第19話 入院6日目(手術後3日目)

朝になりトイレに行こうとして、点滴がなくなっていることに気づいた。そういえば夜遅くに終わる予定で、看護師さんが外してくれてたんだ。


あとは左のお腹から出てる管だけになった。これは後腹膜からの排液を出しているらしい。量が多いうちは外せないとのこと。お腹の中に溜まってしまったら大変だ。


排液は小さなタンクに溜まるようになっている。歩く時は、そのタンクをポシェットに入れ、斜めがけするのだが、このポシェットは病院ボランティアのかたの手作りらしい。他の患者さんを見ると、みんな柄が違うようだ。私のは、とてもセンスの良いかたが作ってくださったようで、欲しいなってほど素敵だった。


さて、この日はめでたく初の排便があった! そのせいか、お腹の張りも落ち着いて、ご飯も食べられた。


学校の友達からLINEがあり、私からは、なんとか手術後の急性期を脱したことを伝えた。学校では、ちょうど私が入院している期間に臨床実習が行われていて、みんな大変そうだった。少ーしだけ、これ幸いと思う。まあ、私には後で課題が与えられるらしいけど。


主治医の先生が傷口のチェックなどに来てくれた。それから、とっくに意味なくなっている硬膜外麻酔の管を抜いてもらった。

そして、退院は土曜日の予定になった。経過は順調らしい。


学校の友達が次の週お見舞いに来てくれる予定だったが、みんなには驚異の回復力のため、お見舞いを待たずに退院となる旨伝えた。このキレイな病院を見てもらいたかったから、そこは残念。


手術後、ナプキンをあてていたが、たまに少量の出血があるくらいので、コンビニにオリモノシートを買いに行った。コンビニは1階にあるのでエレベーターに乗るという病院の中では遠出。毎日少しずつ出来ることが増えてくる。


夕方になって、また肩が痛くなってきた。なんか、腸の動きと関連する気がしてきた。大腸が動いてお腹が張ってくるのと同じタイミングで痛むのだ。左の横隔膜辺りが腸で刺激されるのと同時に痛くなる。横隔神経が原因?なんて私の薄っぺらい知識で考えたが、前日ほどは痛くなかったので騒がず、またロキソニンを飲むことにした。

既に手術したお腹の痛みではロキソニンは必要ない位だった。

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