第2話 入学してから1週間


天津高校に入学してから1週間。

あたりの桜の木の桜は無くなっており、地面に桜の花びらが道路を埋め尽くすぐらい落ちていた。

4月17日(金曜日)、俺はいつも通り6時00分に起き、朝食を済ませ歯磨きも済ませる。

制服に着替えれば学校に行く準備が完了するのだが、学校の朝のホームルームの開始時間は8時30分。

寮から学校まで徒歩5分で着くためすぐに寮を出なくても余裕で間に合う。

だが、俺は毎日朝のランニングをする為に早起きをしている。

今日も朝のランニングをしていたのだが…

雷兎》なんかあの手紙が届いてから誰かに見られているような気がする

あの手紙とは、入学式翌日の俺のポストに入っていた【私ずっと前から好きでした!】と書いてあったあの手紙だ。

あの手紙を受け取ってからは周りを気にするようにはしているのだが、全く何も変わった気配はないし、女子から話しかけられるっと言う変化もない。

雷兎》やっぱりイタズラだったのかな‪w

ココ最近はこう感じて来ている。

だから俺は今日何も変化がなかったらこのことは忘れるつもりでいる。


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俺は走り終わって少しシャワーを浴びた後制服に着替えて学校に向かった。

教室に入ると周りか「おはよう〜」といつもの挨拶をする。

「おはよう〜」「おはー」といつもの挨拶が聞こえた。

そして自分の席に座ると

皐月》「雷兎おはよう」

雷兎》「おはよう〜」

といつもの挨拶する。

授業が4限目まで終わり、俺は皐月と一緒に食堂に向かう。

俺はいつも唐揚げ定食を頼む。

雷兎》「やっぱり唐揚げ定食は美味いな〜」

というと

皐月》「唐揚げ定食も美味そうだがたまには違うのも食べたらどうだ?」

という

雷兎》「違うのも食べようと思ってはいるんだけど、毎回頼んじゃうんだよな〜」

皐月》「そうかそうか」

という会話をしてお昼ご飯を食べる。


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お昼ご飯を食べ終えたあとは教室に戻りいつもは昼寝を取り午後の授業に備える…のだが、昼寝に入る前に学年から超人気な女子に話しかけられた。

紅音》「こんにちは雷兎君♪」

と少し元気な感じに話しかけられた。

雷兎》「そっそうだよ〜」

と少しテンパった感じに返事をする。

そりゃ急に超人気な女子に話しかけられたらテンパるの仕方ない。

雷兎》「どうしたの?」

と聞くと

紅音》「何となく話したくなった〜」

と言った後に

紅音》「そう言えば、次の土曜日って用事とかってある?」

雷兎》「ないけどどうして?」

紅音》「実はある昔からの幼なじみの男の子にプレゼントを渡したいんだけど、どんなのがいいかわかんないから買い物に付き合って欲しいな〜って思って」

と急に一緒に出かけようって言ってきた。

雷兎》「予定は無いけどどうして俺?」

紅音》「あっえーっと…幼なじみが雷兎君と似てるからだよ!」

という

雷兎》「そうなんだね〜俺でよかったら付き合うよ」

紅音》「良かった〜集合場所とか時間はメールで知らせたいからメールアドレス教えて貰えないかな?」

と急にメールアドレスを聞こうとする。

雷兎》「今ここで決めれば…」

と言おうとしたら

紅音》「まだ時間とかわかんないからメールで話したいかな〜」

と言われたので

雷兎》「分かった、じゃあ俺のメールアドレスを教えるね」

と言いメールアドレスを交換しあった。

紅音》「ありがとう!じゃあ時間とかメールに送るね!」

と言いながらいつも一緒にいる女子グループの方に戻っていった。


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午後の授業が終わり、俺は寮に戻った俺はベットにダイブした。

雷兎》「まさか俺が買い物に付き合ってって言われるとは思わなかったな〜」

そう言うとなんか恥ずかしくなってくる。

だがあくまでも昔からの幼なじみにプレゼントを渡すためとは言い、一緒に買い物に付き合うってだけでめっちゃ緊張する。

当日は服装とかちゃんとしたのを着なきゃいけないな〜っと思いつつ夜ご飯を作り、食べて、風呂に入り、寝る準備が出来てベットに再びダイブをしてSNSを見る。

SNSには【学年で超人気な女子の買い物に付き合うことになった】と載せると、「羨ましすぎる!」「お主やりおるな〜」「まじかよ〜」という返信がたくさん帰ってきてその返信に返事をし終わって今日は寝ることにした。

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