいがあったというものですね」
小菅沢「今日は楽しい思い出が作れそうです!さぁ!会場は朱鷺森湖です、ぃ……行きましょうか……!」
▶小菅沢は後ろ手を伸ばします。枯尾は少し照れるように微笑んで手を握り返します
枯尾「?――ああ、成程。ふふふふ、案外積極的ですね……」
小菅沢(期待はしていなかったけど……いや、してたけど!本当に握ってくれるなんて!こここここれは?いやいやいやいや!これ以上はイケない!まだ早いぞ!今日はこれで満足するんだ!祭りの雰囲気に流されてはいけないぞ!礼緒!)
▶おもちゃの兵隊のようにガチガチに緊張して歩き出し始めます
――朱鷺森市 朱鷺森湖 PM17:45――
▶棗 哨戒
成功
▶設営をしている夏水を見つけます
夏水「あれ?花火はもうちょい先だぞ!っておいおい無視すんな買ってけって」
棗「何の話だ?俺は屋台に向かうだけだぞ?」
夏水「見てわからんのか……。焼きとうもろこし!って書いてるだろ……。まあまだ焼いてないから見せかけだけど」
棗「そっちじゃねぇよ!最近お前に会うと必ずなんかしら面倒なことが起きるんだよ!別にお前だけに限った話でもないんだがな……」
夏水「ひっでえな!俺だって最近ちゃんとあの屋敷で定期的に湧く弱っちいおばけみたいなので特訓してるし、そもそも今日はお祭りだろ?」
棗「ちょっと待て。祭りは置いておけ、何の特訓をしてるんだお前は」
夏水「あ?もみじさんがお前のオススメってことで古屋敷の地下に出るポケモンのゴーストみたいなやつをピッケルでぶっ刺してるんだよ。こないだダイヤピッケルに出来たんだぞ!褒めてつかわせ」
棗「どういう、ことだ……、いや何をしてるんだお前は……。まあいい、派手な怪我だけしないように気をつけろよ」
夏水「ああ。怪我しない程度にしとくわ。焼きとうもろこし出来たら買ってくれよな。見回り引き止めてすまん」
棗「ああ、ちゃんと美味いもん用意しといてくれよ」
――朱鷺森市 朱鷺森商店街通り PM18:20――
秋夜「ああそういえば綾瀬。その下駄みたいなの歩きにくくないのか?」
ことり「正直めっちゃ歩きづらい……」
秋夜「無理して履いてこなくていいんだぞ。靴ずれとかめっちゃ痛いからな!」
ことり「お、おおー、まるで経験してきたかのような口ぶり……!」
秋夜「神事で地味にそういうの履くからなぁ……。かかとちょっと上げると歩きやすいぞ」
ことり「ほへえ……。あっほんとだ、少し楽になったかも。ありがとう。」
▶歩きにくそうにしていることりに照れながら手を伸ばします
秋夜「ほら、手。こけがちだから掴まっとくといい」
ことり「ん、ありがとう」
秋夜「…………んんん。もう始まってるぞ。ちゃんとついてきてくれよ」
――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:下通り PM18:00――
幽雅「そういえば秋月さん。湖の方と神社の方、どっちで花火見ますか?」
▶秋月 地図
成功
▶湖は人多いけど超綺麗。神社はちょっと見えにくいけど人少なめで見れることを知っていました。神社の下道を進んでいくと湖の傍の穴場スポットに行けます
このは「ふっふっふ。そのどっちでもない、人がいなくて綺麗に見える秘密の場所を知ってるんですよ~。楽しみにしててください」
幽雅「そんなところがあるんですか。じゃあ花火の前に案内してくださいね」
このは「はい、お任せです~」
