S04.1 屋敷探索萩野寝室床下探索 4月14日

――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 PM12:30――


もみじ「は~い全世界みんなが見るだけに虜になっちゃう魅惑のスーパーエキセントリック生足魅惑の花吹雪もみじさんにちゅうもーく★」


小菅沢「そして輝く……」


もみじ「ウルトラソウッ」


棗「そういうわけだ綾瀬ちゃん。悪鬼としての適性が現実に発現したものが怨霊だが、それが須らく自らの意思で人に危害を加えるわけではないという事。そして本人に悪気はないということは覚えておいて欲しい」

棗「君は千和幽雅の家庭教師と聞いたからな。本人に伝える必要はないことさ」

ことり「ふうむ。なるほど……?」


もみじ「まあ要は別物ってことよ。ナコルルとレラとか、ラビリスとシャビリスとか、黒いやつが白くなったネコとか、メガネの鈍感とパンダくらいには違うって覚えればいいよ★」


このは「……余計わからなくなります~」


もみじ「まあ正直どっちも殴ってみて殴れないほうが偽物だからどっちでもいいんだけどね★まあそれはともかくお仕事があるんだわ」


棗「悪鬼の強さは外見、過ごした日々に比例はしない。……が、逆にそいつを取り巻く環境次第ではとんでもないもんが生まれちまう可能性もあるってことだ。――――今回はちゃんとした情報がある仕事なんだろうな?」


もみじ「まあまあ。なつめっちだけわかる情報伝えてもしゃーないんだぜ★.そういうのはしっかり根回しをして相手に刻み込むのだ!……で、今回は萩野朱鷺森神社の地下に反応があって、そこそこ強い悪鬼反応があるっぽい。地下なのは間違いないからしゅーやくんに聞いて欲しい」


小菅沢「神社の地下……ですか……?神社とは元々地下施設のある建物でしたっけ?」

棗「神社の地下?なんでそんな場所から……まだ隠し事でもあるのかあいつは」


もみじ「ここ最近急激に反応が強くなったみたいで、どうしてもやばいなら逃げてきていいよ。逃げてきたら私がボコしに行くから。逃げると穴が大きくなりすぎて結局私じゃないとってのもあるけど」


小菅沢「お任せください!もみじさんの手を煩わせるまでもありません!僕たちだけでこなしてみせますよ!ね!棗さん!」

このは「そうですかぁ。あの、最初からついてくるという選択肢は~……?」


もみじ「今バンドリのイベ周回で忙しいからパス」


棗「そいつにそんな人間性があるわけないだろう。さっさと行くぞ」


――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:境内 PM1:30――


秋夜「で、ぞろぞろとうちに来てどうしたんだ?綾瀬もいるし暇なのか……?」


ことり「うんまあ、暇なんじゃないかなあ……」

棗(期待はしていなかったが話が通っていないとは……。こいつは関係者なのかそうじゃないのかどっちなんだ)


秋夜「いやまあどうせあのもみじさんに言われて押しかけたんでしょう……。知ってますよ。……強いて言えば水上の俺を見る目線が冷たくなったくらいで」


このは「そのもみじさんに神社の地下を調べてほしいって言われたんですよ~。どこか降りるところ、知りませんかぁ?」

小菅沢「まぁどうせその通りでもみじさんに言われてある程度の確証があってきたんですが。ご協力ねがいませんか?」


秋夜「ち、地下に用があるのか!?!?え、えっと……ま、マジで?な、なんで?えっ?え?」


棗「心当たりがあるなら素直に案内してくれると助かるんだがな。地下にさえ行ければいい」


秋夜「ま、マジか……。このはちゃんと綾瀬だけ待っていてもらえるっていうのはだ、ダメなのか……?」


棗「?女人禁制なのか、ここは」


秋夜「い、いやそんなことはないんだが地下があるのは俺の私室で、あんまり綺麗じゃないから女の子を入れるにはちょっとそのなんというかえーとあれでな」


ことり「いやあ、その位なら気にしないよ。私もそんなに人のこと言えないし……。――いやまあ急にこんな大勢で来て部屋に上げろって言うのもかなりあれなんだけれども……」

