S04 千和幽雅の諦め事 4月1日

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どうして、どうして神様は平等じゃないの?

友達はみんな、そんなことあるわけないと言うけど

僕の家がおかしいのかな

そんなことあるわけないと思うけど

僕が、おかしいのかな

――――そんなことあるわけないと思うけど

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――朱鷺森市 朱鷺森高校:教室 AM9:20――


彩音(100のやつしかない……。あれ、全部合ってたんだ)


秋夜「う、うわぁぁあああぁ……やべえよやべえよ、日本史以外赤点ギリギリじゃねえか……」

花恋「毎日毎日深夜までモンハンやってるからじゃん!しっかりしてよね!」

秋夜「いいもんいいもん!ロリっ子と戯れるもん!」


彩音(うーん、喫茶店で少しぱーっとやろうかな)

ことり「あやねー、テストどうだった?」


花恋「彩音ちゃんはどだったー?私は微妙かなぁ」


彩音「全部3桁の数字」

ことり「ぜんぶさんけた?」


秋夜「はぁ?水上嘘ついてんじゃねーだろうな?数2とか死ぬほどむずかっただろ??」


彩音 「……どうだったっけ、忘れた」


花恋「まあまあ。今日は紅葉でmaimaiしにいこーよー」


彩音「あれ苦手なんだけどなー」


秋夜「俺はパス。今日は年度はじめだから神社の掃除しないとなんだわ。うへへへ」

花恋「気持ち悪い顔してる」

彩音(うわーなんて怪しい)


ことり「あ、じゃあ私も紅葉いく。新しく何か開拓したいんだよねー」

彩音「総勢3人、じゃあ行きましょうか」


秋夜「いてらー」


――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:境内 AM10:00――


秋夜「いきなり呼び出してすまんな。巫女服はコスプレみたいで抵抗あるかもだが、一応うちの神社の正装なんだわ。恥ずかしいかもだがちゃんと着てくれると助かる。着方がわかんないなら聞いてくれ」


このは「いえいえ~。和装する機会なんてないのでうれしいです~。えっと……ここがこう?」


秋夜「いや、そこの帯は手前じゃなくて、こうもっと締めるんだ。すまんが手を上げてくれ」


このは「は~い」


秋夜「くすぐったいかもだが我慢しろよ。イー……よし。これで大丈夫だ。神社の掃除をお願いしたいんだが、奥の祠だけはいじっちゃダメだぞ」


このは「ありがとうございます。頼まれたからには頑張っちゃいますよ~」


秋夜「おう。じゃあ桜の木の下から頼むな。もうすぐ花見だから」


このは「お狐さんが巫女さんの服を着てるかわいい絵をよく見たりして……。このはにもおみみと尻尾があったらな~なんて!えへへっ」


――朱鷺森市 千和家:幽雅私室 AM10:00――


幽雅「お姉さん。お友達と遊ぶ約束してたのに家庭教師来てよかったの?」


ことり「あー、うん。前々からの約束だったしね。――――忘れてたけど」


幽雅「ごめんね。お姉さんも僕なんかより友達と遊びたかったよね」


ことり「いやあ、いいのいいの。私が好きで引き受けたことだし。……さ、始めよっか」


幽雅「ごめんなさい……。それで、今日は算数だけど……」


――朱鷺森市 朱鷺森公民館:アニメサークル AM10:00――


▶小菅沢の元々の数少ない友人、夏水怜なつみ れいと一緒に今期アニメを語る会をやっているようですね。サークルとついていますが、部員は2人しかいません


小菅沢「――何度見てもやっぱりいいなぁ……一挙放送またやらないかなぁ。かばんちゃんとサーバルちゃんの楽しい冒険がまだまだ続いていくのが目に浮かぶ締め方。心から安堵できるなぁ……たつき監督ありがとう……」


夏水「うん……よかったよな。マイルカちゃんも良かったし俺は確認できないけどつづくって文字もあったらしいじゃん?たつき監督を信じてよかった」

夏水「それで、来季アニメ何見るんだ?俺はやっぱアリスと蔵六とかかな」


小菅沢「マイルカちゃん……。もしかして最後の話しかけてきた新しいフレンズのこと!?へーマイルカちゃんっていうんだ……!プレミアム会員と戦いながら見てたから画質的に確認できなかったんだよねそれ……!ホントならまだ頑張って生きていけるっておもうよね!」


夏水「あぁ……。そういやお前今日ゲーセンに行くっつってなかった?そろそろ時間じゃね?」


小菅沢「来季のはまだチェックしてないよぉ、それってオススメ?……あ……ほんとだ……もみじさんがなにか言ってたような……ごめんね!じゃあまたね!」


夏水「お、おう……。あいつ女でも出来たのか……?」


――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 AM10:15――


花恋「あ~結センパイじゃないですか!!結センパイもここに来てるなんてなんたる運命!偶然!奇跡!ですよ結センパイ!」


結「おー、花恋ちゃんだー、奇遇だねーえへへ」


花恋「結センパイは何しに来たんですか?わたしは友達とmaimaiしに来たんですよー。手袋忘れちゃうくらいのへたっぴなんですけどね」


結「んー?休憩かな、ここ落ち着くもんね。maimaiって確か音ゲーだよねー、私も混ざっていいかなー?」


花恋「ここ2つしかないから結センパイとは出来ないです……。残念ですけど……。あああ!そうだ結センパイ!聞いて欲しいことがあってメールしようかなって思ってたんです!」

