「独りよがり」



独りよがりと検索すると


今まで自分が「嫌いな人」を連想してしまう。

と、同時に

「嫌いな自分」も連想してしまう。





ここ最近、気温の寒暖差が影響しているのか、情緒が不安定である。


こんな時、私はよく脳内フラッシュバックを起こす。


今までの悪い記憶、そして思い、つらかったことなどなどを思い出しては気持ち悪くなる。


そんな悪い事柄ってすべて「人」を介して構築されている記憶であると気づいたのは、ちょうど大学生になったばかりでフラッシュバックという言葉を知った頃。



ああ、これがそうなのかと思った。


同時に、自分は周りの人間に上手いこと使われていた側の人間だったなと、人間関係が嫌になった。






よく聞く話


嫌なことは飲んで忘れる。


だから私は酒豪になった。(嘘です。吞まれるタイプです。)


酒に逃げてしまうようになった。でも、結局は忘れないんだよな。


そんなとき、レコーディングダイエットに出会った。私はレコーディングダイエットの“レコーディング”だけ取って、とりあえずこういう時期に苦しんでしまったら



「何が悪くて」

「何が苦しくて」

「何がつらかったのか」



と、“いつ・どこで・何を“を書き留めるようにした。そのおかげで、私は独りよがりなノートを何冊も作り上げることに成功する。


……単なる掃き溜めノートだけど、それでも少しだけ気持ちが楽になった。


今でも手帳につらい時には掃き溜めるようにしている。


すると、またも気づくことがある。


それは、自分の過去を引きずっているから苦しんでいるんだと。そして、引きずる理由は、人が直接かかわっているからだと。


もし、これが対物であれば、自損事故のように保障さえすれば済む話。でもその物を所有している人がかかわってくると、「どうして壊したの?!」とメンタルをえぐられる。



こうして、過去を引きずる。


そんな思いは忘れられるわけないけど、私はとあるきっかけで数年もあってない友人と会う機会があった。


数年あっていない友人ということは、私にとってはあまり良い印象を受けていない友人ということ。


でも、久しく会う友人と会話をするのだが、やはり過去の話を持ち掛けられた時に、“利用される側”だった私は言われたい放題だった。


ただ、そこで愛想笑いをしただけだった。


そんな時、ふと気づいたのが、そこでカーストを作っている人間に何年も私は利用される側の立場を作り続けなければならないのかということ。


それが、当人にとって嫌な記憶であれば、数年も経っている知り合いに何を思われて何を言われようが自分は自分であり、勝ち誇っている相手はただの他人であることを忘れてはいけないこと。


“勝手な身内”だと思われ“勝手な独りよがり”でいつまでも向こうは所有物として見ている以上、こちらは冷たい目で見ながら「ハイハイソーデスネ」と言えばいいのだということ。


もし、言えないという人。


このままでいいの?そう言ってあげたい。


少なくとも、こうやって苦しんでいる人はたくさんいる。



同じ苦しみを持つ人に伝えたいのは、そんな独りよがりな人よりも、同じ苦しみを持つ人に寄り添ってあげた方が


幾分も、幾分も、かっこよく見えるということ。




さあ、始めようイケメンライフ!


……なんちって。

少なくとも私は、そんな苦しみを持つ人の見方ですよっと。





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