棗「地下に行くのに私室?なるほど、そう来たか……。そうか」


秋夜「いやなんもないっすよ!なんもないんですって棗さん!ただめったに入ることもないからベッド下に置いてるんですよ。折り畳めるやつなんでそこまで苦でもないけどなんというかやっぱ女の子をあげるのはちょっと申し訳ないというかなんというかね」


このは「お~、なんか秘密基地みたいですね~。あの、入ってみちゃダメですか……?」

小菅沢「本人たちが嫌ではなさそうなので大丈夫だと思いますよ。秋夜さん」


秋夜「あ、ああ……ま、マジかそっかそういう感じになるのか。い、いやせめて掃除!掃除だけでもさせてくれないか?」


棗「いやその、なんだ。心中は察する、察するんだが……」

小菅沢「それならみんなでした方が早いですよ!お手伝いしますよ!ね、皆さん!」


秋夜「うぇっ!?ま、マジっすか。い、いやその綾瀬やこのはちゃんには重いものも多いし待っててもらえるとうれしいというかなんというかその」


ことり「ただまあ私たちももみじさんに頼まれてきてるからなあ」

このは「そうですね~。あんまり時間をかけていいものではなさそうな……」


秋夜「わ、わかった。俺も覚悟を決める。ひ、引かないでくれよな……」


――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:萩野秋夜私室 PM1:45――


▶折り畳みベッドが左に配置され、少し漫画が散乱しているくらいで特に汚れた様子はない、男子高校生にしては綺麗な部屋だと感じます


▶小菅沢 図書館

 成功

▶WORST IS インフィニット・ストラトス  ベルセルク 僕は友達が少ない みなみけ To LOVEる-とらぶる-ダークネス Re:ゼロから始める異世界生活などが入ってます


