カクヨム甲子園から来ました。
タイトルを見て吸い寄せられるように読んでしまったのですが、あまりに精緻な描写と頭にすっと入り込んでくる文章に夢中になってしまい、あっという間に読みこんでしまいました。綺麗なホラーを読みたい人にはうってつけです。最初は「どういうテーマの話なのだろう?」と思ってしまうかもしれませんが、どうか最後まで読んでください。「花巫女」の正体と、薄華の彼女が辿った運命が非常に繊細で美しく描写されていて、最後の一文が信じられないくらい綺麗にハマります。じわじわと、確実にホラーの終わりに近づいているのに、どこまでも美しくて読むのをやめられませんでした。こんなに美しい花を見たことがありません。