S06 冬泉奉と朱城凛空の秘密の事 4月29日
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さあ、勇者よ剣を取れ!
いざ勇ましく行かん!
燃える血潮をその胸に
――みたいな冒険物語をよく想像していました。
ほんとうはそこまで勇ましいものじゃないんですね。
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――朱鷺森市 住宅地:路地裏 AM6:20――
奉「えとえと……。ここをもう少し掘ればいいんですか?」
凛空「そうです。後もう少し掘れば四季華族の秘密がわかるのです」
ことり「ん?奉ちゃん?凛空ちゃん?」
奉「あっことりお姉さん。おはようございます。早起きですね」
ことり「おはよう。君たちもはやいね。と言うか何してるの?」
凛空「急に没落?したとか言われてる四季華族の秘密を暴いているのです」
ことり「こんなとこで?」
奉「そうらしいです。秘密の抜け穴とかがこの辺にあるらしくって」
ことり「ほへー」
凛空「花恋さんのおまじないだから怪しいことこの上ないのです……」
▶綾瀬 テンプレ察知
失敗 7ダメージ
▶掘っていると急にガボっと音がして、道路に大きな穴が開いてしまい、全員落ちてしまいます
――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:境内 AM7:30――
秋夜「うん……?今日はニコニコ超会議かー!あー行きたかったなぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ俺だけお留守番だもんんあああぁぁぁぁこれだから神職は」
枯尾「呼ばれてないですし飛び出ませんが僕は枯尾花です。お久しぶりですね」
▶反対側の茂みからひょっこり顔を出します
秋夜「おわああああびっくりするだろう!?今は現地勢のTL漁るのに必死なんだよ!一般会員はTSも限りがあるからな」
枯尾「たいむしふと?いつの間に時間遡行技術が出来たのでしょうか。人類の技術発展は凄まじいですね」
秋夜「いや、まあそれはいいんだよ。せっかくだしお茶くらいなら出すよ」
枯尾「おや、ありがとうございます。そうそう、先日のお礼の件なのですが」
秋夜「ああ。それはいいって言っただろ。好意の押し売りもよくないって爺ちゃんも言ってたぜ」
枯尾「ちゃんと用意しましたのですけどね。……『俺の幼馴染の巫女がドスケベだったので滅茶苦茶イチャラブックスする』という本なのですが」
▶服の袖から薄い本を取り出します
秋夜「俺はそんな趣味はない。というか朝っぱらから公序良俗に当てはまらないものを出さないでくれ。ここ神社なの忘れてるだろ……?」
枯尾「……?ああ、なるほど。神社では本来こういうモノを出してはいけないのですね。時折深夜に神社で盛っている方々がいたのでてっきり大丈夫なのかと」
秋夜「適当言うな。毎日夜廻してるのは俺なんだぞ……。はぁ、色々心配だから言っとくけどな。今の時期墓場の近くの路地には行くなよ?」
枯尾「墓場ですか。寝るには少々硬いのであまり行きませんが……何かあるのでしょうか?」
秋夜「今の時期は椿の壇家の人から立入禁止を言い渡されてるんだよ。なんでかは知らんけどな」
枯尾「そう言われると入りたくなりますね」
秋夜「入るなら勝手にすればいいさ。1人で行くんだったらだけどな。俺は責任取らんぞ」
枯尾「ふふふふ。僕は基本的に独り者ですのでご安心を。ああ、この本は適当な誰かにあげることにします。誰か喜んで貰える方がいればいいんですが」
秋夜「礼緒さんとかそういうの好きそうですよ。忠告はしたからな……」
枯尾「ああそうそう、女性に不埒な真似をした方がいたら指を折りに行くのでもしご存知ならご連絡をお願いしますね?――――ふふふふ……」
▶神社の入り口を見て、茂みに戻っていきました
秋夜「なんでそっち入っていくんだよ……。博麗神社じゃないんだぞ……」
――朱鷺森市 美術館近く:道路 AM7:45――
幽雅「あの人の話から察すると、ここじゃない。というとこっちかな……?」
このは「おや~、ゆーがくんですかぁ。こんなところでどうしました~?」
幽雅「ああ、秋月さんでしたか。えっと、少し探し物をしてるんです」
このは「探し物でしたか~、お手伝いしましょうか?」
幽雅「秋月さんなら……えぇ。それはもう是非」
このは「それで、なにを探していたんですかぁ?落し物とか?」
幽雅「その……、力の秘密部屋というものを探してるんです。母様にバレずに色々するなら早朝が一番かなって」
このは「部屋……ですか。それがこのあたりに?」
幽雅「うん。僕もあまり詳しくは知らないんだけどね、どこかに超常的な力を手に入れることが出来る、四季華族っていう昔のお金持ちの地下空間があるらしくって」
幽雅「――僕だって誰かの役に立ちたいから。できそうなことはやろうと思って」
このは「無理だけは、してはいけないですよ?じゃあ一緒に探しましょうか~」