――朱鷺森市 朱鷺森湖 PM18:15――
▶棗 観察力
失敗
▶ポスター「霧江の神楽舞 19:20~」 というのを見かけます
棗「お?花火と一緒にやるのか。この国の宗教とかのごちゃ混ぜ感は好きだが、催しを重ねるのはどうなんだ。これをメインにしてた人は花火で集中できないんじゃないだろうか」
―― PM18:25
小菅沢「花さん、会場が見えてきましたよ!どの屋台から回りましょうか?あ、お腹すいてません?先に少し一周回ってみましょうか?ワクワクしますね、僕こういうお祭り事誰かと行くのって初めてなんですよ!」
枯尾「僕もこうして回るのは初めてですね。いや、記憶喪失なので分かりませんけど」
小菅沢「――あ、そうでしたね、すみません軽率でした。こういう地元のお祭りでしたら知り合いにあったりしそうですね。案外皆さんきてるかもしれませんね!」
枯尾「どうせなら大勢の方が楽しいとは、思いますけどね」
▶小菅沢 自己アピール
クリティカル
▶恋人のみ無料になるお好み焼きの屋台を発見します
小菅沢「そ、そうですね!――でも……、僕は今のままでも……あはは!ぉや!?あのお好み焼き屋さん恋人同士でなら無料ですって!花さん!」
枯尾「ふむ、それは面白いですね。ただ僕達は恋人同士ではないので無料にはなりませんよ?」
小菅沢「あ……はっは、そうですよね、はい。――で!でも!今のままなら外見上は恋人同士に見えますからイケますよ!きっと!どうせ恋人の証を示せなんて言われませんですし!」
枯尾「……そこまでしてお好み焼きが食べたいならお金ぐらい出しますよ?」
小菅沢「いや、その、お好み焼きをタダで食べたいということではなくてですね……。面白そうな事をしている屋台だったので。花さんと行ってみたいなって……、事なんです!行って、みませんか!?」
枯尾「はあ、そういうものなのでしょうか?それなら行ってみましょうか」
小菅沢「はい!!!ありがとうございます!」
―― PM18:25
幽雅「つきましたよ秋月さん。これがお祭りなんですね……!」
このは「つきましたね~ゆーがくん。初めてならきっと楽しいですよ~何回来ても楽しいんですからっ」
幽雅「じゃあわたあめを買いに行きましょう!さっきから楽しみにしてるんです」
▶秋月 聞き耳
成功
▶揉めてる礼緒くんと枯尾花さんを遠目に見かけます
このは「さぁ~わたあめ屋さんはどこにあるんでしょう。ゆーがくんも気になったものがあればどんどん言ってくださいね~」
幽雅「うん。さっきからずっと、きょろきょろしてたけど大丈夫?具合悪い?」
このは「えっ。ああいや、大丈夫ですよ~」
幽雅「ならいいんだ。もう少し楽しんで回ろうか」
―― PM19:00
▶棗 植物知識
失敗
▶焼きとうもろこしのいい匂いにつられて集中できませんでした
棗「――くっ、買いに行くと言ったからには我慢だな。……まだ時間はあるな。もう少し回るか」
玲海「あれ~?もみじさんのパシリじゃないですかぁ~?何してるんですか?」
棗「うん?なんだ、お前か。見ての通り買い食いだ、ついでにちょっとしたパトロールだ。そっちこそ一人でふらついてるのか?」
玲海「そうだよー!凛空がMonsterを探すのです!とかなんとかで探し回ってるからお守りしてるんだ」
棗「……お守りをしてるのに一人でどうするんだ。――お前にもお守りが必要になるだろうが」
玲海「私はNoProblemです!見なかったことにすればいいので」
