初めまして。企画に参加させていただいた保紫といいます。
興味を惹かれたのでお邪魔させていただきましたが……これは、じっくりと読みたい作品ですね。年の瀬にこの作品に出逢えたことを嬉しく思います。
お母さんの音声が残されたテープが、良い仕事をしていますね。手紙ではなく、音声というのが、胸にぐっときました。一万文字があっという間。
二つのカセットテープを入れる場所があるラジカセ、ああ懐かしいです。年がばれてしまいますね(笑)
遅読ではありますが、続けて読ませていただこうと思います。
作者からの返信
企画参加ありがとうございます。
一話一話が長いですが(ネット小説初心者でこうなってしまいました)、見限ることなく読み進めて頂ければ幸いです。
コメントは大歓迎です。気が向いた時には又お書き下さい。
読者を世界観の中に引き込む、独特の文体。いいですね
やるせない……苦しい……。解決しないもどかしさと、抑えきれない怒りの情緒が、文面からもひしひしと伝わる、そういう作品に仕上がっています。素晴らしいです。
ただ……一つ私としての意見は、これを小説と言えるのか、という事です。
確かに心情的なものの説明は、登場人物の会話などから十分に伝わってきます。
しかしそれは、脚本や台本と同じです。
もし、この文体に誇りと尊厳を持っているようなら、その矜持を踏みにじるような意見をするべきでないのですが、私も意見をする以上、しっかりとお伝えさせていただきます。
これは、半分以上小説ではないです。
小説の醍醐味とは“文”だけで、人の感情、表情、行動、そして景色、感覚、つまり“世界”を表現することにあります。
この物語の中には、新車のラパン、トラック、などの表現によって「あぁ現代的な世界なのかな」と、読者に説明する文章などがありますが、いかんせん主観が多すぎる。
主観の文が悪いんじゃないんです、
でも、見たこと感じたことを箇条書き的に書いていく行為というのは、作文です。
それの表現を大人化したものを小説化と言われれば、うーんという感じがします。
言い方を変えましょう、世界観が狭いです。
私たちたち読者は、この話において、主人公の主観が全てです。
つまり、人ひとり分の視野しかこの物語から獲得することが出来ないという事です。
かなり高度な話をしているのは百も承知ですが、この話の、この物語の作り方の更なる領域を求めるならば、より小説らしい、“詩的”という物にも目を向けてはいかがでしょう。
確かに、主人公が急に詩を唱え始めたら、それこそ崩壊ですが、だからと言って、語るだけが、小説ではないと思うのです。
視野を広くする。
今一度、ご一考ください。
総評【独特の文体が映し出す光景は生々しさ、現実さを演出し、リアルな世界を形どる。しかし世界が小規模であるために、完全な没入という点において、まだ少し一歩届いていない感じがする。その一歩が加わるだけで、劇的な進化を遂げるだろう】
これからも頑張ってください。
作者からの返信
貴重なご意見ありがとうございます。
丁寧に読んで頂けたのがコメントから伝わりました。
これからも精進して参ります。
感謝。
まるで、サスペンスドラマを見ているように物語に惹き込まれ拝読させて頂きました。とても重厚なテーマでありますが、お母さんや凛さんの感情がとても丁寧に伝わって来ました。
お母さんと多香子さんのことを思うと胸が痛くなりますし、男たちを許せません…。
たったの五年で少年院を出てきてその後は普通の生活を送り脳脳と生きていると思うと憤りを感じます。
多香子さんがしてしまった事は悪いと頭で分かっても、心の奥ではそうする気持ちがわかってしまい複雑です。
今の日本は性犯罪の刑は軽すぎますし、再犯率が高すぎるので見直すべきだと改めて考えさせられました。
これから、どんな展開になるのか、じっくり拝読させて頂きます(^^)
作者からの返信
丁寧なコメントを頂きありがとうございます。
長編小説で読むのは大変かもしれませんが、是非最後まで読んで頂ければ幸いです。
イヤーな気持ちにさせられるかもしれませんが、フィクションと割り切ってお楽しみ下さる事を願います。
又何か感想がありましたら是非お聞かせください。
いきなり1万字はきっついなと思いましたが、わりと楽しく読めました。
(楽しい話じゃないけどね)
法は秩序を守るのが目的で、正義を守るものじゃないってのはしょうがない事なんですが(何をもって正義とするのかが、分かりにくい場合が多いからね)それに巻き込まれて涙する人は確実に居るわけで。
ぶっちゃけ、憎悪ってのは、恨みの相手を完全に見下すか、受けた苦しみ以上の苦しみを与えない限り晴れないのがセオリー。
そして坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって言葉もある。
どう転ぶのか、進んでいくのかを見守らせていただきます。
(文字数多そうなんで、亀の速度になりそうですけども)
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
確かに長くてイヤーな話ですが、ぜひ最後まで読み進めていただきたくお願い申し上げます。
途中で無理と思っても、せめて九話まではお付き合い下さい。
小説は逃げませんので、ごゆっくりどうぞ。
改めまして、校閲モードで読ませていただきます。
結構な量の指摘をする回もあるかと思います。しかしそれでも、こちらの作品は私が読んだものの中では指摘すべき箇所が少ないほうですので、どうぞ落ち込まないでくださいね。
では早速。まずは明らかな誤字脱字や誤用から。
この景色が望められるので
→この景色が望めるので
もしくは この景色を(いつでも)眺めることができるので