幽雅「ありがとう秋月さん。四季華族ってのをまず図書館で調べてみませんか……?学校はサボっちゃいます」
このは「このはは何も知らないのでついていきますよ~。今日は一日ふたりで探検です」
――朱鷺森市 朱鷺森公民館 AM8:00――
小菅沢「おはようございます、レイ君。この前お勧めしてくれたアニメ観ましたよ。最初は絵柄的にどうかなって思ってたんですけど、引き込まれる話で絵柄なんてすぐ気にならなくなった、……というかあの絵柄だからあの作品はいいって気がしますよね!ところで今日は何で呼び出されたんでしたっけ?」
夏水「作画が悪いからといってシナリオが悪いわけじゃないからな。今日は俺のパワーアップ特訓場探しってSkype送っただろ?どんだけサクラクエスト見てるんだよ」
小菅沢「パワーアップ特訓場探し?山籠りではいけないのですか?それとも『精神と時の部屋』みたいなものでしょうか?」
夏水「馬鹿言え。誰がこの世の中でマイクラのアイテムを生み出しながら戦えるとか信じてもらえるやつがいるんだよ。オカルトにはオカルトをぶつけるんだよ……!」
小菅沢「あぁ、その方向の特訓ですか、それで、探すといっても、アテはあるんですか?」
夏水「なかったら誘ってねえよ。本当は棗も誘いたかったんだが生憎連絡先知らなくってな。それでだ、四季華族ってのが俺は怪しいって踏んでる」
▶小菅沢 ローカル知識
失敗
小菅沢「名前ぐらいしか知らないですね……。なんなんですか?ソレは?」
夏水「いや俺もあんま知らないんだけどさ、ちょうどもみじさんから四季華族の一人の屋敷の鍵もらってんだよ。取り敢えず行ってみようぜ」
小菅沢「おぉ!廃墟の探索ですね!ゲームみたいでワクワクしますね、早く行きましょう!」
夏水「おう。ちょっと頼りにしてるからな」
――朱鷺森市 陥没した地下空間 AM8:00――
奉「ひぅ……痛いぃ……。足捻っちゃったのかな」
凛空「いっ……うっ……はぁ。奉、大丈夫ですか?ことりお姉さんも」
ことり「いったー……。大丈夫。凛空ちゃんこそ大丈夫?」
凛空「ま、まあ大丈夫なのです。それより奉が……」
奉「う、うぅ……いたいぃ……ひぅ……」
ことり「ちょ、大丈夫?には見えないけど、えーっと、立てる?」
奉「ごめんなさいことりお姉さん……。立てないかもです」
▶綾瀬 回避判定
失敗 4ダメージ
▶人間の腰ほどもある、大きいネズミに体当たりされ、バランスを崩して壁に叩きつけられます
ことり「いった!何すんのさ!!!」
凛空「ことりお姉さん、そのネズミ……怖いです」
ことり「うん、私も怖い。――――ああもう、ええい!どうにでもなれい!」
奉「ことりお姉さん……?」
▶綾瀬 ソニックブーム
11ダメージ
▶ネズミは衝撃波で切り刻まれ絶命します。後ろには怯えた様子で自分を見つめる彼女達の姿が映ります
奉「えっ……う、うぅ……ことりお姉さん……?」
ことり「あー、えっと……、はい」
凛空「そ、それは何ですか……?」
ことり「いやあ、お話するととってもながーーい事になっちゃうんだけどね。――とりあえず出口探そう。奉ちゃん背中に捕まって」
奉「え、は、はい……。ことりお姉さん、それ、話してくれますよね……?」
ことり「はい……」
凛空「暗くてあまり見えないです……出口はあるのでしょうか……」
▶綾瀬 風向き
成功
▶風が一番上の方から、ぼんやりと奥の横穴から微かな風を感じます
ことり「えーっと、たぶんこっちの方に抜けられる場所があると思う。風がちょっと流れてくる」
凛空「やっぱり化物的な何かで……?」
ことり「いや普通に頑張っただけだから!!」
凛空「そ、そうですか……」
――朱鷺森市 朱鷺森図書館 AM8:20――
▶秋月 図書館
成功
▶四季華族とは?
椿、榎屋、萩野、冬泉の4名字の朱鷺森市で有力な地主のことです。今は昔ほどの権力は持っていませんが、今でも名前を見ることはあるかもしれません。
幽雅「う、うわああああああああ」
▶幽雅は背伸びして本を取ろうとしてバランスを崩し、本に埋まります
このは「ゆ、ゆーがくん!?大丈夫ですかぁ……?」
幽雅「いててて……ランドセルで頭は守ったけどコレ直すのを思うとちょっと憂鬱かも」
このは「崩れちゃったものはしょうがないです、一緒に直しましょ~。それにしても奉さんやしゅーやくんがそうだったんですね~……」
幽雅「神社は大きいからなんとなく想像はつきましたけど……。取り敢えず神社に行ってみませんか?秋夜さんなら何か知ってるかも」
このは「そうですね~。当事者に聞いてみるのが早そうです」
――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 AM8:30――
もみじ「本日の~~~オススメ台は太鼓の達人だよ!なんとなんと4プレイ100円!ということで棗くんはよ」
棗「エンドレスシーカー」
棗「ネガポジ」
棗「マジで…!?」
棗「夏祭り。ワッショィワッショイ」
もみじ「まあそれは置いといて緊急の仕事。綾瀬ことり、
もみじ「4プレイ遊んでんじゃねえよ★仕事しろ仕事」