このは「あれ?綺麗なお部屋ですね~。全然汚くないじゃないですか~」


ことり「あらま、言うほどじゃないって言うか、あれ私のより綺麗……?」


小菅沢「本棚の方はソコソコ片付いていますし。そんなにいうほど散らかってはいませんね」

このは「え~と、ベットの下って言ってましたっけ?」


秋夜「あ、ああ……。一応蔵みたいになってるから取り敢えずどかさないとどうにもなんないぞ……」


▶棗 早業

 失敗

▶こっそり直そうとしたロリ狐っ娘エロ本を蹴りミスしてことりちゃんの目の前に蹴り込んでしまいます


棗「おっと足が滑った」


秋夜「おおおおおおううああああああな、棗さぁぁあああああん????!!」


棗「すまん。つい目に留まったものでな」

小菅沢「え?どうしたんですか!?」

ことり「あー……、うん。見なかった。私は何も見てないから、なんというか……、うん。――――――――とりあえずしまっとこう」


秋夜「あぁぁぁ……うぅ……いや、うんうん……。えっと、その見なかったことにしていただけると助かります」

秋夜「はぁああぁぁぁああああ。折り畳みベッドの下の階段下っていけば地下っす。薄暗いんで気をつけてください。俺はカルピスでも入れてきます」

秋夜「色々あるかも知らないっすが全部見なかったことにしてくれると嬉しいです……」


ことり「いや、まあ、ううん、なんというか、可哀想」

小菅沢「仕事を先に片づけて、後でお片付け、手伝って上げましょうか」

棗「それはいけない」

このは「うん?何があったんですかぁ?」


ことり「おっと、このはちゃんは回れ右だ。そちらには邪悪な物しかないぞ!」


このは「邪悪……。え、ほっておいていいものなんですか~?」


ことり「大丈夫、大人になると邪悪どころか神聖なものになるから。たぶん」


このは「???」

小菅沢「僕たちの要件は、この下です。行きましょう」

棗「ま、邪悪な物を退治すりゃそれで済む話だ。行くか」

ことり「んじゃまあ、入ろう。可哀想だけど……」


▶ベッドを折り畳み、蔵に入る為のはしごに青い悪鬼がもやもやと出ていますね


――魔法少女の百年祭――


▶薄暗い土埃った空間に更に下ると、ピンクの花びらがひらひらと舞う乙女チックな空間に早変わりするよ。変身シーンの背景のような印象を受けます


ことり「王の話をしよう」


棗「王は人の心が分からなかった」

このは「すてきな空間ですね~」

小菅沢「とても地下とは思えない空間になりましたが。もしやいつの間にやら悪鬼に入ったのでは」


アヤネ「星の力を秘めし鍵を真の姿を我が目の前に示せ!契約の元、水上彩音が命じる!この全ての空間は愛と勇気の魔法少女!アヤネちゃんが成敗するってね!」


ことり「え、えぇ……」


棗「――撃ってやるのが人情という奴だな」

小菅沢「ミ、水上さん!?いやこれが……今回の」


▶戦闘前行動 綾瀬 きびきび動こう 小菅沢秋月


ことり「月の力を秘めしええと、我が胸元に煌めく聖笛よ。契約の元綾瀬ことりが命じる!」

ことり「駄目だこれちょっと恥ずかしい!!」


小菅沢「かっこいいですよ!ありがとうございます!綾瀬さん!」


ことり「やばい!!人になんか言われると余計恥ずかしいんだけど!!!」


アヤネ「大丈夫!ことりは愛に溢れているわ!」


ことり「ええいやかましい!」

このは「なんだか気が抜けちゃいそうですね~」

棗(そういう姿もあると伝えといてやるか)


▶小菅沢 反射

 失敗

▶ほわほわとしているが斬りかかる隙は少ないように感じる。だが、何か武器を隠している様子もなさそうですね


小菅沢「ミ、水上さんにしか見えません……どうしましょう……!!」

このは「じゃ~ん、目の前に登場ですっ!いきますよぉ~」

小菅沢「ぅわっと!敵を見定めてください。大丈夫落ち着いて」

このは「あれっ、向いてる方が逆ですぅ……ごめんなさ~い」


▶秋月 転移石 通常攻撃[襲爪雷斬]

 ファンブル[一番近くの味方に通常攻撃]

 成功 8ダメージ

▶小菅沢 回避判定

 成功


▶アヤネ スキップ


▶棗 ジャンプ


▶ことり 有刺鉄線


このは「ふぅ、ちょっとだけ動けなくさせちゃいます!」


アヤネ「夢と魔法の可憐な美少女戦士はピンチになればなるほど光り輝くのよ!」


棗「チャンスか、準備に使わせてもらう」

ことり「なーんかやりづらいなあ」


▶小菅沢 通常攻撃[襲爪雷斬]

 失敗


▶このは 通常攻撃[襲爪雷斬]

 成功 8ダメージ


▶アヤネ スキップ


▶棗 ポカリ 通常攻撃[狙撃]

[ガンガンいこうぜ]

 成功 44ダメージ


小菅沢「ふぅーーっ!っと!外してしまいました……!まだまだ練度が足りません……!」

このは「遠慮しませんよ~行動はとらせませんっ」


アヤネ「あっ……弓矢型コスメ落としちゃった!もーっ!このはちゃんのせいなんだからねっ!プンップンッ」


ことり「速攻魔法発動!リミッター解除!」

棗「アクセルシンクロォオオオ!」


アヤネ「棗くんは外道だって覚えておくね。秋夜くんによろしく」


棗「ふん、俺は動けなくなったマヌケを撃っただけなんだがな」


▶くるくると回転して、光りに包まれたかと思うと、アヤネの姿が消えます。ピンクの花びらがひらひらと床に落ち、そのままぱらぱらと壁がなくなっていきますね


ことり「いやあこっち陣営の私が言うのもあれだけど、可哀想すぎるね……」


棗「あれは本人にとっても公開したくない姿だろうさ。晒した代償を払ってもらっただけだ」

小菅沢「なんというか、なんのヒントも得られないまま終わってしまいましたね。帰りましょう」

このは「今回はおとなしく帰りましょうか~」


――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:萩野秋夜私室 PM2:00――


▶小菅沢 ハウスキーパー

 失敗


秋夜「カルピス持ってきました……って何触ってんですか!もみじさんに隠し場所教えますよ!」


小菅沢「あ、すみません……。約束通り部屋の片付けをお手伝いしようかと思ったのですが……」

棗「お、すまないな。ちょうど喉が渇いてたんだ、ありがとな」

このは「ありがとうございます~。このはもいただきます」

ことり「ありがとう」


秋夜「全く頼んでないっす。いいんですよ?俺と同じタイミングでみらのさんの似たようなやつ買ってたの微細詳しく喋っても」


小菅沢「……え!?まさかアレのことですか!?違いますっ!アレはそんなのじゃなくてですね!誤解ですよ!」


秋夜「まあ出来れば蔵の中に入ってた花恋やら水上やら綾瀬やらの写真が入ったアルバムとかは黙っていただけると助かります……。あれバラされると花恋や水上の顔見れないんで……」


