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普段から何も考えずに生きているせいか、このエッセイらしき何かを書き始めた理由をもう忘れてしまいました。くれうぉです。
昨日はナイーブでセンシティブでノスダルジックな気持ちになっていたせいか、自分の中に溜まっていた膿を吐き出すつもりで書きました。後悔はない。
さて、自省録はここまでにして、今日もバリバリ書いていきます。
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この季節になると、夜風が心地良い。
風が遠くから運んでくる涼しさと、どこか懐かしくなる夏の世界の匂いが前髪を揺らし、僕を包んで通り過ぎる。
雨が降った後の夜の匂いは格別に良い。
まるで空がそのまま降ってきたかのように錯覚してしまう、あの清らかな香り。
ポトンポトンと、葉を伝って滴り落ちる雫の音が、耳の奥に響き、頭の中を洗い流してくれる。
まだらに光る街並みは、街に残る人の微かな息づかいがはっきりと感じさせる。
そんな夜の中、もの憂いげな様子で窓枠に腰掛けて、夏の暑さと雰囲気に酔わされるのだ。
これも、僕のひとつの幸福のかたちなのだろう。
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