それから私は気合いの入れて
→それから私は気合いを入れて
おにぎりが一つづつと
→おにぎりが一つずつと
自分の髪をショートしていて
→自分の髪をショートにしていて
被害に合った
→被害に遭った
その気持ちは分からなくなかったが
→その気持ちは分からなくもなかったが
ここからは、文章をよりわかりやすくする方法とでも申しましょうか。
もっとも購入資金は当時高校生だった私には用意出来なかったので、お母さんが加入していてくれた生命保険で賄《まかな》ったので、私はこの場所を探しただけなので、胸を張って親孝行したと言えないのが心苦しくもあった。
こちらの文章は、一文内にいくつもの要素が「ので」という接続詞でつながっています。これだとちょいと読みづらいので……
もっとも購入資金は当時高校生だった私には用意出来なかったので、お母さんが加入していてくれた生命保険で賄《まかな》った。私はこの場所を探しただけなので、胸を張って親孝行したと言えないのが心苦しくもあった。
このように、二文に分けたほうがすんなり頭に入ってくると思いますが、いかがでしょうか。
あとはこちらの文章。
映研の部員であったのは事実で、刺殺されたあの日も映研の部室に行く途中で、立花たちの姿を捜して大学構内を彷徨《さまよ》っていた多香子に見つかり、多香子が家から持ち出してきた果物ナイフでいきなり背中を一突きされ、倒れたところを馬乗りにされ執拗《しつよう》に何度も刺され、辺りを血の海にされ、救急隊が駆け付けた時には亡くなっていて、多香子はその場で現行犯逮捕されたようだ。
さすがにこれを一文にまとめるのは長すぎます。どんなに頭の回転が早い人でも、この文章を一気に理解するのは難しいです。僭越ながら、ちょいと書き直してみると……
(立花が)映研の部員であったのは事実だった。刺殺されたあの日も映研の部室に行く途中で、立花たちの姿を捜して大学構内を彷徨《さまよ》っていた多香子に見つかったのだ。立花は多香子が家から持ち出してきた果物ナイフでいきなり背中を一突きされた。倒れたところを馬乗りされ執拗《しつよう》に何度も刺され、辺りは血の海となった。救急隊が駆け付けた時には立花は死んでいた。多香子はその場で現行犯逮捕されたようだ。
いかがでしょうか。
いくつもの要素を詰め込んだ長い一文を書くより、できるだけ一文一要素で短い文章を重ねたほうが、読者さまには伝わりやすくなります。
って、偉そうに書いてますが、私もこれは結構やっちゃうんですよね。反省。
あとは、カセットテープ音声の「」代わりに長音記号『ー』を使っていらっしゃいますが、これはダーシ(またはダッシュとも呼ばれる)『―』に置き換えたほうが良いと思います。ただこいつは単一使いだと語と語をつなぐ意味合いが出てしまうので、『――』のように、できれば2つつなげて使ってくださいね。
なお、「」代わりに使う場合、会話文と同様に段落頭の字下げは必要ありません。
記号でいうともうひとつ、中点『・』を三点リーダー『…』のように使っていらっしゃるのが気になるといえば気になりますが……これに関しては、そのままでもいいのかな。
今でこそ主流が三点リーダーとなっていますが、過去には名のある文豪も中点で表現されていたので、そこまで大きな問題ではないと思います。
あ、もし三点リーダーに置き換える場合は、こちらも2つつなげて『……』としてくださいね。これ、単一使いだと素人扱いされて、審査を一発で落とされるという噂がありますので……。
とりあえず、2話ではここまで。
プロローグにも1件、修正したほうが良い箇所を追記しましたのでご確認くださいね。
長文失礼いたしました。
こんな調子で指摘していきますが、この先も続けてよろしいでしょうか?
作者からの返信
何かこんなに直すところがあるのかと驚いているのと同時に、何の得にもならないのにたくさんのご指摘をされて頂いた事に感謝いたします。
明らかに間違っている所は早々に訂正させて頂きます。
そうでない所はご指摘を参考に、改めて考えさせて頂きます。
どうかこの先も無理をなさらないようにご指摘下さい。
ただ、余りにご指摘が多いと、早々に訂正が出来ないかもしれませんが、確実に訂正をさせて頂きます。
イベントへの参加ありがとうございます。
早速ですが、まずここから。
>室伏哲也と春山新一は法明大学の三年生と二年生で二十一歳と二十歳だった。。
「。」が連続になっております。
確認したいのですが朋子達が似非泥棒騒動に巻き込まれたときは、ファーストフードの二階にいたという事でよろしいですか? 今後絡むことがない部分であればスルーしてください。実は窓際にいたのかも気になっていますが朋子の証言頼りなので、これはわからなくても仕方は無いとは思うんですが。
あと、集団強姦についてググってみたところ、
「集団強姦罪は平成16年の刑法改正により新設された罪です。」
と出てきまして、これを素直に受け入れると矛盾が生じるように感じられました。
お手数ですが、どう解釈すべきかご教示願えれば幸いです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ご指摘の「。。」早速訂正させて頂きました。
ファーストフードの件ですが、二階です。泥棒が階段を逃げて行ったという事で分かって頂けると思っていました。あと、作者の中では窓際の席を思い描いていました。このあたりは読者の解釈に委ねていいところだと思います。
集団強姦罪の件ですが、確かにあなた様の仰るとおりでした。これは作者の思い込みと調査不足です。
改正前の強姦罪に訂正させて頂きました。
この先も読み進めて頂けるのであれば遠慮のない意見や質問をお寄せ下さい。