棗「あー……綾瀬ちゃん以外もか。了解した。どのあたりまでは反応が残ってたんだ?」
もみじ「それがね……、公園の辺りまでしか距離的に反応が出ないんだわ。ベル売りで機械高くってなぁ」
棗「公園の辺りか。ならそこに向かうしかない、か。何か分かったら連絡をくれ」
▶棗 ローカル知識
成功
▶最近、あの辺りでホームレスの強制撤去が行われたはずですね
もみじ「あ、そうそう。怜ちゃんに榎屋さんとこのお屋敷の鍵渡したから」
棗「公園と言えば、ここ最近ホームレスを追い払っていたな。屋敷の鍵?何か用があったか?」
もみじ「あの子が棗くんを見返すために特訓したいとか言うから持て余してたのをポイっと」
棗「あいつはまたよく分からんことを……。まあいいさ、ひとまず公園に向かう」
もみじ「いってらっしゃーい。さて、陰険文系に電話して消す方法聞かないとね……。街中で武器出したり燃やしたりしてテレビ沙汰は勘弁よっと……」
――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社 AM9:00――
幽雅「取り敢えず秋夜さんに力の秘密部屋について聞いてみましょう」
このは「そうですね~、しゅーやさんはどこにいるんでしょう……」
秋夜「おっ!このはちゃんに……幽雅くんか?神社デートとか渋いな」
このは「いえいえ、今日はちょっと探検してるだけですよ~。しゅーやさんは力の秘密部屋って知ってますかぁ?」
秋夜「おーっっとマジで?またこの手のパターンですかこの野郎。ほ、ほら、このはちゃんは行ったじゃないか。ほらあそこ。ベッド下の……」
このは「えっ。もしかして、この前の神社の地下室がそう……、だったんですか?」
幽雅「僕と2人の時は普通に見せてくれたじゃないですか?ダメなんですか?」
秋夜「そうそう。だからあんまりこのはちゃんは入れたくないっていうか、な?ところで学校はどうしたんだい?俺みたいに神事で欠席してるわけじゃないだろうし」
幽雅「とかいって、中にあるの写真だけじゃないですか……。隠し撮りでもしてるんですか?」
秋夜「そそそそんんんなことととないに決まってるだろ!!ほら、着いてこい!このはちゃんにも見せてやるから!!!!!」
――朱鷺森市 旧榎屋洋館:玄関 AM9:00――
枯尾「おや、こんなところにお屋敷が……。そういえばありましたね。――誰もいなければ住むんですが」
夏水「よっしゃ着いたぞ。しっかしこういうところって大抵ヤバいやつが……ってうぉぉお!」
小菅沢「え?ぅわぁ!枯尾花さん!!?」
枯尾「おや、こんなところで何をしているので?逢引ですか?」
夏水「礼緒ー、お前物好きな趣味してんのな……」
小菅沢「一体どこを見ればそういう見解になるんですかぁ……!ってこの前見たことあるでしょう?」
夏水「いやお前の彼女だろうって気を使ったんだよ」
小菅沢「カカカッカ彼女だなんて!仮にそうだとしてさっきの僕の反応がソレにあてはまるとでも!?」
夏水「狙ってる段階だったかー。アシストくらいならしてやるから物にしろよ」
枯尾「ふふふふ。僕は大人なので別段お二人が逢引でもお邪魔しませんよ?邪魔されない廃墟スポットからオススメの銭湯までお教えしましょう」
夏水「えーっと、そこのお嬢さん。今からこいつと屋敷探索なんだが一緒に来ないか?」
小菅沢「ド、どうも枯尾花さんこんなとこで奇遇ですね、決してそういうわけではないんですが!あっ、それは心強いですね!」
枯尾「屋敷探索!いいですね。時折僕の根城に肝試しに来る方々の目の前に刀を落とす遊びは飽きたのでお供しましょう」
夏水「おう。どうやらもみじさんによると地下通路ってのがあるらしくってな。一人じゃ怖いからこいつも誘ったんだわ。でも見ての通り頼りなくってな」
小菅沢「枯尾花さんがご一緒してくれるなら心強いですし、是非僕からもお願いします!」
小菅沢「――レイ君だから言ってるじゃないですか、狙うも何もコレですよ……!命がいくらあっても足りません!」
夏水「だから変な趣味だなぁ……ってだな」
枯尾「ええ、お任せ下さい。ただし、不埒な真似をしたら指を折ります。勿論片手全部ですが」
小菅沢「――アハハ、何時聞いても笑える屈指のジョークですね……」
枯尾「ふふふふ。ちなみに僕は林檎をジュースに変える手品が得意です」
▶小菅沢 歴史知識
成功
▶この屋敷はある日突然婦人が屋敷から姿を消した。そこから毎週お手伝いさん、息子、飼い犬とどんどん姿を消していった伝承が残っています。最後に残っているのは旦那さんだったという……その旦那さんも……
小菅沢「ってこの屋敷って、住人が次々と姿を消したっていう噂のお屋敷じゃないですか!肝試しどころか確実に何かあるじゃないですか!」
夏水「だからいいんだろ?超強そうな味方もいるじゃないか。中盤で離脱しがちな強い味方が」
枯尾「おや、そうとなれば怪異狩りでしょうか?――精々死なないように頑張りましょう」
小菅沢「――判りました……。ですが入る前にレイ君、コレを」
▶小菅沢 夏水にキノの冊子を渡すよ