彩音(う、腕が……うでがぁ……)


結「そっかー残念。それで聞いて欲しい事っていうのは?」


花恋「昨日ですね、こないだわたしがいたようなやつを見たような気がするんです。まだまだ巫女として半人前だからうっすらとなんですが」


結「ほーほー?」


花恋「まあ結センパイなら大丈夫だとは思いますけど、一応気をつけてくださいね」


結「よく分かんないけど分かったよー、ありがとね」

小菅沢「こんにちは、もみじさん。確かなにか呼ばれてたような気がするんですけどなんでしたっけ?」


もみじ「おおう!今日は家賃取り立てだよ。けもフレ有料放送にお金出すのもいいけど家賃も払ってね」


小菅沢 「ぁあ!そうでした、ごめんなさい!ってなんで知ってるんですかぁっ!?ぇー……と」

小菅沢 「もみじさん……僕たちフレンズですよね………?」


もみじ「そんな金欠のぴ~よぴ~よくんや、ツンデレな棗くんの為にお仕事を用意してやがったのだ★そこのmaimaiで100円ドバってる君たちもおいで」


棗「おい誰がツンデレだクソオーナー!男のツンデレなんぞ、気持ち悪いだけだろうが!」

小菅沢「わ、わーい!もみじさんはお仕事の斡旋が得意なフレンズなんだね!」

彩音「水……。さ、先に、水を……」


もみじ「花恋ちゃんは秋夜くんのとこに行ってこのネガを6万で売ってきてくれないかな?」


花恋「は、はぁ……。いいですけど、これなんですか?」


もみじ「秋夜くんに聞いてね★じゃあいってらっしゃーい」

彩音(いけない…あのネガは、誰かの手に渡ってはいけない気が……。でも、体力がまだ……)


花恋「い、ε=ε=ε=ヾ(´∀`*)ノ イッテキマース結センパイ!」


▶花恋は猛ダッシュで店から出ていきました


結「いってらっしゃーい」

棗「――純情を弄んでやるのは止めてやれ。見てられないぞ」


もみじ「それは置いといて、さて本題。最近悪鬼反応が確認されたの。でも何処の誰かっていうのが全然わかってないのよ。調査してくれないかしら」


小菅沢「悪鬼はどこで確認されたんでしょうか?その周辺の調査が効果的ですかね」


もみじ「いっっっさいわかってないの!――――その代わり、20万+300ベルでどう?」


小菅沢「やります!!!!」

結「はーい、任されましたー」

彩音「みぃーずぅー……」

棗「ほら、持ってきたぞ」

彩音「んぐ……。ふはー、ありがとうございます。で、流石にとっかかりがないと厳しいと思うのだけれど」

小菅沢「そうですね……。悪鬼反応はどこで確認できるんですか?」


もみじ「そうねぇ……。悪鬼っていうのは思いの集積地みたいなものなの。だから、機械や魔法を使って思いが集まってる場所を探知出来るのよ。ただ出来るだけで、何が原因でどういう思いかってのはわからんわけなのね。まあ大体感情テンプレがあって、そこ行けばってのはあるんだけど」


小菅沢「なるほど、つまりは怪しいところを探せばいいということですね!あとは足で情報を稼ぐしかないようですね!行きましょうみなさん!」

棗「さて、人手は多い方がいいわけだが……。あれを起こして協力してもらうかどうかは悩ましい所だな」

彩音「……?ああ、枯尾花さんですか。ちょっと待っててください。――出ない……ということは、もしかしなくても公園で寝てるかなこれは」

棗「いや、起こして余計なことに巻き込まれるのはごめん……っておい!話を聞け!」


もみじ「おとぼけなつめいどくんがんばえー★明後日までにお願いね。月曜日は定休日だから★」


小菅沢「それじゃあ公園で枯尾花さんを回収してそこから調査を始めましょうか!マカセテ」

彩音「私が傍にいて抑えますから、人手は多い方がいいって言ったのはあなたですよ?ほらいきましょう」

棗「……不安だ」


――朱鷺森市 朱鷺森公園:中央沿い AM11:15――


▶枯尾花が公園のベンチで爆睡しています。椅子の隣に張り紙で、『昼寝中です。御用の無い方は起こさないでください。枯尾花』と書かれています


彩音(えっと、公園……。あっ見つけたって、うわ、あれ、えっあれ、何)