棗「なるほど、その通りだ。賢いな、ただ怖いのはモンスターだけじゃない。知らない人に近づかれたらすぐに大声で周りに知らせるんだぞ」
玲海「知らない人じゃないパシリについて回っておきます!ダーリンは朝から何処にもいないのでかまってください!」
棗「お守りはいらないんじゃなかったのかよ!!」
玲海「私にはいるんですー!」
棗「――はぁ。わかった、変に動き回られて事件に巻き込まれた、なんてされたら俺がこうしてる意味もないしな」
玲海「じゃあとりあえずかき氷買ってください!」
棗「へいへい」
―― PM19:10
秋夜「ほら着いたぞ。奢るから好きなの行こうぜ」
ことり「いやーいいよ、悪いし」
秋夜「まてまて。こういうのは男を立てるんだって。奢らせてくれないと屋台のおっちゃんの目が怖い」
ことり「うーん。じゃあ、お言葉に甘えて。私リンゴ飴たべたい!」
秋夜「おうよっしゃきた。っと、歩調合わせないとな」
▶ことり 値引き
クリティカル[軌道修正]
▶奉がこちらのことを見つけ、駆け寄ってきます
奉「こんにちわ。ことりお姉さん、お兄さん」
ことり「う……。こんにちは奉ちゃん。一人?」
秋夜「おう。綾瀬の知り合いか?」
ことり「うん、同じ塾の子」
奉「凛空ちゃんと来てるんです。こないだはことりお姉さんありがとうございました。ちょっと怖かったけどかっこよかったです」
ことり「そっ……、か。うん、じゃあよかった!かっこいいだなんてお姉さん照れちゃうなあ!」
秋夜「ちっちゃい子のヒーローなんてやるなぁ綾瀬。何やったんだ?」
ことり「秋夜くんには秘密ー」
秋夜「乙女の秘密ってやつかぁ。くそう」
奉「ことりお姉さん、あっちの土手の方で二人きりになれますよ。恋人の隠れた人気スポットなんですって」
綾瀬「ん、まあ、うん、機会があったらね」
奉「こないだのお礼ですっ」
▶奉は空気を読むように人混みに消えていきました
秋夜「……どうしたんだ?花恋の神楽が始まるくらいか」
ことり「あ、もうそんな時間。どうする?見に行く?」
秋夜「いや、やめとく。あいつの神楽なんて何度も見てるし。失敗もしねえだろ」
綾瀬 「そっか。じゃあ、もう少し見て回ろっか」
秋夜「おう」
―― PM19:20
▶小菅沢 落ち着かせ
成功
▶花ハ踊レヤいろはにほ が遠くから流れてきています。神楽舞が始まったらしい
枯尾「おや、何か始まったみたいですが……」
小菅沢「おじさん、お好み焼き、頂けますか?」
おじさん「あいよぉ!そこの彼女さんにも1枚サービスだ!」
小菅沢「ありがとうございます」
小菅沢「ほら、花さん!やりましたね!大丈夫だったでしょう!」
枯尾「……!これは美味しいですね!実に良い腕をしています!」
小菅沢「本当ですね、行ってよかったですね!さ、次はどこにいきましょうか」
枯尾「ふむ?折角ですからこの曲が流れて来る方へ行ってみましょうか?」
小菅沢「あ、本当だ、かすかに聞こえてきますね。観に行きましょうか」
―― PM19:30
幽雅「こうお囃子の音が聞こえるとお祭りって感じしますね。お狐様を讃えるお祭りなんでしたっけ」
▶秋月 民俗学
成功
▶季節と嫉妬を司る狐神様、"クニシヒノタマ"。通称お狐様に、季節の変わり目を伝えるお祭りらしい。名物は湖で行われる水中花火。
このは「お狐様に季節の変わり目を伝えるお祭りだそうですよ~」
幽雅「秋月さんは物知りですね。そろそろ、言ってた場所に移動しなくていいんですか?もうすぐですよ」