夏水「これは……?時雨沢さんの本じゃないか。布教しなくても読んでるぞ?」
小菅沢「いえ、これはこういうのでして、ここをこうして……」
▶そう言って地面に置いて表紙に栞を挟み、祈りを捧げるよ。すると床と本が薄く光りだします
小菅沢「もしもの時はこれを開いて帰還してください。それでは行きましょう」
夏水「はー。世の中すごいんだな。まさか本人もそんな使われ方されてるとは思うまいよ」
――朱鷺森市 陥没した地下空間 AM9:40――
▶綾瀬 回避判定
成功
▶綾瀬 ソニックブーム
3ダメージ
ことり「ええいあんま見ないでふたりとも!!!!!」
奉「ことりお姉さん大丈夫……?色々」
ことり「ほっといて……。いや、ほっとかれてもお姉さん悲しいけど……」
▶綾瀬 回避判定
成功
▶綾瀬 ソニックブーム
9ダメージ
▶ネズミは切り刻まれ物言わぬ躯になります
ことり「今度こそあんま見ないでね!」
凛空「ことりお姉さん……。これ、扉じゃないんです?」
ことり「え?あ、うん、本当だ。」
▶薄汚れた紋章がある木製の扉ですね。簡単に開きそうにはありません
▶綾瀬 鍵
失敗
▶綾瀬 回避判定
成功[軌道修正]
▶ことりがなんとか扉を開けられないかと、鍵をガチャガチャしていると毒矢が飛んできました。罠が仕掛けられていたみたいです
ことり「待ってこの扉超危ない」
奉「そうなんですか…………?」
凛空「へぇ……」
ことり「いや今矢が……。いやうん、ごめん……」
ことり「一旦休憩にしようか……」
奉「そうですね……」
凛空「私達……今、生きるも死ぬもことりお姉さん次第ですもん」
▶綾瀬 エーテルドライ 回復の草
ことり「えっと、うん、とりあえずこれで大丈夫かな……?」
奉「痛く……ない?魔法……?」
凛空「――――ありがとうございます」
――朱鷺森市 朱鷺森公園 AM9:45――
▶棗 地質学
成功
▶どうやら局所的な地滑りがあったようですね。公園の一部にヒビが入り、凸凹になっており、道路が陥没しています
棗「こりゃ酷いな……。公園で反応が消えた、そしてこの有様は……いや、流石にそんな目に会っちまったら死んじまうぞ。何かないか」
▶棗 人脈
失敗
ホームレス生き残り「いや、そんな娘は見てないの」
棗「そうか……ありがとう」
▶棗 哨戒
失敗
棗「はぁ……参った、サッパリだな」
▶哨戒で辺りを見回していると背中に薄気味悪い感覚が身を襲いかかった。思わず振り向くと、緑で一つ目の怪物が背中にびっちりと張り付いています
棗「!?」
棗「な、なんだこいつ!?どこから!?」
▶緑の怪物は棗の頬を味わうようにベロリと舐めると飛び跳ねてどこかに行ってしまいました
棗「ッ、は、っぁ……はぁ……。ゾッとするな……」
もみじ「もしもし?もしもし???聞こえてる?もうちょい先みたいだわ。向かってくれるかしら?」
棗「――了解した」
――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:萩野秋夜私室地下 AM10:00――
▶質素な空間に本棚がぎっしりと詰まっており、背表紙には日付がみっしりと書かれています
秋夜「つつつつついたぞ……ほ、ほら!!!やましいものは何もないだろ!!!」
このは「まずやましいものってなんでしょう……山?」
▶秋月 観察力
成功
▶おもむろにファイルの一つを開くとことりがチア部で代打をやっていた時の写真、花恋が美味しそうにお弁当を食べる写真、彩音が魔法少女の服を着て恥ずかしがる写真、このはが桜が散る中竹箒を掃く写真などが目に入ります
このは「みなさんかわいいですね~。あら、このはの写真もありますね」
秋夜「おーっっとこのはちゃんんんんん?そ、それ以上見るのは勘弁していただけると嬉しいなと」
このは「わかりました~」
幽雅「いつも思いますが綺麗な写真を撮りますね……」
このは「そういえばここが秘密部屋ということですが、何か特別な事でもできるんですか?」
秋夜「ああ。暗室って知ってるか?写真を綺麗に現像……手元に置くための部屋なんだわ。後ご先祖が残した秘密の地下通路が残ってる」
幽雅「秘密……!」
このは「へ~、あの、見せてもらっても……?」
秋夜「ああ。だが小学生だけで行かせるのは心配だから俺も行くぞ。いいかい?」
幽雅「秋月さんはいいですか?」
このは「もちろんです~。えへへ、よかったですね~」
▶幽雅に微笑みかけます
幽雅「ええ。秋月さんもこの通りですので、秋夜さん、行きましょう!」
秋夜「ああ。滅多に開けもしないからちゃんと下向いとけよ。埃吸うぞ」
――朱鷺森市 旧榎谷洋館:1F AM10:20――
夏水「埃すっげえな!嬢ちゃんは大丈夫か?」
枯尾 「…………?」
小菅沢「それはそうでしょう、なんたって廃墟なんですから。」
枯尾「さて、どうしましょうか」
▶小菅沢 空間把握
ファンブル[枯尾花に熱烈ラブコール]
▶枯尾 罠知識
成功
▶目の前に、溶けた液体のような融解した床を見つけます。床は腐っており、それ以外の場所は一切腐っていませんでした