枯尾 「すぴー……くるるるる……すぴょー……」


彩音「――――えっと、あの、枯尾花、さん?起きてください、お仕事です」


枯尾「すぴょっ……?お仕事ですか。おはようございます。僕にお仕事ということはこすぷれの撮影ですか?それとも変質者狩りですか?それとも、――怪異狩りですか?」


彩音「選択肢の3分の2が狩りってなんですか……。えーっと、まずは怪異探しからです。狩りはその後に」


枯尾「……分かりました。それでは行きましょう。ふふふふ、今日はどんな事になるか楽しみですね」


彩音「……あと一つ。わざわざ起こさないで、という紙を貼るのはいかがなものかと」


枯尾「――貼り紙は大事だと聞いたのですが……。ううむ、難しいですね」


――朱鷺森市 萩野朱鷺森神社:境内 AM11:20――


小菅沢「怪しいところ……妖怪の僕が言うのもなんですけど所謂パワースポットというところから探すのは間違いはないはずです……。おや……?アレは……?」


花恋「しゅーやくぅん……?このネガに入ってる彩音ちゃんのえっちな動画は何かなぁ??なんで6万円で買っちゃうのかなぁぁ?」

秋夜「い、いや、こ、これはその、そ、そう!礼緒さんと見たいと思ってたんだよ!そ、そうですよね!」


小菅沢「ぇ!?ちょっとちょっと何言ってるんですか!?さっきもみじさんとこで言ってたネガってえぇ!?」


花恋「本当かなぁ?彩音ちゃんのおムネとか、だ、大事なところまではっきり写っちゃってたんだよ?下着ですらないようなの着て、官能的に紐を解いてたあの動画が……?」

秋夜「し、仕方なかったんだって花恋。礼緒さんがどうしてもって言うから俺の小遣いで買ったんだよ」


小菅沢「み、水上サンの!?ダメですよ!ってなに言ってるんですかー!」


このは「しゅーやさ~ん、あっちの掃除終わりましたぁ。あれ、霧江さんに小菅沢さんじゃないですか~」


花恋「まあどっちでもいいけどね。このはちゃんとか、花さん。あろうことか結センパイまであるとか言い訳出来ないよね……。ことりちゃんに連絡しちゃうんだから」

秋夜「あ、ああ。このはちゃん助かるよ。って花恋待って待って」


小菅沢「あっ、やっぱり見た事あると思ったらこのはさんだったんですね、巫女さんですか」

このは「はい~。今日は神社でお手伝いさんです」


花恋「へぇえ~更に幼女に巫女服着せるようなヘンタイさんだったんだぁ。こっちも合わせてメールしなきゃ」

秋夜「か、花恋……。なんでもするから綾瀬には黙っておいてくれよ……」

花恋「ふぅん……じゃあ今度お買い物の荷物持ちしてよ。それでチャラね」

秋夜「ぐ、わかった……。それで、礼緒さんはどうしてここへ?」


小菅沢「そ、そうでした……。僕は今調査でここへ……ってちょうどよかったこのはさん。――ここいらでなんでもいいので怪しい……、というか調べ甲斐がありそうな場所ってご存知ないですかね?」

このは 「へ?唐突ですね~。いきなり言われても……う~ん」


秋夜「最近”あの”もみじさんに言われて探偵ごっこやってんだろ?それならやっぱ病院じゃねえかな」

花恋「あー!あたしも聞いたことあるよ!なんか深夜に化物が出るって」


小菅沢「病院ですか?詳しく聞かせてもらっても?」


秋夜「ああ。学校で噂になってたんだが、どうやら深夜に化物が出るとかなんとかで。――――俺はあんまり興味ないから詳しいことは知らんのだわ。すまんね」


▶このは 記憶力

 クリティカル

▶小菅沢 仕事知識

 成功

▶小学校でも病院に化物が出るというのはもちきりになっていたはず。ただ、春休みなので口コミ程度でしかないが

▶どうやら化物が出るという情報は聞いていたが、11話ショックでうろ覚えですね


小菅沢「そういえば僕も聞いたことがあったはずだったけど……。セルリアンのせいで記憶が飛んでいました……。――――秋夜さん、このはさんは今日一日巫女さんですか?出来れば調査に同行をお願いしたいのですが」