棗「ほー、そんなのがあったのか」

小菅沢「初耳ですね……」


秋夜「えっ!?み、見てないんですか!?ってあああああああああ自爆してるじゃないか俺……あああぁぁぁ……」


ことり「というか私のもあるの。――ちょっと気になってきたんだけど」

このは「皆さんかわいいですからね~」

棗「そもそも、なんで自室から蔵に繋がっているんだこの家は」


秋夜「あ、ああ綾瀬そ、そのだな。思い出ってのは写真に置いといたほうがいいなって思っていろんなやつの写真撮ってるんだ。花恋とか綾瀬とか水上とかは仲良くさせてもらってるから自然と撮る機会も多いってだけで、うちの家は改装してるから昔の建物の上に置いててて……!だから旧家屋は地下になってるんです」


小菅沢「へぇ、そうだったんですね。もう少しゆっくりみておけばよかったです」

棗「ほう、綾瀬ちゃんは身に覚えがないようだし本人の了承を得ていない撮影なのか気になるところではあるが、つまりここは由緒正しき日本家屋ということだな!もう1度改めて観察させてもらうぞ!宣言はした!」


秋夜「な、棗サン!?!?み、味方だと思ってたのに……」


棗「土蔵か!土蔵なのか!砂金が出るのか!」

ことり「いいじゃんいいじゃん!それなら思い出を振り返りつつ、皆でアルバム鑑賞会とかしてみない?」

このは「もう一回探検ですかぁ?何が出てくるんですかね~」


秋夜「勘弁してくれ……これは俺が墓まで持っていくんだ!もっかい行くっていうなら燃やす」


小菅沢「棗さん、今回の悪鬼の原因は地下に眠る"何か"なのではないでしょうか、その原因を探してみるのもいいかもしれません。」

棗「おっと、そういえばそんな目的もあったな。ただ彼がああだともう1度は厳しそうだな」

小菅沢「今日の所は撤退しましょう……!」

このは「お、落ち着いてください。せっかくの写真を燃やしてしまうのはもったいないと思いますよ~?」

棗「そうだな、今日はこのぐらいにしておこう」


秋夜「pllllll……あーもみじさんですか?はい。棗さんと礼緒さんの注文の件なんですが、そうですそうです。俺のやつがバラされそうになったんで喧嘩両成敗って感じで。――――そうッス。はい、お願いします」


小菅沢「ナナナナ何言ってるんですかー!秋夜さん!!!なにかよくわからないけど嫌な予感がします……!急いで紅葉に帰りましょう!棗さん!」


秋夜「……よし!そうだ綾瀬、今日はマジでたまたまカップケーキ焼いたんだわ。このはちゃんとかもどう?」


ことり「あ、ほしい。というかお菓子作りとかするんだ」

このは「えっ、いいんですかぁ!?やった~」


秋夜「ああ。料理くらいは出来ないとなって思って最近はスイーツばっか作ってんだ。食わないと腐るからどんどん食ってくれ。――――これで取引ってことで」


棗「正直今日の用事は済んだし帰るか。あとは3人で楽しんでいるといい、お邪魔したな」

小菅沢「それでは失礼しましたーっ!」


ことり「ふふふ、何を隠そうこの私、ことりの昔の夢はパティシエだったのだ!さあ私の眼鏡にかなうかな?」


▶棗と小菅沢はそそくさと帰っていきました


ことり「いただきまーす」


秋夜「自慢じゃないが今日のやつは自信作なんだ!味には自信があってな」


ことり「おお!美味しい!すごいじゃん秋夜くん!」

このは「すごい……!こんなにおいしいのは食べたことないです~。幸せです」


秋夜「そっか?それはよかった。まだまだあるからな」

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