▶小菅沢が屋敷の内情を把握するために周りを見渡していると、ふと水が自分にかかります。すると、天井に一瞬緑の一つ目の怪物が涎を垂らしてこちらを見ているのに気づき、まばたきをすると怪物は消えていました
小菅沢「カカカカ枯尾花さん!!ちょっとここ埃ヒドイですよね!す、すぐ僕が片づけますからっ!……?ッ!!」
枯尾「危ないですからうろうろしないで下さいね」
小菅沢「ェッ……。今何か……?寒気がします……」
枯尾「ふむ?風邪でしょうか?」
▶小菅沢のおでこを頭で触るよ
小菅沢「ヒャッ!!!ヤヤヤヤヤヤ違いますよっ!!!アッ、ご心配痛み入ります、枯尾花さん!!あ……、前から思ってたんですけど枯尾花さんって言うのもちょっと他人行儀するかなと思いまして……」
夏水「ヒュー」
小菅沢「ヨ……、よろしければ、ソノ……花さん……、って……。呼んでも……、構いませんか……?」
枯尾「……お好きにどうぞ?」
小菅沢 「じゃっ!じゃあ!!……花さんっ!――――ぇへへ!」
▶枯尾 哨戒
成功
▶床や壁にネズミの齧り後らしいものが随所に伺えます。ただ、齧りあとの大きさが扇風機ほどの大きさで、イマイチ信用性に欠け、現実味がありません
枯尾「鼠共がいるようですが……このサイズは……?」
▶小菅沢 ナビゲート
成功
▶足跡を少し発見します。ただ、足跡がランドセル程の大きさなのが気になる所ですね
小菅沢「ハッ花さん!足跡でしょうか、こっちに進んでいってるようです、大きさが……人間のソレはではないですが」
夏水「そんなでかい怪物がいたら今頃UMA騒ぎだぜ」
枯尾「出会った方が全員養分にされていれば別でしょうけどね」
小菅沢「では確かめて見ましょう。調べるにしてもソレは排除せねばなりませんし」
小菅沢「レイ君、――さっき言ってた、アシスト……お願いしますね」
夏水「おう、任せとけ」
――朱鷺森市 住宅地:路地裏 AM10:15――
▶人通りはそこそこあるが、道は狭く、薄暗いです。見る限り違和感はありませんね
棗「ここは公園と違って何もなさそうか?」
▶棗 ナビゲート
失敗
▶路地は更に狭く、暗くなっているが一応進めそうです
棗「まだ先があるか。どうすべきか」
▶棗 脱出
失敗 12ダメージ
▶暗くてよく見えなかった。路地をそのまま歩いていると。次の一歩から地面の感触がなく、真っ逆さまに落ちます
棗「思ったより暗いな……って、なぁあああああ!?
棗「――っだぁあ……。死ぬかと思った……」
▶地下は薄く光が射しているが、声が聞こえるとは到底思えませんでした
棗「随分落ちたな……。ここはどこだ」
▶棗 地質学
成功
▶地面には自然に落ちた岩が尖って散乱しています。次に似たような人が落ちると、岩に串刺しになるかもしれません。これは、地すべりで自然に出来たものだと思いました
棗「ここでも地滑りが起きたのか。崩れた岩の破片か……」
棗「この辺りから公園へは、元々道があったのか。といってもそれが分かったところでか」
▶棗 回復の草
棗「備えあればだな。気を引き締め直して行くか」
――朱鷺森市 陥没した地下空間 AM11:00――
▶綾瀬 盛り上げ
失敗 8ダメージ
▶ことりが必死に話題を作りながら扉の鍵を開けようと奮闘していると、靴下程の大きさをしたピンクのぶよぶよが吸い付いてきます。どうやらヒルのようですね
奉「き、気持ち悪いです……」
凛空「近寄らないでほしいのです」
▶綾瀬 スポーツ
成功
▶綾瀬 闇目
失敗 5ダメージ
▶ヒルをはたき落として踏み潰します。鍵を解除しようとし、間違えて罠の起動スイッチを押してしまい、脇腹に木製の棘が突き刺さります
ことり「あいっだあ!!ですまないでしょこれ!!!」
奉「ことりお姉さん腕膿んでるよ……大丈夫……?」
凛空「…………」
ことり「いや、相当つらいです……」
ことり「はー、えっと、あんま見えないかもなんだけど、魔法少女みたいな事してるんだよね私。信じられないだろうけど」
ことり「さっきのもその魔法みたいなやつなんだけど、なんだろう、なんだろう……」
奉「そうなんですか……?」
凛空「信じろって言われても無理な話です。幼稚園児じゃないんですよ?」
ことり「ハイ……」
――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社地下通路 AM11:10――
秋夜「ここがあかずの扉だ。ご先祖も含めて開けれた人はいないらしい」
幽雅「ほわぁ……」
このは「あかずの扉、誰も開けられない?何のためにあるんでしょう……?」
秋夜「さあな。何かを封印してるか、隠してるか……。うちも由緒だけはあるからな」
▶扉には紋章があしらわれていますね。ただ、薄汚れて見えにくくなっています
このは「開けた人がいないとなれば、見てみたいものですね~。う~ん……あの、ちょっと無茶をしてみても?」
秋夜「じいちゃんには黙ってやるよ。あーでも……、めちゃめちゃ壊すのは勘弁してくれ」
このは「ありがとうございます~。あ、あとっ、できれば目をつぶっててほしく……二人ともですっ!」