秋夜「いや、掃除をお願いしただけだから今日は大丈夫だ。明日また頼むなこのはちゃん」


このは「わかりました~、また明日に。ええと……、もう少しこの格好でいても?」

小菅沢「ありがとうございます。ではこのはさん!時間が惜しいです!早速病院へ行きましょう!」


秋夜「ああ。うちの神社の服だからコスプレ扱いされることもないだろう」


――朱鷺森市 朱鷺森商店街:アーケード通り PM1:00――


夏水「おお!棗じゃねえか!中学校ん時に会って以来だなオイ」


棗「ん?お、夏水かお前!」


夏水「で?今でも相変わらずラグナ辺りでへこへこやってんの?」


棗「久しぶりだな、――俺はジン使いだ。お前こそ未だに男と間違われてるんじゃないだろうな?」


夏水「いやぁまあしゃあねえっしょ。この見た目で女だって気づくほうがキモイっての」


棗「まあ、お前が好んでしてるわけだしな」


夏水「そうだな!ところでお前のことだからそうだな……。最近駅で毎日飛び降り自殺の幻影が見れるって話だが知ってるか?」


棗「駅で飛び降り自殺、の幻影?詳しく教えてくれ」


夏水「いやな、スカチャの奴らから聞いたんだけど毎日夕方に飛び降り自殺の人影が見えるんだとよ。それで毎日電車が朱鷺森で止まるってキレてたぜ」


棗「毎日夕方にか。それははた迷惑な幻影だな。ただそいつしか見えてない、ってオチとかじゃないだろうな?」


夏水「気になって俺もツイキャスで取りに行ったんだけど、俺にも見えたぜ?やべ、人が落ちたって思ったんだけど、地面見ても誰もいねえんだわ」


棗「マジかよ……。まるで漫画の世界だな。で、その人影に見覚えがある、とかはないよな?知り合いだったら勘弁だぜ」


夏水「流石にそれはねえなあ。ただ、女に見えたぜ。俺みたいな感じじゃなくてもっと華奢なさ」


棗「飛び降りる女の幻影か。おっかない話だな、もっといい話が聞きたいもんだ。――ってそうだった、悪いがちょっと急ぎでな。どうせ公民館に居るんだろ?また今度な」


夏水「おう。またやろうぜ! ――――――へぇ、まだこの街にいたんだ」


――朱鷺森市 千和家:幽雅私室 AM11:40――


幽雅「ありがとうお姉さん。算数苦手だから時間取っちゃってごめんなさい」


ことり「いいのいいの、苦手教科とか誰にでもあるしね」

ことり「私も社会科系ダメだし……」


幽雅「そろそろお母様が帰ってくるから帰ったほうがいいよ。最近のお母様ちょっと怖くて」


ことり「そうなの?あんなに優しいお母さんが?」


幽雅「うん。なんかヒステリック?っていうのっぽくって。すぐ怒るから怒られないように早く帰ったほうがいいよ」

幽雅「僕も心当たりがなくって。すぐ怒るし、物飛んでくるから最近はおしゃべりも出来てないんだ」


ことり「ううん、どうしたんだろうね」


▶綾瀬 観察力

 成功

▶当時は玄関や幽雅の部屋は小綺麗だったが、最近は掃除をする時間もないんだなと入ったときに感じました。掃除機が玄関にあったりと所々に余裕の無さを感じます


幽雅「じゃあお姉さん。また火曜日にお願いします」


ことり「うん、またね」


――朱鷺森市 朱鷺森美術館:館内 AM11:35――


▶朱鷺森美術館。現代美術を中心にアート作品を飾っている。併設の喫茶店紅葉はゲームセンターも入っており、そのアンバランスさ故に一部で逆に話題になっています。君たちが常にたむろっている場所ですね。なぜか展示は妖怪モノが多く、企画展示もその類いが多い。今はお昼前でシフトの交代をしているようです


お姉さん「お疲れ様でしたー昼のシフトお願いしますー」

おばちゃん「はーい。お願いしまーす」


▶結 日本語

 成功

▶現代アートのスペース、日替わりコラムが目に入った。一見普通の考察なのだが、斜め読みにするとコミケ行きたい。あと、駅はあぶないよと書かれているのにたまたま気が付きます


