第6話 元気を取り戻す
MRI検査から帰って、またソファーでずっと横になってた。眠る程リラックスはしないけど、とにかく横になってるのが楽だった。
それまでの私は、朝から学校に行き、学校が終わってから仕事にいっていた。合間にご飯を作ったり。帰宅は22時を回ることも多かった。 今思えば極度の貧血状態だったわけだしクタクタだったのだ。
精魂尽き果てた感じで、とにかく横になっていたかった。
そんなふうに体を休めていたら、だんだんと、「なってしまったものは仕方ないな、治すしか。」と前向きに考えられるようになってきた。
これが癌告知を受けた翌日だから意外と早い?
きっかけは、子宮体癌になった人の体験談やブログだったかもしれない。
私のこの記録もいつか誰かのお役にたてるといいな。
その次の日の土曜日は仕事に行った。
私の仕事はセラピスト。
アロマとか美容矯正、フットケアのサロンをしている。
私のお客様は、ほぼ固定客で来店時に次の予約もされてお帰りになる。今後の治療が、どうなるかわからないので、病気のことを正直にお話しし次回の予約は受けないことにした。
お客様からは、「絶対に治るから大丈夫!」とか「復帰されるのを待ってますから」など温かい言葉をいただいた。涙が出そうだった。
本当なら私が元気を与える側の立場なのに申し訳ない。そして、ありがたい。
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