秋夜「お、おう?まあ女の子だし思いっきり力入れてるのとかは見られたくないわな」
幽雅「そうですね……」
▶秋月 武器命中
成功
▶このはが武器を虚空から取り出し、紋章に差し込むと武器と鍵穴が回るように同化し、開かずの扉が重い音をたてて開き始めます
このは「あ、あら……?本当に?」
秋夜「お?おお……?」
幽雅「力持ちなんですね秋月さん。やっぱり」
秋夜「じゃあ俺の後ろにいとけよ。力があっても女の子だからな」
このは「わわっ、力とかじゃないんですっ!たまたま、たまたま持ってたというか……」
秋夜「そういうことにしといてやるよ」
――朱鷺森市 旧榎谷洋館:B2F AM11:50――
▶古びた紋章の入った扉があります
夏水「おい。礼緒!お前これ開けれるか?俺じゃ開けれねえわ」
小菅沢「一人でダメならみんなで力を合わせれば開くかもしれません!花さんも手伝ってください」
枯尾「ふむ?まあ、とりあえず試してみましょう」
▶小菅沢 武器命中
失敗
▶枯尾 武器命中
失敗
夏水「なあ、どっから刀出したんだ?やっぱ胸の間とかか?」
枯尾「腕を振ると出ます。僕にも仕組みは分かりませんが……。――開きませんね」
夏水「戦国無双みたいなこと言いやがって……どうなってんだ」
小菅沢「こっちもダメですね……。当たり所が良くないのでしょうか」
夏水「もっかい試してみるとどうだ?モンハンで抜刀会心下手な人はいるしな」
小菅沢「じゃあ今度はここら辺を狙って……。」
▶枯尾 根性
成功
▶刀を突き刺すとまるで木製とは思えないほど柔らかくしなり、切り払うと扉が独りでに開き始めたように思えます
枯尾「やるからには必殺、ですね。大丈夫です。気合と根性と力があれば大体何とかなります。………舞い散れ『刃桜』!」
小菅沢「流石です花さん!これで先に進めますね!」
夏水「はー本職はすげえわ」
枯尾「――――手応えが薄かったような……うーん?」
――朱鷺森市 陥没した地下空間 AM11:20――
▶綾瀬 闇目
失敗
▶綾瀬 回避判定
成功
奉「ことりお姉さん……」
ことり「あああ、もう!全然開きそうにない!!」
凛空「何してるんですか。もう高校生なんですよね?」
棗「声が聞こえた気がしたが……誰かいるか?」
奉「だ、誰……?」
ことり「ん……、真貴さん?」
凛空「喫茶店のパシリさんじゃないですか。姉がお世話になってます」
棗「よかった、無事か綾瀬ちゃん。パシリじゃないが喫茶店紅葉には世話になっているな。棗真貴だ、綾瀬ちゃんそっちの2人は?」
ことり「無事っちゃ無事だけど無事じゃないです……」
ことり「えっと奉ちゃんと凛空ちゃんです……。状況は今おっしゃって頂いたとおりです……」
凛空「奉、大丈夫ですよ。ヘタレだけどそこのことりお姉さんよりは頼りになる人だよ」
奉「道を掘ってたら落ちたの……。出れないから道を探してたらここに……」
棗「道を掘ってた……?よく分からないが、俺はもみじさんに頼まれて3人を探してたんだ。少し待っててくれ」
▶棗はもみじに電話をかけます
棗「もみじさん、棗だ。3人を見つけた。問題はここがどこだかわからんということだ、そっちで何か分かるか?」
もみじ「今逆探知かけてるわ……。ふうむ?うちの美術館のそこの交差点で反応出てるわよ?」
棗「なんだと?」
棗「俺は路地裏を探していたら下に落ちてな。そうか、つまりここから上に上がれればいいわけか。助かった」
もみじ「ええ。どうやらその辺、悪鬼の反応が微かにするわ。魔法とかの不意打ちにも気をつけるのよ」
棗「どうやらここは美術館近くの地下らしい。何か階段とか、そういったのは見かけなかったか?」
凛空「そこの扉だけです。ことりお姉さんは何度も失敗してますけど」
ことり「私が見たのはこの扉だけですね……」
棗「扉、か」
▶棗が扉の取っ手に手をかけると扉が薄く光り、そのまま鍵などかかってなかったかのように開きました。棗は早々と中に入っていきます
棗「よっと、さて何が出るか」
ことり「え」
奉「ことりお姉さん……?」
凛空「ふーん……」
棗「よし、どうやら屋内に出れるようだ。上がってきてくれていいぞ」
――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:春は曙、夏は夜、秋は夕暮れ PM12:00~――
▶薄暗い通路を進んでいくと、円卓のような丸い小部屋にたどり着きます。質素な部屋には真鍮製と思われしテーブルと、桜、紫陽花、紅葉、柊の紋章がそれぞれに掲げられている豪勢な扉が、鎮座しています。また、岐路が自分の来た道の他に3箇所あるようですね
秋夜「儀式のような部屋だな」
このは「道が全部で四つありますね~。四季華族、ですかぁ」
幽雅「こんな場所が……」
このは「これは……それぞれの家の紋章でしょうか。なにをしていた場所なんでしょ~」
幽雅「見たこと……ありますね……」
▶別の道から小菅沢達が入ってきます
小菅沢「なにやら土臭くなってきましたが、開けた場所にでましたね。――――誰か居ますよ……!」
枯尾「――おや?これはまた……」
