第2話 趣味で始めたカフェで

自宅の一部を改装したり、居ぬきで借りた物件でカフェを始める人がいる。

生業として真剣に始める人もいれば、趣味で始める人もいる。

趣味で始めたカフェというのに少々難がある。

お客にとって難がある。


オーナーの得意料理や趣味のお菓子作りの一部をメニューにしていたり。

メニューの傾向が偏り過ぎていたり。

日によってメニューがころころ変わって定番商品がなかったり。

売り物にするには無理がある味だったり。

コーヒーやラテは市販の業務用コーヒーマシーンだったり。

何せオーナーが一人でやっているので混んでくるとかなり待たされる。

「独りで調理などしていますので、お待たせすることがあります」とメニュー表に書いてあったりする。

お客はそんなつもりで利用している訳ではない。


「カフェ内でパソコン等の使用はご遠慮ください」

「全席禁煙」

「私語厳禁」

「長居は禁物」

「小さなお子様連れはお断り」

早く帰れということか?


営業時間は11時から17時まで(ラストオーダー16時15分)。

土曜日曜祝日は定休日。

年末年始、ゴールデンウイーク、お盆休みなど定期的に2週間以上営業しない。

急用で休むことも多々ある。

やる気あるのか?


インスタ映えするような店構えや店内。

味よりインスタ映え。

満腹感よりインスタ映え。

意識しすぎ。

すぐ飽きられる。


常連客だけになる。

常連客といってもオーナーのお友達。


こんなお店、あなたの近所にもありませんか?

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