このは「わわっ、もうそんな時間ですか。では向かいましょう、こっちですよ~」
―― PM19:50
▶霧江花恋の神楽舞はとても良かった。現代音楽と能神楽の見事な融合だった。一礼して花恋は去っていきました
玲海「次はわたあめです!ナツメは早く買ってください!」
棗「へいへい。食いすぎて腹壊しても知らんぞ」
玲海「子供じゃないから大丈夫です!!それより花恋のDance!すごかったですね!!なんというんですか?」
棗「神楽って言うらしいな。この国で神に対して捧げる踊りらしい。ほらわたあめ」
玲海「Thank You! 私も踊る時が来るんですね……。――――!!!次はたこ焼きです!ナツメ!早く買ってください!」
棗「おいおいマジかよ………。喉詰まらせるなよ」
玲海「…………………………ダーリン?」
秋夜「綾瀬、そろそろ場所とりしないと綺麗に見れないぜ。いい場所知らないか?」
ことり「そういえばさっき奉ちゃんから聞いてた場所があるんだけど、そこなら人も少なくていいかも」
秋夜「おっそうか。案内頼むわ」
▶綾瀬 反射[超的確な指示]
成功
▶少し遠目に棗と玲海がたこ焼きを買ってるのが見えます
ことり「あれ、玲海と……真貴さん?」
秋夜「へぇ。てっきり凛空と来てると思ってたんだが。挨拶してくか?」
ことり「うん」
秋夜「よう玲海、棗さん。デートですか?」
ことり「やっほー玲海、真貴さん」
▶秋夜とことりから棗達に近づいていきます。玲海は目に見えて動揺していますね
棗「お?よおお2人さん、そう見えるなら残念ながら悲しいがノーだ。見ての通りお守りだ」
玲海「ダダダダダーリン!???こ、ことりとデート??ど、どうなの?」
棗「しかし2人がそういう関係だったとは……少し複雑だがおめでとう、って言っておくべきか」
秋夜「あ、ああ……」
綾瀬「うーん、うん」
玲海「ことり……ずるい!ずるい……!いいなぁ……」
▶綾瀬 棗 火薬知識
失敗 失敗
▶屋台の裏で爆音が聞こえた!悲鳴とともに破片が飛んできます
▶秋夜 反射
成功 10ダメージ
▶棗 回避判定
成功
▶秋夜は咄嗟にことりを抱き抱え、背中で破片を受け止めるよ。棗は破片を弾き落とします
玲海「sorry……ナツメ、ありがとう。ことり、大丈夫ですか?」
棗「間一髪だったな……。2人は無事か!?」
ことり「えっ……あっ……うん……。そ、それより秋夜くんが!!」
秋夜「いやー大丈夫大丈夫。ちょっとなんか刺さっただけで」
ことり「いやダメでしょ!!ちょっとまってちょっと待って、え、どうしよう」
秋夜「いや、すまんな綾瀬。俺は大丈夫だから」
棗「爆発したのはあの店か?だがなぜだ、火なんて使ってないはずだろ」
▶店の周辺は大騒ぎになっています。ただ、爆発したのはくじ引きのお店らしいですね
―― PM20:00
▶小菅沢 枯尾 火薬知識
失敗
▶特に何も気づかなかった!
枯尾「いやー素晴らしい!全く興味のない分野なのでどう凄いのかは皆目見当がつきませんが素晴らしかったですよ!」
小菅沢「あはは、そうですね、本当にいいものっていうのは知識がない人でも惹かれる何かを持っているものですよね!」
枯尾「……おっと、そろそろ花火の時間ですね……。どうしましょうか」
小菅沢「舞台も終わりましたしね、ここは少し人が多くて落ち着いて見れませんね。どこかいい場所は」
▶小菅沢 ローカル知識
失敗
▶何も知らなかった!