結「コミケかー、私も久々に行きたいなー。――駅があぶないって書いてるし、もみじさんが言ってたのはこれかなー?」

結「色んな展示見れたし、そろそろ出よっかな」


――朱鷺森市 千和家:居間 PM12:25――


幽雅「お姉さんどうしたの?お友達と遊ぶ約束してたんじゃ……?」


ことり「えっ、あー、いや、友達ももう解散してるっぽいしどうしようかなーって。あはは」


幽雅「あっお母様帰ってきたよ」

お姉さん「あらいらっしゃい。うちの幽雅はどうですか?」


ことり「こんばんは、お邪魔してます」


お姉さん「綾瀬さんのおかげで幽雅も最近は成績がよくなってきていて、来年度も引き続き宜しくお願いいたしますね」


ことり「はい、任せてください!」


▶綾瀬 客観視

 成功

▶この間までは綾瀬さんではなく、ことりちゃんと呼ばれていたはずだ。


お姉さん「聞いてくださいよ。うちの職場美術館なんですけど、最近は小学校で不審者が出てるらしくって。幽雅の小学校なので不安で」


ことり「あー、最近そういう話多いですもんねー」


お姉さん「綾瀬さんもお綺麗だから、気をつけてくださいね」


ことり「ありがとうございます。それじゃああまり長居するのもあれなので、失礼します」


幽雅「ばいばい」


ことり「じゃあね幽雅くん。おじゃましましたー」


――朱鷺森市 朱鷺森病院:ロビー PM1:30――


小菅沢「噂のことについて聞くなら、現地の人に聞いてみるのが手っ取り早いですね。病室を回ってみましょうか、出来るだけ症状の軽い方を中心に」

このは「は~い」


▶小菅沢 世間話

 失敗

▶このは 信用

 失敗


おじいさん「あぁ……聞いたな。儂にとっちゃ戯言もいいとこだがな」


小菅沢「そうですか、お話頂きありがとうございました」

このは「悪いやつをたいじします!」


おばあさん「あらあら可愛いわねぇ。10月のお祭りもそろそろだったかしら」


このは「む~、お祭りのお知らせじゃないのにぃ……」

小菅沢「このはさん、もう少し粘って聞いてみましょうか」

このは「そうですね~。せっかく来たんですもの、なにもなしじゃ帰れません!」


▶小菅沢 聞き耳

 失敗

▶このは ファッション力

 成功


おじいさん「そういえば深夜に化物とか出るとか若いのが言ってるが眉唾もいいところよなぁ」

おじいさん「若い頃は儂らもあったしのう」


小菅沢「――――その若い人に話を聞いた方がよさそうですね……」


おにいさん「おー!リアル巫女服とか始めてみたわ!お嬢ちゃんアメいる?」


このは「わぁ!ありがとうございます~、えへへ。おにいさんはここで夜中に化け物が出るって話知ってますかぁ?」


おにいさん「沙耶の唄……ゲフンゲフン ああ、見たこともあるんだぜ!」


小菅沢「詳しくお聞かせ願えませんか?僕たちそのことでここに来たんです」


おにいさん「女装山脈……ゲフンゲフン ああ、昨日の晩だったか、ブリッジしながら高速で病室を追いかけてくるやつがいたんだ。暗かったから化物と見間違えられても仕方ないと思うわ」


▶小菅沢 妖怪知識

 成功

▶そんな妖怪は聞いたことがない


小菅沢(妖怪の類ではない……この話が本当だとすれば、別の超自然的なもののようですかね)

小菅沢「それは……頻繁に現れるものなんでしょうか?」


おにいさん「こんな可愛い子が女の子のはずがない……ゲフンゲフン ああ、毎日見れるよ。実害もないし慣れちゃったわ」


このは「失礼です、このはだってちゃんとした女の子で……」

小菅沢「このはさん……僕は実際にソレを見てみようと思います。このはさんはどうしますか?」

このは「夜まで待つんですかぁ?――ずっとここにいてもあんまり情報はないとおもいますよ~?いったん他へ行きましょう」

小菅沢「そうですね、わかりました。まだ夜まで時間があります。そうしましょうか」

このは「おにいさんも、ありがとうございました~」


おにいさん「はじめてのおるすばん……ゲフンゲフン ああ、気をつけるんだよ」


――朱鷺森市 朱鷺森駅:改札口前 PM1:30――


▶棗 観察力

 失敗

▶結 聞き耳で判定

 ファンブル[精神15ダメージ]


棗「幻影が見えるのは夕方だったな。少し早いが」

結「あ、棗さんだー こんにちはー」

棗「――今のところは大丈夫か。うん?あんたは確かこの前の」

結「はい、そうでs……あ、あれ……」

棗「お、おい!どうした!?」

結「何だか体に力が入らなくなって……ちょっと肩、借りてもいいですか?」

棗「しょうがないな。ほら、どうやらここの駅は飛び降りる幻影が見えるらしい。もしかしたらそれ関係で何かに当てられたのかもな」

結「よいしょ……っと。へえーそうなんですか。私霊感とか無いと思ってたんだけどなー」

棗「見たという奴はいるが俺が見たわけでも、それがどういうものなのかも分からないからな。それの確認で来たんだが……。あんたはどうしてここに来たんだ?」


▶結 デリバリー[清酒]清酒

▶結 生命抵抗

 失敗

▶棗 世間話

 ファンブル[生命15ダメージ]