夏水「はーこんな湿気臭いとこによくいるわ。秘密基地は先に取られとったか」
小菅沢「秋夜さん?それにこのはさんじゃないですか。なんでこんなところに……」
枯尾「こんなところで………、何を……?」
秋夜「結局首突っ込んでるじゃないですか……。はぁ……」
▶このはを見た後、秋夜を見て怪訝そうな顔をします
夏水「ほお……。ロリにショタにと勢揃いだな」
秋夜「頭おかしいくせにそういうとこだけまともな感性しないでくれよ……どう見ても引率だろうが……」
このは 「四季華族を調べていたらここにたどり着いたんですよ~」
枯尾「……引率で来るにはちょっと……まあ、何もしてないならいいのですが」
▶別の道から棗やことり達がやってきます
ことり「私って、なんだろうなあ」
幽雅「凛空さんの顔が初めて見た顔になってますよ。ことりお姉さん何やったの?」
凛空「人を信じられなくなっただけです」
枯尾「おや、それは残念なことです。信じられる人が多いに越したことはありませんからね」
奉「ここ……、は……」
ことり「的確に私って言い当てないで……」
小菅沢「綾瀬さんもいらしてたんですか?――なにかあったようですが……。」
棗「なんというかだな、その綾瀬ちゃんにだって苦手ことはあるんだ。大目に見てやってあげて欲しい」
小菅沢「それで、あのあからさまな扉は何なんですか?」
▶棗が秋夜に何やらジェスチャーをしています
秋夜「あー……。なるほど、空気を読むか。このはちゃん、綾瀬のことは頼んだ。幽雅くんよ、そこの人間不信の凛空とそこの女の子を病院に連れて行くからついてきてくれ。じゃあな」
幽雅「あ、はい」
このは「よくわからないけどおまかせです~」
棗「すまんな」
秋夜「点数稼ぎってことで」
夏水「おう、そこの高校生!車出すから乗れ乗れ。今度俺に飯おごれよ棗。借りは返したからな」
ことり「私って……、なんだろうなあ……」
棗「くっ、なんでお前はそうなんだ……。わかったよ、頼んだ」
秋夜「あざっす。じゃあ行こうか。おぶろうか?」
凛空「いいです。自分で歩けます」
奉「すいません……。ここ、なんだか嫌な感じがして……、お願いします」
秋夜「おう。任せろ」
このは「無事帰りますよ。心配しないでくださいね~」
幽雅「世界の危機を救ってくれるって信じてるから」
▶秋夜の部屋の地下に行くのを見届け、全員変身して武装します
小菅沢「レイ君いっちゃいましたね。さて、ハッ花さん!あのあからさまな扉。もちろん行きますよね?」
枯尾「――どうしましょうか。そこでお悩みの方も気になりますが……」
棗「さて、今回の元凶はあれか?」
このは「偶然ここにたどり着いたんですけど、今回ってなんかあったんですかぁ?」
小菅沢「僕たちはここの探索に来たんです。このまま何もなしじゃ帰れません!ね!花さん!」
ことり「私は、穴に落ちただけ……」
棗「詳しいことは俺にもわからん。俺も突然消えた綾瀬ちゃんたちを探してただけだしな。ただ、看過できない存在に遭遇した。あれに関係しているなら取り除くべきだとは考えている。――――そういえば綾瀬ちゃん。なんであの子達はあんなところで何をしていたんだ?」
ことり「四季華族の秘密?がどうとかこうとか?」
棗「四季華族、か。あんまり深入りしたいものじゃあないな」
このは「そうですか?華族だけあって案外お宝とか出てくるかもしれませんよ~」
棗「いやそうかもしれないんだが……。四季華族っていうとだな、その……、まぁ忘れてくれ。すまなかった」
枯尾「四季なんたらには興味ありませんが、財宝は見てみたいですね」
小菅沢「もしかしたら皆さんうっすらとお気づきかもしれませんが、この先何か、居ますよ。気を張り直しましょう」
▶全員 バランス
2人成功
▶背後の通路を、壁の奥から大型のペットボトルくらいの大きさをしたネズミが齧り抜け、通路が崩れた土砂で埋まってしまいます。ネズミはそのまま壁の奥に戻っていきました
ことり「え。えぇ……」
枯尾「――――あ……退路は塞がれましたね」
小菅沢「――進まざるを得なくなりましたね」
ことり「そうですね……」
このは「帰れないのはちょっと……、困るので……」
棗「――行くか」
▶小菅沢 武器命中
成功
▶4つのうち、3つの紋章が爛々と輝き、扉は崩れ落ちます。目の前には大型車と遜色のない大きさをしたネズミがどっしりと構えています。隣には先程見たネズミが控えていますね
▶戦闘前行動 ネズミ小 穴を掘る(移動不可の地形効果の設置)
小菅沢「出口はあそこに見えるところですが、どうやら始末しなくては通してもらえないようですね」
ことり「おうちかえりたい」
▶小菅沢 通常攻撃
成功 25ダメージ
小菅沢「道を開けてください!」
▶ネズミ変異種 削り切る(物理必中2d6。命中時、物防2d6低下)小菅沢秋月
6ダメージ
▶前歯がドリルのようになっており、服の上に噛み付いた後高速で回転して皮膚をエグるように貫きます
このは「それだけですか?やられませんよ~!」
小菅沢「大きいだけで大したことはないですね!」
▶棗 地質学
成功
▶崩れた土壁から1冊の本を拾います
