第29話 体重の推移

お盆休みは2泊で温泉に行ってきた。私の入院中、夫が予約を入れてくれた旅行だ。

愛犬カールも一緒。

ご飯も美味しかったし楽しかった~

たまに、こういった時間を過ごすことは心身の健康のためにも大切だとつくづく思った。


でも、帰ってきたら

…体重が2kg増えてる!

今頃、抗がん剤治療をしていたのかもしれないのだから、食べて太れることは、ありがたいことだと思うが…


リンパ浮腫予防のためにも体重を増やさないように言われているのだ。


卵巣を取っていることでホルモンの影響からも太りやすくなるかもしれない。体重管理はこれからのテーマだ。



ところで、がんになると痩せるイメージがある。

でも、そうとは限らないということが、自分がなってみてわかった。


たぶん、がんの種類にもよるだろうし、体重減少などの全身症状が出るのは、ある程度進んでからなのかもしれない。


私の場合はむしろ、ダイエットしても痩せない!という状況の中で癌がわかった。


子宮体癌がわかったのは今年4月の半ば。確か2月頃に体重が人生最大の68kgに達してしまった。


私は身長が166.7cmなので、BMIでいえばギリギリ肥満ではなかったけど、この5、6年の間に8kgは増えたことになる。


子宮体癌はエストロゲンに過剰にさらされることが原因とされるが、脂肪細胞もエストロゲンを作り出すらしく、肥満は子宮体癌の

危険因子となっている。


私の場合は子供を産んでいないことが大きな因子だとは思うが、運動不足や急激に太ったことも少しは拍車をかけたかも。



そう、それで2月に最大体重となり、ダイエットを始めた。食事を減らしてウォーキングとかやったが、なんで?ってほど、体重は減らなかった。

今考えると、この頃すでに貧血だったわけで無謀だったな。


でも3月の始めに、ガクッと2kg落ちた。それは休みの日にテスト勉強を、朝7時から夜の12時までやった時。脳はエネルギーを大量に使うらしい。


その後はまた体重は全く減らず『週1断食ダイエット』とかいう本を買った頃、癌がわかった。


癌告知されたあとは、さすがに食欲がなくなり、今度は体重が減ることに怯えることとなる。


日が経つにつれ気持ちは落ち着き食欲も戻ったが、手術までの注意として体重を増やさないように、との指導があった。


理由はいろいろあるだろうが、切る部分の断面が薄いほうが手術しやすいのではなかろうか? 治りも早いだろうし、とか考え、食べ過ぎに注意した。もちろん、お酒は飲まず。


お酒は、手術中や後で大量の薬を使うので肝臓を健康にしておくため、控えたほうが良いそうだ。


結果、入院するまでには64kg位になっていた。


そして手術後の、むくみ期、利尿期を経て退院して帰宅したときは62kg。

以来、それをキープしていた。

それが今回2kgのプラス。早めに戻さないとね。


あまり数字にこだわってもいけないけど、ブローカ指数というものによると私の身長では60kg位が理想らしい。

そろそろ運動も取り入れて、60kgをキープしていきたいと思う。




原因不明の体重減少があったら、がんも含めて病気を疑うべきだと思うけど、「がんだったら痩せるはず。痩せてないから大丈夫」というのは大きな勘違いであることがわかったのだった。

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