結「いやーなんか新聞に駅にあぶないものがあるって書いてあったのでー」


▶鞄の中に入っていたカップ酒をほとんど無意識で飲みます


棗「駅が危ない?そういえば電車が止まる程だと聞いたな」

結「へぇ?そうなんれすかーじゃあ後で見に行かないとれえすねー」

棗「ああ、そういうこt……おわっ!」

結「わわっ大丈夫……ですかあ?」

棗「あ、ああ……。どうやら俺も何かに憑かれちまってるのかもしれないな……」

結「ほんとおにあぶないんですねえ」


▶棗 ローカル知識

 失敗

▶駅員に話しかけようとしたが、どうやら運休停止した電車の整備に行っているらしくいません。構内が騒がしく、近くで飛び降り自殺っぽいのがあったらしいですね。


棗「運休、電車が止まってるのか。まさか……!――遅かったか…いや、それでも向かうべきか。俺は駅の中に向かうが、あんたはどうする?」

結「じゃあ私もついていきますよぉ」


――朱鷺森市 朱鷺森駅:ホーム PM1:45――


▶大量に野次馬がいます


棗「どうしたんですか?電車止まったんですか?」


野次馬「いやいつものやつだよ。すぐ運休再開するだろう」


棗「いつもの、ってもしかして飛び降り自殺の幻影?実は実際に体験するのは初めてで」


野次馬「あーそうそう。落ちる音まで聞こえるから質悪いんだよな」


棗「落ちる音まで……。幻影にしても質が悪いものだ……」

結「それについてもーちょっと詳しく教えてもらえませんかぁ?」


▶結 誘惑

 成功


野次馬「いやぁ俺も詳しくは知らねえんだよ。ただ、人が落ちていくのとドサッって音は聞こえるんだ。それだけだよ」


結「それってどの辺りで見えるんですー?」


野次馬「どこで、って言われても……。駅にいるなら見えるだろうな」


棗「なるほど。因みに1日に何度ぐらい起きるものなのか、とか知ってはいないだろうか?」


野次馬「毎日1回必ずだよ。あークソ。これからバイトなのに」


棗「ありがとうございます。どうやら今日はもう望めないか」

結「バイトがんばってくださーい」

棗「――――長丁場になりそうだな」


――朱鷺森市 朱鷺森小学校:職員室 PM4:00――


▶彩音と昔からの知り合いの紺野先生がいます。彩音は紺野に会いに来たようですね


紺野「こんにちわ。水上さん。お久しぶりですね」


彩音「お久しぶりです、実は調べたいことがあってここに来たのですが」


紺野「ほう。出不精だった水上さんが……」


彩音「誰が引きこもり予備軍か。じゃなくて、ここ最近で気になることが起こったりしませんでしたか?」


紺野「ああ。水上さんの好きなオカルト絡みの話がありますよ」


彩音「ほう、お願いします」


紺野「暁が垂直に射す時間に、人や重力、時間の性質が変わるというものらしい。ちょうどさっきくらいだろうね。優しい人が凶暴になったり、落ちるはずのないものが落ちたりしているらしいよ」

紺野「小学校じゃ今はそんな話で持ちきりだよ」


▶彩音 テンプレ察知

 成功

▶あっこれ地図で見たらなにかあるパターンだ!


紺野「そうそう。うちの子達がコナンみたいなことをしてましたよ」


彩音「――麻酔銃を撃って変声でもしてたんですか?」


紺野「病院、小学校、駅の三角形でちょうど囲めるから、中心になにかあるのでは?とからしいです。そこは今は空き地で何もないんですがね」


彩音「ふむ……なるほど。大変参考になりました。先生、喫茶店に寄ることがあってその時私がいたら何かサービスしますね」


▶彩音はメモをしまって立ち上がります


紺野「もみじにも会いたいですし、美味しい珈琲でもいただけるとうれしいですね。ではまた何かあれば来てください。子どもたちも喜ぶでしょう」


彩音「喜ぶ、かなぁ……。では失礼します。待ち人もいますので」


▶彩音が出ていった後、紺野も思案し始めます


紺野「さて、悪鬼の仕業でしょうか?――こちらも動いておくべきですね」


――朱鷺森市 朱鷺森小学校:校門 PM4:20――


枯尾 「ふわぁぁ………おっと、お話は終わりましたか?」

彩音「はい、有用なことを聞けました。お待たせしてすいません」

枯尾「僕も何か手伝えたら良かったのですが……。頭を使う作業はどうにも向いてないようです」

彩音「でも何か考えないと脳はさび付いていくだけですよ……。ここで何かやり残したことはありませんか?ないなら喫茶店に戻ろうと思っていますが」

枯尾「いえ、特にはありませんね……。お役に立てず、申し訳ありません。――代わりと言ってはなんですが、万が一があればお守りしますので安心して下さいね?」


――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 AM10:00――


▶時間をかけ、情報共有をしました


もみじ「うーんやっぱり1日じゃあんまり情報が得られなかったみたいね」

もみじ「その三角形の空き地に誰か見に行ってほしいのと、他に行きたい所あるなら言ってほしいわね★」


小菅沢「まさか一挙放送があって病院どころではなかったとは……」

彩音「空き地に行きますか」

結「じゃあ私も空き地にー」

小菅沢「水上さんの持ち帰った情報が有力ですね……。病院の方も気にはなりますが、優先すべきは空き地の調査でしょう」

ことり「みんな行くっぽいし、私も空き地に行くかー」


――朱鷺森市 朱鷺森駅:ホーム AM11:40――


▶ふらふらと黒い影がホームに落ちようとしているのが見えます。


▶棗 観察力

 成功

▶棗 早業

 成功

▶人の影はどうやら少年のような大きさに見えます


棗「――ようやく拝めたな。……華奢だとは聞いていたが、あれじゃ男の子なんじゃないか。まあいいか」


???「あっ……」


棗「みーっけた、それとやっと捕まえたぞ」


???「ごめんなさいごめんなさい……悪気はなかったんです」


棗「よかったら話してくれないか。君の正体含めて、俺を信じてくれるならだが」


幽雅「僕は、僕は……千和幽雅……です。なんで落ちてるのかは……わかりません」


棗「そうか。幽雅君、最近君の周りで起きた、もしくは起き続けている嫌なことはあるかい」


幽雅「それが……お母様に止められるくらいで特に……」


棗「止められる?何をだい?遊ぶこととかかい?」


幽雅「落ちることを……」


棗「落ちる、こと……。君は何歳かな。お兄さんは20歳ちょっとの若いお兄さんなんだが。小学生とかかな?」


幽雅「8。おにいさんありがとう。じゃあね」


棗「――悪気はなかった、か。そうだな……、君は悪くないさ」


――朱鷺森市 朱鷺森病院:ロビー AM11:40――


このは(病院だけ怪異が夜中なこと、何かあるんじゃないでしょうか~?)