▶このは 通常攻撃[襲爪雷斬]
成功 20ダメージ
成功 19ダメージ
▶ことり 高級コールドスプレー
棗「うん?あれは……。確保しておくか」
このは「確実に動ける数を減らします!えーいっ!」
ことり「壊れたラジオから聞こえてくる音は、まるでボクらの声だ~♪」
このは「ことりさん、わざわざありがとうごさいます~」
枯尾「――――さて……、どれを狙うべきか……」
ことり「ノイズの中埋もれ、錆びついた言葉を解き明かしてくれよ……♪」
▶ネズミ小 削り切る 秋月
3ダメージ
▶ネズミ小 削り切る 棗
3ダメージ
▶身体を回転させてスクリューのようにし、小さいドリルのように突貫してきます
▶枯尾 土壁に紛れた地図のようなものを拾います
▶小菅沢 足元に少し埋まっていた巻物のようなものを拾います
▶ネズミ変異種 削り切る 通常攻撃
▶枯尾 回避判定
失敗 11ダメージ
失敗 27ダメージ
枯尾「――ん?これは……?」
小菅沢「花さん!こっちにもなにかありましたよ!」
枯尾「おっと、僕がちょっと頑丈じゃなかったら危なかったですね……」
▶棗 通常攻撃[狙撃、貫通]
成功 8ダメージ
▶このは 通常攻撃
成功 23ダメージ
成功 23ダメージ
▶小菅沢 メダルのようなものを拾うよ
秋月「華麗に決めてみせますっ!」
▶一撃を当て、大型車程のあるネズミは動かなくなります。その振動で外への道が崩れたことで開けたのを見て、皆一目散に洞窟から脱出出来ます。ボスが倒れたのを傍目に眺めていたネズミたちは、土砂に巻き込まれ、やがて音を出さなくなりました
――朱鷺森市 美術館下交差点:道路脇 PM14:00――
小菅沢「――結局レイ君が言ってた精神と時の部屋?のようなものだったのかどうかわかりませんでしたが、収穫はありましたね」
枯尾「いやあ、あのネズミは随分タフでしたね……。僕も良いのをいくつか貰ってしまいましたし」
棗「あれには無関係なものだったか。とりあえずこれと一緒に、あの緑の存在は報告しておかないとな」
ことり「地球は回り続ける。ハムスターの回し車」
このは「ふぅ。ああ言った手前、無事に帰れてよかったです」
枯尾「拾ったモノも一応、報告しておきましょうか。何か発見があればいいんですが。――――ところで秋夜さんに聞きましたが、礼緒さんはえっちな本がお好きだとか。要ります?」
▶服の袖から『俺の幼馴染の巫女がドスケベだったので滅茶苦茶イチャラブックスする』を取り出します
小菅沢「――秋夜さんのいう事を真に受けてはいけませんよ……。ボ僕はそんなのよりも……」
枯尾「これ以上の本が欲しいということですか……!?」
小菅沢「いえ!花さんからのものなら!なんでも!ありがたく頂きます!!!」
枯尾「――まあ、喜んで貰えたならいいんですけど」
ことり「はぁ……、お風呂入りたい……。お家帰りたい……」
棗「綾瀬ちゃん、友達は大事にな」
ことり「頑張ります……」
棗「じゃないと、俺みたいに面倒な悪友ばっかりできるぞ。あれはあれでいい奴だがな」
枯尾「そうですよ。僕なんてこの四年間、僕を探している人に出会いませんでしたからね。――きっと、前の僕にはそれだけの友達がいなかったんでしょう」
小菅沢「それじゃあ、帰りましょうか。――レイ君になんて報告しましょうか」
――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 PM15:00――
もみじ「彩音ちゃん資料さんきゅ。――文献解析なんて出来ないから。お願いね伊良原さん」
伊良原「まあ専門外ではあるんだがな。一応本職だし、出来ないことはないか」
もみじ「まあまあ。そうはいっても気になるんでしょ?」
伊良原「はぁ……。まあいい、俺に任せておけ。まずこれは……、日記か?まあ普通だな。中身は……」
『萩野秋伍様は事態を重く見ました。御狐様の封印がそろそろ解けてしまうというのだ。四季華族の命を賭してでも、あの大入道を止めねばならない。私、椿弥生は今ここに書き記す。家がなくなることになっても、今ここで花と散っても、止めねばならぬものがあるのです……』
伊良原「こんなところだ」
もみじ「大入道……?そんなの長野にいたかしら……」
伊良原「俺は知らん。それは朱鷺森支部が調べることだろう。次は血盟状か。時代錯誤もいいとこだな」
1.仮に各家が取り潰された場合、残った家同士で縁談の取り決めをすること。
1.仮に財源である榎屋が全滅した場合、親族である夏水家に能力、施設を引き渡すこと。
1.仮に2家以上が壊滅的状況になった場合、萩野家を除き一時朱鷺森を去ること。
1.冬泉家の人間、特に童は他殺されないこと。封印の礎が弱まる。
もみじ「聞き覚えある名前多いわね……。怜ちゃんも関係者ってのは迂闊だったわ」
伊良原「もっと頭を使え。地図とメダルは俺じゃなくてもなんとかなるだろ。俺は研究に戻る」
もみじ「よろしくね。皐月にも伝えておくわ」
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