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次の日、俺は普通に登校していた。

前日の動揺は、累計34年間彼女がいないことではなく、2周目の人生で初めて自己解決できない問題に当たったことが原因だった。


わからないことなんてない。過信しすぎだ、昨日までの俺。これからは『わからないことはほとんどない』というスタンスにしよう。作者にタイトル変更を頼むべきか。いや、面倒だな。やめておこう。


そうさ、俺が今後女性と絡む機会なんてほぼない。ならばその点はわからないままでいいじゃないか。なぜなら俺は全てにおいて「普通」だからな。


中肉中背、平均的な顔。強いて言うなら綺麗な二重は唯一のチャームポイントとしておこう。人見知りで、趣味といえば学校帰りに近所のゲーセンに寄って音ゲをする程度。そんな俺が特定の女性と親しく接するなど夢のまた夢。ならわからなくてもいい。そうだろ?


ちなみに、俺は知識だけでなく、見た目や性格までも1周目から引き継いでしまっている。折角2周目なのだから、身長ぐらい少し伸ばしてくれてもよかったのに。見事に1周目と同じ169センチピッタリで止まってしまった。性格の改善も試みたが、やはり根本は1周目と変わらないらしい。性格は、君たちの想像力にお任せする。これまで俺のことをかなり語ってきたんだ、大体は想像で賄えるはずだ。要するに俺はこういう人間だよ。


思えば、1周目の頃から友達と呼べる異性はいなかった。同性と行動するほうが楽だと信じて疑わず、異性とは必要最低限の会話しかしてこなかった。心置きなく話せるのは、母親くらいだろうか。


…悲しくなってきた。この話はやめよう




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