おばあさん「あらぁ今日も宣伝かえ?頑張ってるねえ」


このは「え~と……はい、ぜひよろしくお願いします~」


▶このは 歌唱で判定

 失敗

▶絶妙に音を外してしまったが、病院にいる爺さん婆さんには大人気だった!


おばあさん「がんばったわねぇ」


このは「ありがとうございます~……うぅ、こんなはずじゃ……」


▶このは 視線

 クリティカル

▶このは 正気度で判定

 失敗[狂気表:現実逃避]

▶拍手も鳴り止み、ふと何かに見られてるような気がします。じっとりとねっとりとした気持ち悪い視線がありえない場所から注がれていますね。ハッとして天井を見上げると一つ目の緑鱗の化物が姿を表します。それはじっとりと見つめており、四足で天井に張り付いています


このは (こっちにあんなものはいないちがうちがうちがうこのははなにもみてない……っ!)

このは「ヒッ」


▶このはは脱兎で逃げ出します


おばあさん「あらぁ……もう1曲歌ってもらおうかなと思ったのに」


――朱鷺森市 空き地:土管 PM12:00――


▶空き地の中央で青い悪鬼がふわふわと発生しています


枯尾「……ありましたね。行きますか?」

小菅沢「やはり、一般人には何もない空き地でしたね」

彩音「行くは行くけどその前にっと……」

結「確かこの中入るんだよねー、今日はどんな所なんだろー」

枯尾「命懸けとはいえ、こうして皆さんと一緒に行動できるのは……やはり楽しいですね」

棗「すまないな、遅れちまった」


ことり「ううん、私も今ついたとこ♡♡」

彩音(うわ)


棗「――それは別のやつにやってやれ」

ことり「なによー彩音ー」


このは「はぁ……はぁ……ここ、ですね。このはは大丈夫……。うんっ」


小菅沢「……?大丈夫ですか?このはさん……?」

このは「大丈夫、です。何も見てません」

彩音「さって、さっさと調査を終わらせて私は寝る」

ことり「――しっかし私の知らないうちにみんな色々駆け回ってたのねー」


――蟲の巣窟――


▶悪鬼に入った途端、空間を見る間もなく夥しい程の人間大の大きさをした黒い羽虫が飛びかかってきます


棗「嫌な雰囲気だな、ここは」

小菅沢「これはまた……。気味の悪いところで……」

枯尾「……『刃桜』、斬る相手には困らなさそうですよ」

ことり「うっへえ、なんじゃこりゃあ……気持ち悪い」

このは「うぅ……あんまり見ていて気持ちのいいものではないですね~……」

結「虫はちょっとー……」

彩音「……気持ち悪い」


▶戦闘前行動 綾瀬 きびきび動こう 綾瀬枯尾


棗「後ろは可能な限りこっちで対処する!ただ長引かせないでくれよっ」

枯尾「数が多いということは、一体あたりは大したことが無い、ということでしょう。人間と同じですね」

小菅沢「いくら弱くても数が居れば脅威です!数を減らすことに専念しましょう!」

彩音「一匹ずつ確実に、丁寧に潰す」


▶枯尾 通常攻撃[もっと狙って]

 成功 25ダメージ


▶小菅沢 通常攻撃

 成功 24ダメージ


▶黒い羽虫は砕け散ったよ。砕け散った体液が衣服にかかり、溶けていきます


枯尾 「………うう、嫌な感じですね」

小菅沢「うわぁ……僕が見切れませんでした……」

ことり「はー、やばい、応援するのも結構疲れるね……」

彩音(後方は攻撃1に支援1に対して敵3、前方は遠くに1……。後ろでいいか)


▶ことり 回復薬G

▶彩音 時の刃

 8ダメージ


ことり「ありがとう彩音ーーー!!!!」


彩音「あー騒がしい騒がしい」

枯尾「……この匂い、ちゃんと取れるんでしょうか」

彩音(――虫一体も削り切れないなんてちょっとショック)

棗「援護は任せてくれていい」


▶棗 通常攻撃

 成功 8ダメージ


▶黒い羽虫は砕け散ったよ。砕け散った体液が衣服にかかり、溶けていきます


棗「っと……。あんまいい気分じゃないな」


ことり「毎度どうもことり運送です。これからもどうぞごひいきに」


このは「ことりさん……!ありがとうございます」


ことり「いいってことよ!」


[君はこっちだ]