枯尾「――せめて人混みは抜け出しましょうか」
――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:下横山道 PM20:20――
幽雅「結構山道歩くんですね。秋月さんは大丈夫ですか?」
このは「このはは大丈夫ですよ~。ゆーがくんこそ大丈夫ですかぁ?」
幽雅「あはは……正直ちょっと足が……」
幽雅「――開けてきましたね。ここが……、穴場ですか」
このは「頑張りましたね~ここならゆっくりもできると思います」
幽雅「後……10分くらいですか。いい思い出になりそうです」
――朱鷺森市 朱鷺森湖:穴場 PM20:25――
枯尾「――花火花火、と……。何処が良いでしょうか……?」
小菅沢(花さん、どんどん人気のないところに連れて行ってくれてるけど、これもしかしてもしかして、今日中にもしかしてこのままもしかしてするのかも!!?ぃやぃやいや!!何考えてるんだ僕は!そんなことはない、花さんは純粋に花火が落ち着いて見れる場所を探してくれてるだけだ!花さんは優しいなぁ)
枯尾「どうにも人混みは慣れませんね……。祭りだからかも知れませんが、勢いに圧倒されたと言いますか……」
小菅沢「ハ、花さん!も!もうこの辺でいいんじゃないでしょうか、もう人気もほとんどありませんし、ここなら少し遠いですけど落ち着いて見れますよ」
枯尾「ふむ?そうですね。ならこの辺で花火を待ちましょうか」
小菅沢「ここにちょうどいい腰掛になるような木の根も出てますし、どうぞ花さん」
枯尾「ふふふふ。それではここでゆっくりしましょう。いやあ、楽しみですね」
▶ゆったりとした動作で木の根に座ります。小菅沢は隣で立ったまま佇んでいますね
小菅沢「はい!そろそろ打ち上げ時刻のはずなのですが、手間取っているんですかね」
枯尾「いやあ今年はこうして友人とお祭りに参加できて良かったです。ここ数年花火どころでは無かったですからね」
小菅沢「僕もお祭りを楽しみに来たのは、初めてです。今日みたいに楽しい日も、初めてです。――――やっぱり、今日がこんなに楽しくなったのは、花さんのおかげですよ!本当にありがとうございます!」
枯尾「出来れば怪異も狩れれば良かったんですが、まあ、そんな都合よくもいきませんよね」
――朱鷺森市 朱鷺森湖:救護テント PM20:20――
棗「とりあえずこれを使っとけ。ナイスガッツだったぞ」
▶棗 回復薬
秋夜「悪い。とりあえず身体に巻いとくだけでいいか」
玲海「ダーリン……」
ことり「うう……ごめんね……」
秋夜「綾瀬は悪くねえよ。俺が勝手にやったんだ」
▶棗 火薬知識[超的確な指示]
成功
▶綾瀬 火薬知識
成功
▶チェーンソーを持った緑色の鬼のような2m超えの巨体がくじ引き屋の下から這い出るのを目撃します。会場は、逃げる雑踏や悲鳴の音。チェーンソーの機械音、電球が切れ暗くなりガラスが割れる音。花火なんて見てる場合じゃなくなります
ことり 「え」
棗「――なんでこうなるんだっ」
秋夜「あれは……」
棗「知っているのか?」
玲海「ダーリン!逃げないと!」
▶玲海は袖をちょんちょんと引っ張ります
秋夜「いや、どっかで見たような気がしただけだ……って、走れねえよ玲海!」
ことり「う、ごめん……」
秋夜「綾瀬は何も悪くないだろ?な?」
ことり「うん……」
玲海「……」
▶棗 妖怪知識
成功
▶棗には聞き覚えがあった。悪鬼外で羅刹が露出した時、体表が何かしらの色で染まっている怨霊は、何れかの感情に支配されているということを
棗「緑の鬼、嫉妬の鬼ってところか」
夏水「何事だ!?」
▶嫉妬の鬼はゆっくりと、こちらに向かって歩いてきています。チェーンソーの音が鳴り響き、屋台の屋根が切れて落ち火災も発生しています。悪鬼の影響で人もどんどん気絶していっていますね
