第3話 そして告知

引っ越してから行きつけの婦人科がなかったので、近くのクリニックを初受診。来院目的は過多月経と書いたけど、実は月経がなかなか終わらず10日くらいダラダラ続くという症状もあった。これも閉経前によくあることと勝手に決めつけていた。1年前くらいからあったかもしれない。

あと、オリモノも多かった。他にも…



「子宮体癌の検査をしましょう。ちょっと痛いけど」と言われ・・知ってる。

覚悟して受けたけど、それほど痛くなかった。

あーこれならこれから毎年受けるから、良い結果でありますように、と思った。

先生が、「結果は1週間後になります。今でている症状が、閉経に向かっての症状なのか、または他に原因があるのか・・」

それからエコーの画像を見ながら「ん~、厚いんだよね~」と独り言のように言っていたのが気になった。深刻そうに言ってたから。


そして1週間後。

待ち人数が多かったわりには早く呼ばれた。診察室を開けて私を呼んだ看護師さんが私を見た時の表情が、無表情というか、こわばっていたというか、とても不吉

なものを感じた。


先生は検査結果の用紙を見ながら頭を悩ますように、「良くない結果が出ました」

え?状況が、わからない

「がんですか?」とか聞いた気がする。

そしたら、先生は無言で頷いた。


…現実とは思えない。

とても大変なことになってしまった。でも、ただただ現実とは思えない…


呆然。







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