▶このは 通常攻撃

 成功 24ダメージ

 成功 12ダメージ


▶結 デリバリー[ヒールバレット]ヒールバレット


▶黒い羽虫は砕け散ったよ。砕け散った体液が衣服にかかり、溶けていきます


このは 「えい、やぁっ!……少し足りませんか」

結「この調子この調子ー」

結「この水傷にきくんだよー」


▶悪い蟲 産卵(自分を2匹追加する)

▶悪い蟲 産卵(自分を2匹追加する)

▶悪い蟲×4 飛びかかり(物理。精神5ダメージ)

▶このは枯尾このは彩音 回避判定

 成功

 成功

 成功

 失敗 5ダメージ

▶全身に蟲にたかられ、身体が蟲で埋まっていきます


枯尾「おっと、危ないですね」

このは「あたるのはちょっと、いやですね~」

彩音「う、うわ、うわぁ……!嫌、嫌ぁ、……!」

ことり「うっわあ、地獄絵図……」

枯尾「……大人しくしていてください!」


▶枯尾 魔眼 通常攻撃

 失敗

 成功 26ダメージ


▶小菅沢 通常攻撃

 成功 23ダメージ


▶ことり ソニックブーム

 18ダメージ


▶黒い羽虫は砕け散ったよ。砕け散った体液が衣服にかかり、溶けていきます


枯尾「一撃必殺ッ!」

小菅沢「散ってください!ヤァッ!」


ことり「あああついに私のとこにも!!!!!!!」


枯尾「うう……。ぬるぬるしますね……」

小菅沢「これくらいで音は上げられません!」


ことり「きっもちわるい!!」


棗「デア、フライシュッツ!」


▶棗 通常攻撃[狙撃][もっと狙って]

 成功 38ダメージ


▶彩音 通常攻撃

 失敗


▶このは 通常攻撃[もっと狙って][属性違うぞ!]

 成功 16ダメージ


▶黒い羽虫は砕け散ったよ。砕け散った体液が衣服にかかり、溶けていきます


棗「おっと、サンキューな綾瀬ちゃん」

彩音「――動かないでよ、殺せないでしょ」

このは「ことりさん……何から何までありがとうございます!これで、おしまいっ!」


▶暗く、狭い悪鬼の天井がボロボロと崩れ去り、空間の破壊を物語っていますね。放っておくと空間の消滅に巻き込まれてしまうかもしれません


ことり「はーーーー長かった!」


小菅沢「ハァッ……ハァッ……!脱出しましょう……!」

棗「ふぅ……。クラクラするな。俺は先に帰るぞ」

枯尾「――ううん、ぬるぬるします……」

彩音「――疲れた、早く帰ろう」


ことり「そういえばこのはちゃんそれ借り物って言ってなかったっけ……?」


このは「えっ……あぁ!?洗って落ちるでしょうか……うぅ」


ことり「まああれだったらその、私も謝りに行くから……」


結 「みんなおつかれー」


▶結 心理学

 成功

▶このは 観察力

 成功

▶Gの死骸がそこらに散らばっています。前足がピクピクと痙攣しており、凄く気持ち悪いですね。残骸になり、見る影もありませんが、キッチンらしいものが見えます。更には改札口、黒板のようなものも見えますね。また、緑の鱗が落ちているのがわかります。

▶悪い虫:好ましくない友人、恋人について。癇癪のこと。広い意味で捉えて最近だと特に子供に対して、教育に悪いと思われること全般を指す。誘惑がある度に悪い虫が湧いていたのではないのだろうか?悪い虫とは誘惑について全般のことだろう


結「これ、キッチンに改札口に……黒板?何でこんなものがあるのやらー」

このは「なんでしょこれ?持って帰りましょ~」

結「……なるほどー。これで1つレポート書けちゃいそうだなー。戻らないとねー」


▶天井が完全に崩落し、まるで自分は最初からこの空間にいたような気がしてきます。遠くに青い光が見えますね。あそこに行けばなんとか出ることができそうです


このは「ちょ~っと長居しすぎちゃいましたね~」

結「みたいですねえ」


▶結 脱出判定

 計23ダメージ

▶このは 脱出判定

 計7ダメージ


――朱鷺森市 空き地:土管 PM3:00――


結「……うーん」

このは「ふぅ、ちゃんと戻ってこれましたね~。ちょっと無茶しちゃいました」

棗「目ぼしい成果は得られたか?わざわざ体を張る必要もないだろうに」

彩音「無茶するねあなた達、早く戻って報告しましょう」

結「けど色々分かったよー、この人とっても苦しんでたんだねー」

小菅沢「ハァッ……ふぅー……。皆さんお風呂に入りたいと……思いません……?」


ことり「さあ、もう帰ろう!そしてお風呂に入ろう!!!私はさっぱりしたい!!!」


このは「綺麗に落ちなかったらどうしましょう……先に今から謝りに行った方がいいのかな……う~ん」

結「動いた後はお風呂だよねー」

枯尾 「ああ……。替えの服、借りないといけませんね……」


ことり「このはちゃんは……ううん、どんまい……」

ことり「さっきも言ったけど、もしダメそうなら私も一緒に謝りに行くよ。――とりあえず今日は帰ろう」

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