憧れのパーフェクトタイムキーパー

 一日二十四時間は短い。


 そんな不満を口にしても長さは変わらないし、自分が生まれた時から――いにしえの時代から決まっているシステムなので、文句を言っても改善は不可能だ。


 短いと感じるのは、やりたいことがたくさんあるから。

 時間が増えない以上、定められた範囲でいかに効率よく行動するかがポイントだ。

 限られた時間をマネージメントするため計画を立てる。


 しかしこれがなかなか上手くいかない。なぜ。

 自問すると同時に答えは浮かんでいる。


 不測の事態を除けば、立てた計画が甘いから。怠けるから。正直に言えばそんなところ。遂行するためには一定以上の計算能力と精神力が必要となる。


 困ったことに、これらの能力は何十年と生きても完全習得できない。

 だから時間の有効活用は難しい。

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