棗「なんでお前はそうも都合悪く……いや、そうでもないか。夏水、萩野を連れて逃げてくれるか?足をやってるんだ」
夏水「馬鹿言うな!俺だって戦えるんだ!要は足止めをすりゃあいいんだろ?」
棗「足手まといだ!」
夏水「これを見てもか?」
▶夏水はダイヤピッケルを虚空から取り出し構えます
棗「そうじゃねぇ!戦わなくて済むならそれでいいんだ!ヒーローごっこじゃないんだ!」
玲海「……」
夏水「まあまあ。ダメならあのアホ連れて逃げるよ。それでいいだろ?」
棗「はぁー……。ヤバくなったらすぐ引けよ、援護してやるから!」
――朱鷺森市 秘密の場所 PM20:30――
幽雅「花火……はじまっちゃいましたね」
このは「綺麗ですね~。ここに来れてよかったです」
幽雅「こんな場所を教えてくれてありがとうございます。秋月さんはいつも凄いんですね」
このは「いえいえ、たまたま落ち着くのにいい場所を知ってただけですよ~」
幽雅「いつも迷惑をかけてる気がします。あの時から、僕を助けてくれた時から、秋月さんは僕のヒーローであり、憧れです」
このは 「迷惑だなんて……このははそんなこと思ってないですよ~。ゆ~がくんのためなら頑張れるんです、不思議と」
幽雅「そうですか……でも、僕だって誰かのためのヒーローになってみたいんです」
このは「じゃあ、いつかこのはがピンチになった時は助けに来てください」
幽雅「はい……いつか、絶対に」
――朱鷺森市 朱鷺森湖 PM20:40――
▶嫉妬の鬼が救護テントの近くにまで迫ってきています
▶棗 妖怪知識
失敗
棗「どうすればいい、何をしたらすぐに終わらせられるんだ……」
秋夜「お、俺にも戦う力が……守る力さえあれば……綾瀬を、玲海を守れるのに……」
玲海「……ダーリン」
夏水「よっしゃ!とりあえずあいつをボコればいいんだな!」
▶夏水 通常攻撃
失敗
夏水「あ、あれ?」
棗「ところで夏水。お前は今どういう事が出来るんだ?」
夏水「錬成したブロックぶん投げたりピッケルで刺したりだな」
棗「どっちが得意だ?もしブロックに属性を付けられるならそっちをメインで頼みたいんだが」
夏水「いや、そんなようわからんことはできねえ。投げるだけだわ」
棗「了解した。なら殴り続けてくれ」
ことり「あーもう、なんかこう、上手くいかないなー人生って!」
▶ことり 早歌[千歳、榊]
▶嫉妬の鬼 ジェラシーボンバー(魔法6d5)
13ダメージ
▶チェーンソーの刃の部分が中央で折れ、そこから緑の液体をドロドロと流しつつことりの身体にチェーンソーの刃を当てます。すると、火花で揮発し身体の内部で爆発が起きます
玲海「こ、ことり……!?」
秋夜「これは本当に……、現実で起きていることなのか……?綾瀬が歌って踊るあのメロディーも、あいつの緑の花火みたいなのも、あのピッケルみたいなのも見たことがあるような気がする……。どこだ……?何処で見たんだ……??」
――朱鷺森市 朱鷺森湖:穴場 PM20:45――
小菅沢「花火、綺麗ですね」
枯尾「――――――え、ええ……」
枯尾(――なんでしょう。無性にドキドキするというか、心臓の調子がよくありませんね……。未知の敵の攻撃……いや、怪異の仕業……?)
小菅沢 「――あ、あの!ハ……花さん!突然!なんですけども!――貴女はとても魅力的で僕なんかではとても釣り合わないかもしれませんが、その……!よければ、イヤ!――是非!僕と、男女間での意味で!お付き合いをしてください!」
枯尾(男女の付き合い……漫画や雑誌で、対応の仕方は知っていますが……、僕は……。いえ、『私』は……、どうしたいんでしょうか……?この感情のまま、いていいんでしょうか……?)
