第14話 手術後の病理検査結果
子宮体癌であることが、わかってから入院初日までを思いだし綴ってきたが、今回はリアルタイム。
今日は2019年8月1日。
7月16日の退院後初検診の時にはまだ病理検査結果が出ておらず、「もしも病理の結果、追加治療(抗がん剤治療)が必要になったら今月中に連絡します。その場合はそのまま入院」と言われていた。
そして7月末である昨日までに連絡は来なかった!!!
これで治療は一段落。経過観察に入る。
昨日の夜は夫とシャンパン(正確にはスパークリングワイン)で乾杯した。お酒がOKなのか確認してないが。本当はまだやめておいた方が良いのだろうけどね。
そして今日から学校は夏休み。癌がわかったのが4月なので3学期制でいう1学期がまるまる癌との戦いであった。これで経過観察に入れるのはありがたいことだと感謝しなくてはいけない。
昨日は17時頃まで授業があったが、帰る前に教員室に寄り、心配してくださっていた先生がたにも、これで治療が一段落した旨、伝えた。思ったよりもずっと喜んでくれた。
そして、ちょうど校長先生もいらして、私のところに話しに来てくださった。
「もちろん病気にはならないほうがいいのだけど、こういった経験で人の痛みがわかるし、これから医療人としての仕事に生かされると思う」と仰ってくれた。校長先生の奥様もまだ子供さんが小さい頃に、がん闘病をされたという。今は元気になって子供と飲みに行ったりしてるとのことだった。
校長先生は他のキャンパスも兼任されているので、お会いする機会はほとんどないのだが、今回の私の病気のことに関して担任の先生から、校長先生もとても協力的で応援している、との事を伝え聞いてきた。
それは奥様が、がんサバイバーであるという背景もあったのかもしれないな。
そういえば、『キャンサーギフト』という言葉があるらしい。がん闘病で辛い治療や臓器を失うかわりに、良いことがあるという。
当たり前と思っていたことに幸せを、感じられたり、人の優しさに気づけたり。
また、その経験が人生の転機になることもあるだろう。
でも、それはすべて自分次第。
日々大切に、ありがたく生きていきたい。今の私は安心出来たので、そう思えるのかもしれない。
医学の発展は日進月歩といわれる。病気で苦しむ人が減ることを心から願う。
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