小菅沢「花さん……?」
枯尾「――御存知の通り、僕は記憶喪失の身です。記憶を取り戻した時、今の僕では無くなるかも知れません」
小菅沢「はい」
枯尾「僕を愛するというのなら、全てを……、僕自身も分からない僕を、僕がまた全ての記憶を失ったとしても、僕が何であっても―――――」
小菅沢 「はい。――はい……!」
枯尾「―――――それでも、愛してくれますか?」
▶枯尾は枝垂柳のようにふらふらと立ち上がり、彼女の様はまるで、そう。妖怪のように、妖しく微笑みます
小菅沢「はい!僕は、貴女の全てを認め、貴女でない貴女を愛し、そして貴女自身を、お慕いいたします………」
――朱鷺森市 朱鷺森市 朱鷺森湖 PM20:55――
▶ゆらゆらと陽炎のように緑の液体をこぼしながら嫉妬の鬼が近づいてきます
▶棗 妖怪知識
成功
棗「よし、捉えた。なら次は」
秋夜「どこだ……?思い出せ、綾瀬を守るんだ……!男なら、好きな娘を矢面に立たせて自分は後ろで見るなんて耐えれるわけないだろ……!」
玲海「……………ダーリン」
▶棗 ジャンプ
棗「射撃体勢を整える、少し頼む」
夏水「敵を引き付けりゃいいんだな!?任せとけ!」
▶夏水 通常攻撃
失敗
夏水「あ、あれ??」
棗「綾瀬ちゃん、ちょっとだけ頼らせてくれな」
ことり「はい!今ちょっと怒ってるので、もうけちょんけちょんにしてやってください!!!」
▶ことり 火災注意
秋夜「なんだ……?炎が、鬼を包んでいく…………!!!!!そうだ!そうだよ!!アイリスオンラインだ!シズハナイト……!そうだよ!」
玲海「――――――シューヤ?大丈夫ですか?」
秋夜「ああ。俺はまだなんとか。――――思い返せば不審なことはたくさんあった。もみじさんにしては手の込んだ悪戯とか、このはちゃんの耳とか尻尾とか耳とか、礼緒さんの羽とか、枯尾花さんとか……、このはちゃんとか……。水上もだし、花恋もそうだ。俺が、俺だけが知らなかったんだ……」
玲海「………シューヤ?」
▶嫉妬の鬼 通常攻撃
▶夏水 回避判定
成功
夏水「棗!お前が前線に立ってくれよこれ!チェーンソーはシャレになんないって!」
棗「知るか馬鹿!だから逃げろつっただろうが!」
▶棗 ポカリ 疾風の御札
通常攻撃[ウインドウェポン]
成功 計108ダメージ
棗「でもよく耐えてくれたぜ。デアフライシュッツ!狙い撃つ!」
棗「――――――さよならだ」
▶嫉妬の鬼は膝をつき、恨みと羨みの目をことりに向けると頭から地に倒れ伏します。煌めく粒子が天に昇、最後の目玉の水中花火と共に散っていきました
棗「――――だはぁ。なんとかなったな……」
秋夜「はー……。守る必要なかったかもしんねえ」
玲海「――――ま、まさか……。いやそんな……」
ことり「夏水さんありがとうございました!玲海!秋夜くん!!!大丈夫だった!?」
夏水「おう!といっても前でふらふらしてただけだけどな!」
棗「ははっ、どうだった夏水。命懸けってやつの感想は。……俺はごめんだ」
夏水「いやぁたまんねえわ。アドレナリンやばい」
棗「――――はー。敵わねーよ、お前にゃ」
秋夜「そうか……、綾瀬は心だけじゃなく強いんだな……。俺も……強くならなきゃな」
▶秋夜はそう言い切るかどうか怪しいくらいに、ふらっと後ろ向きにベッドに倒れ込み、起き上がらなくなるよ。気絶したみたいですね
ことり「あっ、ちょっ」
玲海「そ、そうだ!シューヤをHOSPITALに連れて行かないと!こ、ことり、救急車!」
ことり「がってん!」
棗「俺はもみじさんに連絡してくる。周りを見ててくれ」
夏水「りょーかい」
――朱鷺森市 秘密の場所 PM21:10――
幽雅「花火……すごかったです」
このは「そうですね~、二人で見れてよかったです」
幽雅「来年は……、いえ、次こそは守れる立場になれたら嬉しいです」
このは「ふふっ、来年と言わずいつでも待ってますよ~。でも――――無理に守ろうとはしなくていいんですよ?隣に並んでくれたらそれで、それだけでも嬉しいです」
幽雅「まずは、並んで、胸を張れるようになりたいですね……。さて、帰りましょうか。あんまり遅いと母様や秋月さんのお母様に怒られちゃいます」
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